@hokubukyuushuu さんによる、売春と歴史について

貴人への政略結婚を「売春」として理解するってのは目から鱗だったので。 もちろん、当時の基準に基づく「見目麗しさ」は重要だったろうし、それだけでなく「性技の手管」ももちろん重要だったろうことを考えれば(醜女が里に戻されるなんてのは、神話時代からあるわけだし)、歴史に見る政略結婚は確かに古代の売春の一形態だよな、ということを気付かせていただきました。 おもしろかった。
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二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

「売春は人類最古の職業」と"されている"ことは性差別の反映であるhttp://t.co/raL4RlJP   ちょっと面白そうな話をやっているので、調べていた事を補足みたいな形で出してみる。

2013-02-07 11:48:58
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

なお、今回の補足についてだけど、本当はエロい巫女(ちょっとだけ電子の歌姫)http://t.co/CMddjMsP の話の資料という事を先に明示しておきます。この話も途中で止まっていたな。そういえば。続きをつぶやく機会を作ろう。

2013-02-07 11:50:50
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

まず、この話で見落としている売春の商品としての『価値』の話。実はこれは今で考えられないぐらいに高かった。バビロニアの神聖娼婦を例に取ると、彼女たちによって正当性が保証されるぐらい。

2013-02-07 11:56:21
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

で、市場というのは希少であればあるほどその価格は高くなる。人類最古であるかどうかはともかく、売春にほぼ言い値かそれでも手が届かないそんな価格がつけられていたというのを考えた時、考察として、供給が絞られていたと商品が公開された時しかない。だから、娼婦の職業成立は間違いなく古い。

2013-02-07 11:59:11
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

さらに、面白い話を。このあたり京極夏彦先生の『絡新婦の理』にすごく綺麗に書かれていたりするのだが、日本においてすら古代の売春ってのは『超売り手市場』だった。なんでかというと、彼女たち相手を選び断る自由があったからだ。あと、日本における相続を見るとさらにこのあたりの話が面白くなる。

2013-02-07 12:05:19
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

まず前提を。奈良・平安時代の藤原摂関家の権力掌握手法を思い出してもらいたい。天皇に娘を嫁がせて外戚として実権を握る。それゆえ、藤原折檻家の興亡は藤原仲麻呂と源平合戦ぐらいを除けば、娘ができるかとその娘が天皇となる息子を生むかにかかっていた。

2013-02-07 12:08:43
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

そんな状況でどれだけうまく子供ができるセックスが必要かというのは言うまでもない。性の指南を含め、性市場は上流階級において最高値をつけ続けていたのである。それの証拠が、私がその存在を知って愕然とし、命者を見てさらに唖然とした『小柴垣草紙』である。

2013-02-07 12:12:22
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

『小柴垣草紙』の詳細はいまいちわからないが多くの説の誰もが絡んでいると言って否定できない人物が、日本一の大天狗こと後白河法皇である。あの人、政治的にもだけど文化的にも功績残しているから、ほんとうに調べれば調べるほど面白い。

2013-02-07 12:15:55
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

では、今度は末端の話。これもエロにすると笑えるというか、属性がいろいろと・・・・・・どういう事かというと、防人という言葉はご存知だろうか?白村江の大敗によって西国に脅威を感じた大和朝廷が太宰府等の防衛の為に兵を集める策で、これ税金であり旦那の単身赴任だった。

2013-02-07 12:19:35
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

防人歌なんかに故郷の女房を思う悲哀歌なんて書かれているけど、当時の移動環境と居住環境を考えると、行って帰れる輩の数は明らかに少なく、永久の別れという悲話もけっこう残っていたり・・・で、だ。ここからいろいろと現実というかたくましいというか、まぁNTRな話が(笑)

2013-02-07 12:22:56
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

さて。問題。奈良時代から平安時代にかけて墾田永年私財法によって荘園が次々と作られる。が、男手は防人によって取られている。女はどうやって生きるのでしょう?

2013-02-07 12:24:47
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

もちろん、一概にはそれが正解とは言えない。ただ、この荘園による農耕コミュニティーの確定とそれに伴う共同社会の成立に神聖娼婦の系統として朝廷神道からこぼれた風習が入り組んだのは間違いないかなと思っている。このあたりは日本巫女史の巫女村の記載あたりから私が推測したものだ。

2013-02-07 12:28:08
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

これもみんな意外と見落としているけど、実は源平合戦までは、財産相続(土地)は女子も含めた諸子間の分割相続だった事は見逃してはいけない。財産分与の権利があるというのは当時の女性の地位を端的に示している事例だろう。

2013-02-07 12:34:10
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

さてと。いつものように話がそれてきたけど、ひとまずこのあたりで。もう一つ最古の職業と言われているスパイの話は誰かがすると私は信じている(笑)。とりあえず、娼婦という職業は成立はかなり古いんじゃねという検証のお話でした。おわり(一礼)

2013-02-07 12:36:51
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

おまけ。んじゃ娼婦兼スパイで一番古いのは誰だ?と考え出して、なんとなく貂蝉の名前が出てきたり。ただ、古代中国史調べるとその先がまだありそうなんだよなぁ。虞美人とか資料わからないからうまく作れるならその役できるし、始皇帝の母たる趙姫とか露骨に政治的に動いているし。

2013-02-07 12:53:23
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

とりあえず、これも情報求むという事で<世界最古の娼婦兼スパイ

2013-02-07 12:54:16
はみばさん@しらす丼喰いたい @hummingbirdtako

鎌倉時代に女性の庄屋がいた記録が有るそうですよ RT @hokubukyuushuu: これもみんな意外と見落としているけど、実は源平合戦までは、財産相続(土地)は女子も含めた諸子間の分割相続だった事は見逃してはいけない。財産分与の権利があるというのは当時の女性の地位を端的…

2013-02-07 12:37:25
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

@hummingbirdtako 鎌倉の前期なのか後期なのかでいろいろ見えると思います。惣領制のきっかけにななったのはたしか元寇だったと思うので。

2013-02-07 12:40:30
酔鏡仙@ @suikyosen

@hokubukyuushuu 娼婦のカテゴリに入るかどうかは微妙ですが、敵に美姫を贈って堕落させるハニートラップ(美人計)は、少なくとも春秋戦国時代には確認できますね。代表例としては、呉の夫差に越の范蠡が送り込んだ西施とか

2013-02-07 13:01:46
和邇之 珠吾 @waninon5050

.@azukiglg さんの「@hokubukyuushuu さんによる、売春と歴史について」をお気に入りにしました。/星座の「処女宮、乙女座」というのはまさに古代の娼婦であり巫女さんのことですもんね。 http://t.co/RlGGvRva

2013-02-07 13:30:59
明石 @akashifujie

@hokubukyuushuu 貂蝉アリなら、妲己、末喜辺りを実は死間であった、と大ボラ吹くのは如何でしょう(笑)。

2013-02-07 14:33:06
れんちるーと @lenchroot

@hokubukyuushuu クレオパトラ…は体を張って外交した為政者ですかね(・ω・;)

2013-02-07 12:58:49
二日市とふろう (旧名:北部九州在住) @hokubukyuushuu

@lenchroot あ!一番の有名どころを忘れていた・・・・・・女王である事を除けば、クレオパトラって娼婦とスパイの基準クリアできるじゃないか(目から鱗)

2013-02-07 13:08:57