【研究進捗メモ】未明の部:文献調査。これはという文献に当たらず。オリジナリティーという点ではよいことなのかもしれないが、あまりにも無いと不安になる。参院選はやはりマイナー。
2010-08-29 05:34:09参院選がマイナーなのは、日本で計量分析が急拡大した時代にちょうど選挙制度改革があって衆院選への着目が圧倒したことと、選挙制度研究も世界的な混合制度導入の流れに乗り、またデュベルジェ(M+1)法則の研究で衆院中選挙区制=SNTVが着目されたことと関連がありそう。
2010-08-29 05:38:01一方でその間の日本の政党政治の決定力で参院(選)の比重が高く、効いていたことを考えると、ミスマッチが発生していたと指摘することも可能か。田中派が強かった理由が参院にあることなどを考え合わせると、衆院一辺倒の研究や報道というのは不思議な感じがしてきます。
2010-08-29 05:41:08永田町でも参院は衆院より下位という認識が強くあるけど、最近は昔に比べて参院議員がかなり目立つようになってきて、研究や報道よりもいち早く参院の存在感が増している感じがしますね。
2010-08-29 05:48:50もしよろしければこの辺りの代表的文献を教えていただけませんでしょうか。RT @sugawarataku 「日本で計量分析が急拡大した時代にちょうど選挙制度改革があって衆院選への着目が圧倒」「選挙制度研究も世界的な混合制度導入の流れに乗り(…)衆院中選挙区制=SNTVが着目された」
2010-08-29 06:21:34@sugawarataku もしそれらの文献が菅原先生の『世論の曲解』にあるのであれば、そちらを参照致します。日本の政治に関する計量政治学の分析に素人的な緩やかな興味があるのですが、文献への土地勘がないので困っています。お忙しいようであれば、構わずに流していただいてかまいません。
2010-08-29 06:24:04@mixingale 先ほど呟いたのは計量分析の中でも選挙制度論周辺に関する(つまり狭い)ことなのですが、日本政治の計量分析という観点ということなら広くなりそうですね。
2010-08-29 06:45:03@sugawarataku ひとまず選挙制度まわりの文献で構いません。それが今のところ一番興味がある分野になります。
2010-08-29 06:45:54@mixingale 狭いほうの流れでいくつか紹介すると、(主に)日本の選挙制度がどのような政党制を生むか研究したもの→川人貞史『選挙制度と政党システム』木鐸社、
2010-08-29 06:51:01@mixingale 日本の選挙の実証からデュベルジェ(M+1)法則を研究したもの→Gary Cox "Making votes counts"Cambridge University Press
2010-08-29 06:51:43@mixingale 選挙等が日本の(主に与党衆院)議員の行動をどう規定しているか→建林正彦『議員行動の政治経済学』有斐閣
2010-08-29 06:54:20@mixingale 選挙制度を国際比較的に眺めたい場合には→西平重喜『各国の選挙』木鐸社(分厚いです)
2010-08-29 06:55:39@mixingale 日本の選挙制度の経験をデュベルジェ法則と結びつけて議論した画期的論文→Steven Reed "Structure and behavior: Extending Duverger's law to the Japanese case"British …
2010-08-29 06:59:40@mixingale (続き)British Journal of Political Science (20)
2010-08-29 07:00:52@mixingale 水崎節文・森裕城『総選挙の得票分析』木鐸社は中選挙区での自民候補の地盤分割の研究、および小・比混合制度での連動効果という2つの点で特に重要。連動効果については『選挙研究』18号のリード論文、西川論文なども参照。
2010-08-29 07:06:44@mixingale ここまでほぼ全て集計データによる研究ばかりでサーベイを中心としたもの(つまり有権者の投票行動の研究)があまり含まれていないことに気が付きましたので、三宅一郎『選挙制度変革と投票行動』木鐸社も。96年選挙での分析ですが今でも活用できる議論が豊富(個人的に)。
2010-08-29 07:15:47@mixingale 木鐸社の本が多いのは仕様です(笑)投票行動研究に関しては木鐸社から出ているJesの変動する日本人の選挙行動のシリーズ、およびシリーズ21世紀初頭日本人の選挙行動あたりを大人買いするとよいでしょう。
2010-08-29 07:19:02@sugawarataku 「21世紀初頭」はhttp://bit.ly/91QGMmのデータを用いたものですよね。今海外なので日本語文献の収集には多少苦労するのですが興味の惹かれたものから読んでいってみます。朝っぱらから無理なお願いを聞いていただいて本当にありがとうございます。
2010-08-29 07:24:52@mixingale 今話題の本といえば斉藤淳『自民党長期政権の政治経済学』勁草書房http://amzn.to/94hc1C 。自分が読むと選挙制度に関する踏み込みが弱くて歯がゆい感じがしてしまうのですが、カネとフダの交換について検証した研究(読み途中ですが)。
2010-08-29 07:25:46@sugawarataku まずは菅原先生の本をアマゾンで注文して読んでみます。今後ともよろしくお願い致します。
2010-08-29 07:25:53@sugawarataku『自民党長期政権の政治経済学』はいま先生の『世論の曲解』と一緒にアマゾンのショッピングカートに入っています(笑)ではひとまずその二冊から読み始めてみますね。
2010-08-29 07:27:50@mixingale あ、海外だったのですね。私の本は参考文献一覧を設けなかったのと、引用注を結構削ったのとで、それほど役に立たないかもしれませんが、購入いただけるならうれしいです。
2010-08-29 07:29:27谷口先生の『現代日本の選挙政治』を挙げ忘れ。。。って始めるとまた長くなるのでやめます^^;
2010-08-29 07:33:52@mixingale 入手しやすそうで、ということで米国の日本政治研究者がまとめているリストを紹介しておきます。選挙は少ないですが。 http://jpcentral.virginia.edu/jpbiblio.html
2010-08-29 07:41:39@sugawarataku おおおお。これだとさくっとダウンロードできるのでありがたいです。今日教えていただいたのを全部自分で調べていたら何ヶ月もかかってたと思います。本当にありがとうございます。
2010-08-29 07:47:52