2013年2月10日

宮島達男さんのアート・コレクションについてのツイートまとめ

日本でなぜアート・コレクションが充実しないのか、それは税金を元にしていることが多いから。日本の美術館には、かつての富豪のコレクションを元にしたものも多いが、国立系ではそれが難しい。象徴的なのは国立新美術館の、コレクションを持たないという運営。
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宮島達男 @tatsuomiyajima

1) ここドイツでも美術館の予算は圧縮され作品が購入され難くなったという。そもそも、美術館には二つの活動がある。「企画展示」と「作品を購入」しコレクションを充実せしめることである。企画展はピカソ展や横浜トリエンナーレなどがこれにあたり、人々の注目を浴びるし活動が見え易い。

2013-02-07 15:26:59
宮島達男 @tatsuomiyajima

2) 一方、コレクションを充実させる活動は、地味で見えにくい。しかし、芸術の歴史を俯瞰し系統的に捉えるには本物のアーカイブ化は必須。本物に直に触れることの重要性は言うまでもないだろう。実際、大原、国立近美、ブリジストンの各美術館のコレクションを見て、私は多くのことを学んだ。

2013-02-07 15:35:28
宮島達男 @tatsuomiyajima

3) コレクションへの投資がなぜできないのか。それは、予算が税金だから。美術館は国や県、市町村で運営される。当然、顔の見えない納税者すべての利益を優先するが、芸術は数値にできないのでジャッジがしずらい。だから、作品の価値にではなく、見える展示活動に出資し易いのだ。

2013-02-07 16:23:10
宮島達男 @tatsuomiyajima

4) そもそも、予算は議会という場で政治家がジャッジする。有名な話、ロスコの三本線で構成された絵を美術館が三千万円で購入するため議会にかけた。ある政治家は「では、この一本の線が一千万円するんですかね」と質問したという。笑い話ではない。現代的なアートは特にそうだ。

2013-02-07 16:34:53
宮島達男 @tatsuomiyajima

5) 問題は政治家ではない。彼らを切り捨てるのは易しい。「いやー、芸術はまったくダメで」というような人々に対し、彼らにも理解してもらえるような言葉を私達は持っているのか。ということ。美術館や芸術家のアカンタビリテイーはまさにここにあるのではないか。作品の価値を語ること。

2013-02-07 16:47:57
宮島達男 @tatsuomiyajima

6) フランスは多額の税金をアートに使うが、論争も厭わない。例えば、ジャック・ラングが文化相時代、ビュレンヌにパリ市庁舎の作品を依頼。一般市民やマスコミを巻き込む大論争に発展した。しかし、結局設置され、今やパリの名所となった。http://t.co/k1ZbkEYU

2013-02-08 11:38:28
宮島達男 @tatsuomiyajima

7) 翻って、日本文化風土は論争を嫌うところ。だから、納税者へのアカンタビリテイー回避のため、市民の意見をあらかじめ慮り、専門家が平均値でのジャッジを事前にしてしまう。これでは、市民の意識も芸術家の意識も変わらないまま。

2013-02-08 11:45:52
宮島達男 @tatsuomiyajima

8) 一方、もっとトンがったコレクションを望む者は、美術館という枠組みを飛び越え、新しい動きを模索する。プライベート・コレクションの一般公開だ。実際、ここベルリンでも7つものP・コレクションが公開され、美術館map の1カテゴリーを形成するに至っている。

2013-02-08 11:52:07
宮島達男 @tatsuomiyajima

9) P・コレクションの隆盛は税制上の優遇にもあるらしいが、いずれにしても、いまや、P・コレクションは多様な価値を見せる絶好の場になっている。現にスイス、バーゼルのバイヤー・ファウンデーションの常設は並の美術館をとっくに乗り越えている。http://t.co/rqbu3F3I

2013-02-08 17:19:37

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