コインロッカーベイビー問題

MINNA NO KinoP＠とほほ会 @minna_no_kinop

１．今から40年前の1973年(昭和48年)の2月5日、渋谷駅で預けられたまま保管期限が過ぎたコインロッカーから紙袋が回収され、この紙袋から生後間もなかったと思われる男児の遺体が発見されました。これに触発されるように同様の事件が1973年内だけで43件と多発し、

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２．コインロッカーベイビーとして社会問題となりました。　――今なおニュースでは、捨て子問題がよく取り上げられています。およそ6年前に熊本県熊本市の慈恵病院に「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」が設置されましたが、

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３．少なくとも2010年度までの4年間で累計75人の乳幼児が預けられたとされています。近年は、長引く不況の影響もあってか、生活困窮(経済的理由)で子育てを断念する事例が多いと思われがちですが、どうもコインロッカーベイビーの元凶は生活困窮とは関係ないように思えて仕方ありません。

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４．そもそもコインロッカーベイビーが大きく取り上げられた1973年は、高度経済成長の末期であり、バブル景気もまだの時代でした。ところがこの頃の子供を捨てる理由と現代のそれは、実は同じ事柄が最も多く回答されています。

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５．それは、「未婚」「戸籍に入れたくない」でした。　　コンドームなどの避妊具を装着しないで性交(セックス)を行うと妊娠に至る可能性が高くなることは、性教育を受けていらっしゃれば誰もが知り得る事です。

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６．ですから、性交はお互いが結婚を約束しているか既に夫婦であり、かつ経済的余裕さえあれば何ら問題はありません。ところが、世の中には結婚を前提とせず、ただ己の性欲を満たしたいがためだけに男女の関係を持つ、いわゆるセフレ(セックスフレンド、性交仲)というものが はびこっています。

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７．不倫や乱交と呼ばれるものも言わばセフレの一種であり、特に乱交は金儲けにも利用され、こうなると事実上売買春、人体売買となるため、犯罪として摘発される事例も少なくありません。

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８．私は、このセフレなるものが望まぬ(無責任な)妊娠を引き起こし、捨て子を発生させる大きな要因になっていると思うのです。そしてそのセフレが はびこる原因に、大人が子供に対して「性教育は悪いもの、触れてはならぬもの」と決めつけ、片っ端から蓋をしにかかる風潮があったからと思うのです。

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９．性に興味を持つことは誰もが通る道です。それをきちんと親が、大人が認識して、性とは何か、性教育はなぜ必要なのか、性交は責任を伴うものであることを、しっかり10代の子供に伝えていくべきではありませんか。(了