1990年時点での甲状腺がん発生予測がすごい

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Masato Ida, PhD @miakiza20100906

論文(有料): チェルノブイリ原発事故の健康被害予測 http://t.co/6RgbQa3k  1990年、Ilyinら。甲状腺癌の増加が伝えられ始める直前のソ連からの報告。甲状腺癌については、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアで事故後30年間に333の過剰発症が起こり得ると予測。

2012-10-21 14:53:08
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ということは、この時の予測は被害を 1/10 以下に過小評価していたということ。 著者陣にはその後チェルノブイリ甲状腺癌の調査で主導的な役割を担うことになる Balonov,Likhtarev,Tronko,Tsyb らがいて感慨深いものが。 @miakiza20100906

2012-10-21 14:54:27
Jun Makino @jun_makino

みーゆさん紹介 ( だいぶ前に ) の http://t.co/q0149P2S 1990 年時点での甲状腺がん発生予測 がすごい。

2013-02-08 20:14:21
Jun Makino @jun_makino

何がすごいって、 WHO レポートに書いてある数 ( これ自体が 1 桁近い過 小評価の可能性がある ) に比べてもさらに 1 桁発生数を過小に予測している。

2013-02-08 20:14:23
Jun Makino @jun_makino

そうなっている原因は、 0-7 歳の甲状腺被曝の I-131 によるリスク係数について 0.83e-4/Sv/y ( 生涯リスクで 2.3e-3/Sv) と最近の数字に比べると 1 桁程度過小評価していることと、被曝量自体を 1/3 程度に過小評価しているように見えること。

2013-02-08 20:14:25
Jun Makino @jun_makino

リスク係数は 88 年の UNSCEAR レポートによってるんだそうな。

2013-02-08 20:14:27
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

あの頃はまだ I131 のリスクがよく分かっていなかったはずで、1985年の NCRP 80 http://t.co/lXjwO0BW にも「最大でも急性外部被曝や I132、I133、I135 の 1/3 で、ゼロの可能性も」なんて書かれているので……。 @jun_makino

2013-02-08 21:06:33
Jun Makino @jun_makino

UNSCEAR 1988 は ICRP 1990 のベースで、これからいわゆる 1Sv で 5% というのがでてくる。甲状腺がんについてはリスク過小評価だったというのは はっきりしているわけだが、他は今のところ問題ないことになってると。

2013-02-08 21:09:03
Jun Makino @jun_makino

@miakiza20100906 わかってなかった、というより全く間違って理解していたという感じですね、、、

2013-02-08 21:14:14
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ちなみに、ベラルーシでの甲状腺がん増加を初めて伝えた論文 http://t.co/xloYDXDt http://t.co/BQFfQLwg の著者の一人 Baverstock は、その当時に Ron らから受けた懐疑論のことを回想して: @jun_makino

2013-02-08 21:29:23
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

「懐疑論のうちの幾つかは確かに科学的なものだった(“I131の発がん可能性は低い”)が、幾つかはそうではなかった」 http://t.co/eqgaA8sO と言っています。懐疑論を受けた側からしても「あれは仕方ない」と思うくらいだったようですね。 @jun_makino

2013-02-08 21:31:54
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

「1990年時点での甲状腺がん発生予測がすごい」 http://t.co/DKkq9yup  こういう過小評価は、今でもどこかに潜んでいる、と考えておいた方が無難かと。最近、リスク値が引き上げられたラドンの肺癌しかり、放射線白内障しかり。

2013-02-08 22:23:16
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

1990年時点での甲状腺がん発生予測がすごい http://t.co/DKkq9yup  I-131 の甲状腺がんリスクがハッキリと分かったのは、意外に最近の話なのです。

2013-02-09 11:14:48
iPatrioticmom @iPatrioticmom

こちら、その後のNCRP No.159でどう変わったか、ご存じでしょうか...?RT @miakiza20100906 NCRP 80 http://t.co/nz1zBNHo にも「最大でも急性外部被曝や I132、I133、I135 の 1/3 で、ゼロの可能性

2013-02-09 11:14:48
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

NCRP 159(2008年)が出た頃には既に I131 の論文が無数にあるから、159を読む必要性はほとんど感じないけど、Ronの2007年の解説 http://t.co/T1z8Gpwm で「外部被曝とほぼ同等」とされているので、改められたでは。 @iPatrioticmom

2013-02-09 11:58:21
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ICRP がラドンの肺がんリスクを2倍に引き上げた時の声明(2009年)他 → https://t.co/Dgkf2UW0 https://t.co/Bd5JDMjq @miakiza20100906

2013-02-09 12:16:35
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

近いうちに DDREF = 2 が撤回され、がんリスクが2倍に修正されることも有りうるのでは、と私は思っているけれど。 @miakiza20100906

2013-02-09 12:26:24
iPatrioticmom @iPatrioticmom

@miakiza20100906 解説ご紹介ありがとうございます。外部被曝と同程度というと、まだ少なそうに聞こえますね....

2013-02-09 13:10:40
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

ここで言う「外部被曝」というのは、原爆や医療被ばくのような急性の外部被曝のこと。 @iPatrioticmom

2013-02-09 13:15:10
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

つまるところ、ICRP による評価が必ずしも 『安全寄り』 になっているとは限らないわけです。ICRP が何らかの悪意を持ってリスクを過小評価していたとまでは思わないけれど、科学的知見の不足でリスクを過小評価してしまうことが有りうるのは、歴史を見れば明らか。

2013-02-09 22:38:51

↑ のリンク先は、このまとめです。

彫木🌗環🧷✂️✏️(オミクロン株にはガッカリだよ) @CordwainersCat

ウーン、でも本当にI131が原因なんだろうか?と言う疑問を持ってしまう。 実はより短寿命の核種のせいかも知れないんだけど、そっちは計測できなかったからI131との相関しか見えなかったとか聞いた… .@uchida.. http://t.co/URGJGln7

2013-02-10 19:26:54
Masato Ida, PhD @miakiza20100906

https://t.co/6zzKUGmg https://t.co/zWsNxuMz https://t.co/xRauNZXZ RT @CordwainersCat …でも本当にI131が原因なんだろうか?と言う疑問を持ってしまう。 実はより短寿命の核種のせいかも知れない…

2013-02-10 19:41:38