宮沢賢治の愛をめぐって

宮沢賢治が、妹トシや親友保阪嘉内に対して抱いた強い愛着。それらを通り抜けることによって、抑圧されたもの。独特の女性観。賢治の「愛」に関する一連のツイートです。
13
ガハク @k_ghk

宮沢賢治『ポラーノの広場』にはロザーロという女性が登場。仲間から「結婚すれば良い」と言われてたじろぐ主人公。一緒に仕事をして行くことを拒絶する理由に彼女の存在があるということらしい。男女の性的関係を潔しとしない賢治思想の片鱗?

2010-08-27 23:09:51
ガハク @k_ghk

宮沢賢治『風の又三郎』には女性は登場しない。しかし学友達から見た又三郎の在り方にどこか両性具有的なものがあるような気がする。転校生だということ。家庭がはっきりしないことなどから来る異邦性、異界性が女性の異的なものを連想させるのか?

2010-08-27 23:23:04
すぬほ(ほしこ)脱原発だ @Sunuho

両性具有という見方、面白いです。 RT @k_ghk: 宮沢賢治『風の又三郎』には女性は登場しない。しかし学友達から見た又三郎の在り方にどこか両性具有的なものがあるような気がする。転校生だということ。家庭がはっきりしないことなどから来る異邦性、異界性が女性の異的なものを連想させる

2010-08-27 23:33:59
ガハク @k_ghk

この女性観は賢治の表現の衝動と抑制に実は大きく関わってる部分ではないかと思うんですよねRT @Sunuho: 両性具有という見方、面白いです。 RT> 宮沢賢治『風の又三郎』

2010-08-28 00:28:42
hamagaki seiji @ihatov_cc

面白いです。逆に考えてみることもできそう。それは又三郎の属性ではなく、学友達が又三郎に無意識のうちに「恋」をしたということかも?RT @k_ghk: 学友達から見た又三郎の在り方にどこか両性具有的なものがあるような気がする。異邦性、異界性が女性の異的なものを連想させるのか?

2010-08-28 02:12:10
ガハク @k_ghk

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』にはかおる子という女の子が出てくる。「カンパネルラなんかあんな女の子と面白そうに話して…ああ僕は本当に辛い」とジョバンニは言う。かおる子たちはキリストらしき人物のいる場所で下車する。彼らを見送り「カンパネルラ僕たちどこまでも一緒に行こうねえ」とジョバンニ

2010-08-27 23:02:50
hamagaki seiji @ihatov_cc

ジョバンニの嫉妬ですね。実際に賢治は、嘉内が女遊びをした時に、激しく嫉妬したでしょう。後から説教臭い書簡。RT @k_ghk: 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』にはかおる子という女の子が出てくる。「カンパネルラなんかあんな女の子と面白そうに話して…ああ僕は本当に辛い」とジョバンニは言う。

2010-08-28 02:34:39
signaless(Marjorie Wilbury) @signaless5

嘉内はかなりやんちゃだったようですからね~。結婚後もそれは変わらなかった程w@ihatov_cc 実際に賢治は、嘉内が女遊びをした時に、激しく嫉妬したでしょう@k_ghk 『銀河鉄道の夜』にはかおる子という女の子

2010-08-28 05:26:43
ガハク @k_ghk

賢治の女性観には妹トシとの関係性が大きく影響してるのは間違いない。トシは賢治自身が持つ修羅の意識を超越した完全で純粋な存在。美を具現したもの。

2010-08-28 00:09:04
hamagaki seiji @ihatov_cc

これは本当にそうでしょうね。賢治にとってトシは「菩薩」「観音様」みたいなものかな。RT @k_ghk: 賢治の女性観には妹トシとの関係性が大きく影響してるのは間違いない。トシは賢治自身が持つ修羅の意識を超越した完全で純粋な存在。美を具現したもの。

