太陽を盗んだ男

超越頭脳明晰優秀学生きなこ @edamamekinako

今日の映画はカラーで「太陽を盗んだ男」(長谷川和彦監督)。緩急のついたリズミカルな映像と、エンターテイメント性の高い物語だった。「面白い！」の一言にあらゆる感情が集約される。

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退屈な日常に辟易した理科教師が、原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、独自に原子爆弾を完成させる。それを材料に様々な要求を始めるが……。最初の要求は「野球のナイター中継を中断させるな」。痛快さと、警察に追われながらも、製造過程で被曝したことによる命の刻限が迫るシリアスさがいい。

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刑事モノのあらゆる要素が詰まっていた。爆弾のコード切断二択とか、カーチェイス(しかも道を遮る大型トラックの上を飛び越えたり、下をくぐり抜けたり)とか、犯人と刑事の殴り合いとか。シリアスなシーンで時には大げさすぎる演出もまた、上手くメリハリのついた仕上がりとなっている。

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「ギャグの伏線」の大切さを感じたなぁ。なんでもない場面でターザンを入れておくことで、後の場面でのターザンが活きる。警察じゃなくてサラ金かよ！ の部分もそう。何のこっちゃわからん人は観るべし。

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個人的に突っ込みたいところはたくさんある。ヒロインである沢井さんをあっさり殺してしまった理由がわからんし、彼女の遺言である「生きて！」を守らないエンディングもなぁ。

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あ、でも沢井さんの遺言を守らない男らしさっていうのなら、なんかわかる気がする

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沢井さんを乗せた車が一回転した時、その前には真っ赤だった口紅があっという間に肌色になっていたのに気付いて笑ってしまった。少し泣けるシーンなのに、メイクが極端すぎて！

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原爆製造シーンに20分くらい尺を使うのもどうかと。しかし、沢田研二の緊迫感ある演技のおかげで画面には釘付けにされましたけど。