BBJ inバ◯ィさんと虎徹さん、今◯タオルが包み込むその愛の軌跡

全部本気です
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ミヅカミ/水上 @midzka

「バリ○さんの握手会があるらしいが私はBBJの握手会に行きたい」「中の人がBBJだと思えばいいんですよ」という方向の話で、まあいつも通り梨屋先輩と非常に盛り上がったので、めちゃくちゃ長いのですが妄想の概要を書いておきますねヽ(・∀・)ノ

2013-02-11 22:32:20
ミヅカミ/水上 @midzka

【1】「せっかく楓がこっち来てるのに、バ○ィさんの撮影会だか握手会だかがあるらしくってさあ、連れてってーって言われちまって」「いきなり何の話ですか。口を動かすより手を動かしてください」ツン期のBBJ、おじさんのぼやきを冷たく遮りますが、撮影会という語が頭にこびり付いて離れません。

2013-02-11 22:33:07
ミヅカミ/水上 @midzka

【2】(なんだ撮影会って…アイドルか何かか? そういうのが好きなのか…別にこのひとがどんなタイプが好きだろうと構わないけど)(休日をどんな風に過ごしているとか、家族とどんな表情で会話してるとか、…どうでもいいけど)(でもこのひと、すぐトラブルに巻き込まれるし)(…危ないんだよな)

2013-02-11 22:33:47
ミヅカミ/水上 @midzka

【3】不思議と苛々して、無性に気に掛かって。自分を納得させるための理由を見つけて。なんやかんやでBBJはコネを駆使し(たぶん事件の調査ですとか危険が危ないんですとか言った)、握手会に潜り込みます。というかバ○ィさんの中に潜り込みます。

2013-02-11 22:34:39
ミヅカミ/水上 @midzka

【3.5】(※細かいことはスルーしてください)(※粗いことでもスルーしてください)(※梨屋先輩の萌えポイントは「ちょっと膝をかがめて着ぐるみの中におさまっているBBJ」だそうです)(※イラストが来い)

2013-02-11 22:34:55
ミヅカミ/水上 @midzka

【4】順調に進む撮影会と握手会。機敏な動きで華麗にターンし、ビシャアと決まりに決まったポーズを取るバリ○さんに会場は大変盛り上がります。楓ちゃんも大喜び。だからおじさんも大喜び。「来て良かったねお父さん!」「楓が楽しいならなんっっでも良かったよ~~~vvv」

2013-02-11 22:35:32
ミヅカミ/水上 @midzka

【5】正直、おじさんにバ○ィさんの魅力は分かりません。なんか動きすげぇなとか、財布…? 船だろ?? とか思っているだけで、関心は楓ちゃんの反応にのみあります。まあ時間の無駄じゃあなかったかな、そう思っていた時、燦々と陽の差し込むおおきな天窓が音を立てて割れます。

2013-02-11 22:36:07
ミヅカミ/水上 @midzka

【6】犯罪者の襲撃でした。目的は人質を取ることでしょうか、今日この場に子どもや女性が大量に居ることを見越していたのです。急遽展開する警備員。避難誘導する係員。砕けるガラス、子どもたちの悲鳴。おじさんは楓ちゃんを逃がしてからアイパッチを着けると、身を翻して戦います。

2013-02-11 22:37:22
ミヅカミ/水上 @midzka

【7】まさかヒーローが居るとは思っていなかった犯罪者はたちまち不利になり蜘蛛の子を散らすように逃げ惑いますが、一矢報いんとするかのように手榴弾が太い柱めがけて投げられます。爆発、破壊。ぐらりと崩れるコンクリートの塊。(やべぇ、能力もう切れて……っ)ゴガッ、があぁん。

2013-02-11 22:38:05
ミヅカミ/水上 @midzka

【8】「……あ……?」おそるおそる、頭を庇っていた腕を降ろすと、目の前におおきな黒い影が立ちはだかっています。逆光になっていてよく見えませんが、このシルエットは、「……バリ○さん……?」BBJです。

2013-02-11 22:38:45
ミヅカミ/水上 @midzka

【9】能力を発動して巨大な柱をこなごなに砕いたBBJ、その勢いのままあっけにとられている犯罪者の残党をたたきのめします。ちなみに能力の発動光は着ぐるみに遮られて見えません。よって端からはバ○ィさんがむちゃくちゃ強いように見えます。電光石火のバ○ィさん。一騎当千のバリ○さん。

