昨日の神戸で数年ぶりに山本タカヒロくんと共演できたことをしみじみ思い返している。minamoの活動が少しずつ広がり出した頃に知り合って以来、東西の距離はあれど、同い年でたぶん聴いてきた音も似てて仕事の領域でもそれほど遠くないところにいることから勝手に距離の近さを感じていたから。
2013-02-10 12:38:39タカヒロくんは、改造というほど見た目は大掛かりではないけどプリペアドなターンテーブルとミキサーを使って、レコードや様々なオブジェクトの音をカットアップ的に演奏する。
2013-02-10 12:41:37出会った頃はBusratchというターンテーブルユニットに参加し、DJ百窓としてベースミュージックのフィールドで大活躍している河合くんや、京都の老舗レコードショップ・パララックスレコード店長で、今や一児の母の毛利さんらと共に、とても冒険的で端正なノイズアンサンブルを奏でていた。
2013-02-10 12:43:01そんなタカヒロくんのライブを恐らく約10年振りに見ることができたのが昨日のアスナくんとのデュオ。細かい内容は書かないけど、少なくとも過去20年間のターンテーブル表現の変遷と多様化に対する気づきを得るに十分過ぎるパフォーマンスが、たった30分くらいの演奏の中で展開されたのだった。
2013-02-10 12:44:22多くを知るわけではないけど、例えばブリスベンで久々に共演したマリーナ・ローゼンフェルド、以前の帰国時にトークをさせてもらったdj sniffくん、二本アームの改造ターンテーブルを操るDJ Peakyさんなど、僕が大好きなターンテーブル奏者の中に当然ながらタカヒロくんも含まれている
2013-02-10 12:47:25それぞれがユニークな中にも共通するのは、誰もが楽器としてのターンテーブルが持つ決して長くはない歴史を担う覚悟と意志を、それぞれの言葉で、それぞれの話し方で心地良く口伝えしてくれるかのような演奏をするところだと思う。
2013-02-10 12:48:53少なくとも昨日のタカヒロくんの演奏の中に僕は、[これまで]と[今これから]という時間を見出したし、それはそのまま彼なりの音楽史に対する眼差しを追体験できたと言っても良いと思う。そう遠くない先に、彼のコンサートを東京でも実現したい。
2013-02-10 12:50:49