Nowtucker_O.氏による「BL短歌」への指摘
で、まだ頭冷えてないけど、書いてみる。すでに今夜、学生短歌会の方々が言及なさっている部分と重なるかもしれない。それは許してください。BL短歌について。
2013-02-09 01:49:42BL短歌の主唱者である、たにすさんのツイートを積極的にTLに流したのは私。だから、批判的なことを最初に書く役目は私にある、そう思いました。
2013-02-09 01:54:59前提として、BL短歌のタグで(腐の方々と思われる作者の作品)をみると、言葉の扱いがじょうず。本読みが多いんでしょうね。ふつうの水準は超えている。
2013-02-09 01:55:42で、BL短歌のタグで楽しんでいらっしゃることについて、よそからとやかくいうべき筋合いでないことも分かってはいます。ただ、作品を見るに、このままではこの運動自体がいっときの盛り上がりの後にするすると消えてしまうのではないかという危惧を抱いています。
2013-02-09 01:59:38せっかく表現の手段としての短歌を見つけてくださったのに、それは残念なこと。だから、たぶん、気付いていらっしゃらないのじゃないかと思うことを書いてみます。これは、歌会(短歌の合評会)ではよく言われるような内容です。
2013-02-09 02:01:44BL短歌のタグで流れてくる作品を拝見したところ(見落としも私の勘違いもあるよ)、短歌と呼べるものは一つもありません。BL短歌ではなく、BL57577です。
2013-02-09 02:03:11極端な例をあげます。「この土手にのぼるべからず警視庁」。これは575の形式に収まっていますが、俳句ではありませんね。そのような意味でBL57577。でもね、
2013-02-09 02:05:28それは短歌初心の方には当たり前のことで、短歌の結社誌にはそうした歌がごまんと並んでいます。ただ、(短歌が身近にあって)すぐれた短歌作品に接しているとだんだん骨法が見えてきます。何十年やっても見えない人には見えないけど。
2013-02-09 02:08:10で、BL短歌のどこが短歌じゃないんだろうと思ってたのさ。そしたら、かつて作品が相当な人気を集めたと聞く腐女子であり、現在は歌に精進している作家が教えてくれたのよ。一首の中ですべてを説明しようとしてるって。
2013-02-09 02:11:33なるほど。小説と同じことを短歌でやろうとするのは無理ですね。短歌は削る文学。感動の中心が那辺にあるか、自分の中であれも言いたい、これも言いたいと思う、しかしその核心にあるのは何なのか、それをつかまえて一首のおへそにする。
2013-02-09 02:16:42腐女子は行間を読む力が衆にすぐれていると聞きます。発見をする力。それと、身巡りから詩の題材を探すこととはとても近いものがあるのではないでしょうか。腐における妄想と、歌詠みの作歌過程とに径庭はないだろうと思う。
2013-02-09 02:22:36あとは、それをいかに表現にするか。作品の中で説明をする必要はありません。金魚が泳いだあとの、金魚のしっぽがかき乱した水のゆらぎの中に詩はあります。
2013-02-09 02:28:23そして、捨てて捨てて残ったものを差し出すことが出来るか。玉ねぎをむいていって、もしも何も残らなかったら、それは表現する必要のない、感動というラベルを貼られたギミックです
2013-02-09 02:30:54でまあ、こういうことを言うと、短歌の人間が何を言っているかということになるでしょう。それは私の言葉足らず。言いたいことの中心は、短歌になっていない、ということではありません。表現としていまだ稚拙だということです。このレベルでは、詩歌はもちろん、小説でもマンガでも通用しない
2013-02-09 02:33:41と、作品をあげずにつらつらもうしました。一首ずつに対する批評をしてこそ、意味があるでしょう。からんさんがたにすさんを歌会に誘っていらっしゃったように思いますが、そうしたことこそ大切だと思います。
2013-02-09 02:39:59