「プロット派ライトノベル作家:川上稔の流儀」川上稔の創作術式
- netabareOK
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昔と同じく、ケッコー書いてる最中とかの書き直しはやってます。プロットがあって、メモを取っていても、その捉え方でいろいろ変わってくるので。そういう意味で、プロット派はウォーターフォール型とは限りませなんだ。
2010-01-02 16:15:51ただ、都市の頃とは違い、クロ以降はプロット段階での書き直しというのを幾度も行っています。都市の頃は上下巻なので丸々書き直しも出来ましたが、シリーズになると途中回を変更することが難しくなるので。
2010-01-02 16:17:30なもんで、プロット段階で結構時間を食いますが、そこでまあ、幾度も”書き直し”をやってる感じですね。都市の頃に比べて、プロットを1からリテークする回数が遥かに多くなっています。メジャーバージョン数でいうと四倍くらい。
2010-01-02 16:22:04そのたびごとに一から作り直して行くんですが、それによって内容を暗記しつつ、また、筋道を自分で追っていく感じで。最終的に突っかかり無くプロット書き終えられたら「書ける」という安心感が得られる、という塩梅です。
2010-01-02 16:24:04この作業期間中、ホラの場合は資料読みながらで二年掛けたのですが、担当さんに「じゃ、ちょっと、全部の概要、最初から最後まで言いますので」と、二時間くらいブッチ。どっかでつっかえたら「出来ない・そこが足りない」という感じ。
2010-01-02 16:26:00そうやってまあ、自分内デバッグというか、アジャイル型でプロットを作っていくわけですが、実際書く段においては、これを各話ごとにまとめ直して、そしてパート(章、節)ごとに展開をメモ出しして確認。そして書くという感じ。
2010-01-02 16:28:11ただ、準備によって流れなどは出来ていても、実際書く段のニュアンス、ものの捉え方で、味は結構変わってしまうんですよね。だからそういう部分は、もっと味が出るように書き直すというか。
2010-01-02 16:32:06なお、前述の「担当さんに概要話す」のは、向こう大変だとおもうんですが有り難い感じです。だけど回を追うごとに「段々話せるようになってきましたねー……」とか、二週間一回くらいでやってた感じです。
2010-01-02 16:35:53始めの内は、始まりと終わりと、重要部分しか言えず、「こういうのがやりたい!」ってだけなんですが、段々と「こういうのをやるにはどうしたらいいか」が入ってきて、やがて「こういうコトを果たしていく、全体の、連綿の流れ」が言えるようになっていく感覚。
2010-01-02 16:37:32