茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【餃子とごはんの日中すれ違いは、お好み焼きで解決できる】連続ツイート
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連続ツイート第856回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、飛鳥乗船中に行われた、ある会話について。
2013-02-08 07:00:49ぎお(1)『飛鳥日記』でも触れたように、飛鳥IIに乗船中、唐亜明さんと、郭敏さんの、二人の中国出身の方と知り合いになった。いろいろなことをお話したけれども、その中でも、大いに盛り上がったのが、「餃子のモンダイ」であった。みなさまにご報告したい。
2013-02-08 07:02:53ぎお(2)何がきっかけか、忘れたけど、中国と日本の、餃子関係の文化の違い、のようなことを話していた。まず、中国は、どちらかといえば水餃子が多く、焼き餃子は少数派、という比較的良く知られた話。私は、やはり圧倒的に焼き餃子の方が好きで、日本人なんだなあと思う。
2013-02-08 07:05:01ぎお(3)それで、唐亜明さんが、「日本では餃子にニンニク入れるでしょう。あれ、信じられないね!」と言う。「えっ」と私。これまで、餃子には、ニンニクを入れるものだと硬く信じている人生だったのである。「あれ、中国では入れないね! ニラなら、入れるね!」へ〜そうだったのか!
2013-02-08 07:07:03ぎお(4)それで、郭敏さんから、ついに、餃子についての日中関係の、核心モンダイが提示されたのであった。「日本では、餃子を食べながら、ごはん食べるでしょう。あれ、信じられないね!」うん、なるほど、この問題についてならば、聞いたことがある。私は、ちなみに、餃子ライス大好きだ。
2013-02-08 07:08:30ぎお(5)こんがり焼けたニンニク入りの餃子を、ラー油とお酢を入れた醤油に浸し、それをほかほかの白いごはんの上に載せて、口に放り込む。うーむ。想像しただけで、たまらない! あの快楽を、餃子の「本家」である中国の二人が、「信じられれないね!」と断言している。ああ、日中断絶!
2013-02-08 07:10:13ぎお(6)唐亜明さんがたたみかける。「最初に東京来て餃子注文した時、5個とか6個とかしか来なくて、びっくりしたね! 餃子は、もっと、どーんと山盛りして、そればかり食べる。餃子は主食だから! その主食と、ごはんを一緒に食べるなんて、本当に信じられないね!」そうなんか!
2013-02-08 07:11:36ぎお(7)興味深いのは、「飛鳥日記」にも書いたように、唐亜明さんは文化大革命でひどい目にあって、日本に移ってきて、今では日本を代表する出版社の編集長。日本生活が長いのに、未だに、「餃子でごはんを食べるなんて、信じられない!」とおっしゃること。それほど根深い感覚の問題なのだろう。
2013-02-08 07:13:15ぎお(8)私は日中友好のために、唐亜明さんが言っていることを理解しようと懸命に考えて、ついに「あっ、そうか!」とひらめいた。「餃子とごはんを一緒に食べるって、中国の人にとっては、お好み焼きとごはんを一緒に食べるようなものなのあるか?」そしたら、唐さんが、「そう!」と一言。
2013-02-08 07:14:31ぎお(9)餃子をめぐる文化は奥深い。先日パリに行った時には、焼き餃子と、白いごはんと、シャンパンを出す「Gyoza Bar」があると聞いた。一方、唐亜明さんによると、神田の「スイートポーヅ」は、焼き餃子何個でも注文できるので好好! なのだという。あそこ、美味いんだよね!
2013-02-08 07:16:47この話、やっぱり面白いので、そのうち「飛鳥日記」に合体しよう。以上、連続ツイート第856回「餃子とごはんの日中すれ違いは、お好み焼きで解決できる」でした。
2013-02-08 07:18:18