2013-02-11 22:39:22
ミヅカミ/水上 @midzka

【10】残らず倒れた悪漢どもをぐるり見渡し、バ○ィさんは座り込んだままのおじさんへ向き直ります。何か言おうと口を開くおじさんに、バ○ィさんはそっと手羽を差し出します。――今治タオル(ノベルティ)でした。タオルはおじさんの額に押し当てられます。少しですが、血が出ていたのです。

2013-02-11 22:40:15
ミヅカミ/水上 @midzka

【11】「あ……ありがとうな、バ○ィさん!」満面の笑みで礼を言うおじさんに、BBJは何も言うことができません。だって今は中の人なんだもの。そもそもツンだもの。ここで何か返せるなら着ぐるみに入っていません。タオルだけをその手に残し、バ○ィさんは無言のまま姿を消します(控え室へ)

2013-02-11 22:41:24
ミヅカミ/水上 @midzka

【12】翌日、アポロンメディア・ヒーロー事業部。おじさんは肌ざわりの良い今治タオルを手に勢いよくバ○ィさんのかっこよさと強さを相棒へ力説します。「まじバ○ィさんすげーよ!」それは自分だと今さら言い出せないBBJ、おじさんがバ○ィさんへ入れ込んでいる様子に心中穏やかではありません。

2013-02-11 22:41:52
ミヅカミ/水上 @midzka

【13】「…あんな訳の分からない生き物のどこがいいんですか」「お前バリィさんの何を知ってんだよ、かわいいし強いし、何より正義の心を持ってんだからな!」「正義を為しつつ握手や撮影の仕事をきちんとこなしていたんでしょう? あなたも見習ったらどうですか」「おま、…ほんっとかわいくねぇ」

2013-02-11 22:42:12
ミヅカミ/水上 @midzka

【14】そんなある日のこと。例によって賠償金が増えて、事務仕事が溜まって、うまく処理できなくて、相棒にこっぴどく叱られて。「あーもー…ちょっと休憩」「ちょっと、」「コーヒー買ってくるだけだよ!」部屋いっぱいに満ちる刺々しい空気が苦くて重くて、飛び出すように廊下へ出るおじさん。

2013-02-11 22:43:11
ミヅカミ/水上 @midzka

【15】ちょっと外に出てみたところで戻りゃバニーは居るし書類は山積みだし、何も変わんねーんだけどな。分かってるっつの。のろのろうんざり部屋へ戻ると、出た時には無かった、白い何かが机の上に置かれています。「…ん? なんだこりゃ」訊こうにもBBJは部屋に居ません。「……タオル?」

2013-02-11 22:43:52
ミヅカミ/水上 @midzka

【16】ちいさく畳まれた白いタオルを開くと、ふわり、良い香りとともに綺麗なメモ用紙とひとくちサイズのチョコレートがこぼれ落ちました。『あなたの活躍は僕が知っています。めげずにがんばって。あなたのファンより』「……バ○ィさん?」BBJです。「……今治のタオルの人……?」BBJです。

2013-02-11 22:44:31
ミヅカミ/水上 @midzka

【17】それからおじさんがへこんだりめげたり行き詰まったりするたびに、おじさんの目の届くところへ今治タオルとメッセージ、そして気分を明るくしてくれるささやかなもの(お菓子だったり花だったり)が置かれるようになります。事業部のデスク、トレセンのロッカー、トランスポーターの中。

2013-02-11 22:44:48
ミヅカミ/水上 @midzka

【18】どう考えてもそれが可能なのはBBJだけなのですが、おじさんはまったく気付きません。だっておじさんだもの。おじさんだもの(2回)。そして、はじめはそれで満足していたBBJですが、少しずつもどかしくなっていきます。手厳しい自分と、彼の心に寄り添う自分。(…どっちも、僕なのに)

2013-02-11 22:46:31
ミヅカミ/水上 @midzka

【19】ちなみにこのバディはバ○ィさん関係なくできあがって、できあがった後もバリ○さんは自分だとBBJは言い出せないままで、はじめてのお泊まり(恋人的な意味で)の時におじさんがバスルームに積まれた大量の今治タオルを見て→

2013-02-11 22:47:09
ミヅカミ/水上 @midzka

【19-2】「なんだよお前もバ○ィさん好きなんじゃん」「そうじゃなくて、僕が…!」的な感じで暴露に至るんだと思います~Happy End

2013-02-11 22:47:22