2010-08-28 02:37:06
signaless(Marjorie Wilbury) @signaless5

私はトシをあまり聖女化するのも、賢治がそうしたとするのにもちょっと疑問が。確かに賢治にとってかけがえのない存在ではあったと思うが。@ihatov_cc 「菩薩」「観音様」RT @k_ghk: トシは賢治自身が持つ修羅の意識を超越した完全で純粋な存在。美を具現したもの。

2010-08-28 06:22:47
hamagaki seiji @ihatov_cc

トシのイメージで賢治が描いたと言われる「菩薩像」から連想してしまいましたが、確かに賢治が本当に妹をそう捉えていたら、「オホーツク挽歌」で死後の行方に悩むはずないですよね。RT @signaless5: 私はトシをあまり聖女化するのも、賢治がそうしたとするのにもちょっと疑問が。

2010-08-28 19:03:40
ガハク @k_ghk

.@signaless5 @ihatov_cc 三つの童話に女性がどう出てくるかを思って見たんです。女性観に傷がある のが賢治文学に独特の陰翳を与えてるように思えて。女性への強い恋慕を諦めねばならなかったゆえの 純化聖化ともとれるし。

2010-08-28 08:55:12
hamagaki seiji @ihatov_cc

確かに賢治の作品で、しっかりした奥行きのある女性像が描かれているものは、すぐには思い浮かばないですね。RT @k_ghk: .@signaless5 三つの童話に女性がどう出てくるかを思って見たんです。女性観に傷があるのが賢治文学に独特の陰翳を与えてるように思えて。

2010-08-28 19:08:56
signaless(Marjorie Wilbury) @signaless5

だってちゃんと「女性」と付き合ってないですもんね。初恋の相手や数回会っただけの女性…性的な意味合いでなくとも、女性とは踏み込んだ付き合いはしていないと思う。@ihatov_cc 確かに賢治の作品で、しっかりした奥行きのある女性像が描かれているものは…@k_ghk:

2010-08-28 20:43:13
hamagaki seiji @ihatov_cc

賢治の、独特の「傷のある?」女性観…。このへんについては確か @mishimahiroshi さんも以前から折りに触れ書いておられましたよね。 @k_ghk @signaless5

2010-08-28 19:14:54
mishimahiroshi @mishimahiroshi

@ihatov_cc 賢治の女性観のエキスの様な作品はこれですね。http://www.ihatov.cc/haru_3/362_d.htm

2010-08-29 09:14:32
mishimahiroshi @mishimahiroshi

@ihatov_cc 賢治の人生はトシに対する近親姦的感情、嘉内への同性愛的感情、両親に対するエディプスやアジャセ的感情。これらを包摂してさらにそれを超えようともがいたのでしょうね。それらからの逃避?が先の詩になるのかと思います。

2010-08-29 09:22:23
ガハク @k_ghk

ところで『銀河鉄道…』でカンパネルラの言う「ほんたうの天上」は、ジョバンニからは「川岸に二本の電信柱が丁度両方から腕を組んだやうに赤い腕木をつらねて立っていました。」と見える。これ赤い鳥居の形⁈神道皇国史観との訣別じゃないの⁈これは。

2010-08-28 00:35:36
hamagaki seiji @ihatov_cc

この由来は、高農生時代の短歌「よりそひて赤きうで木をつらねたる青草山のでんしんばしら」かも。RT @k_ghk: 『銀河鉄道…』でカンパネルラの言う「ほんたうの天上」は、ジョバンニからは「川岸に二本の電信柱が丁度両方から腕を組んだやうに赤い腕木をつらねて立っていました」と見える。

2010-08-28 02:20:19
hamagaki seiji @ihatov_cc

寄り添って腕木を連ねる電信柱は、賢治と保阪嘉内の友情の象徴だったのではないでしょうか。当時は二人の秘密のアイコンだったのかも。賢治は、これを二人の友情の記念に、またジョバンニとカンパネルラの友情も表すために、「銀河鉄道の夜」にそっと埋め込んだのではないかと思います。 @k_ghk

2010-08-28 02:28:45
ガハク @k_ghk

.@signaless5 @ihatov_cc 嘉内さんに関してはほとんど何も知りません。賢治にかなり影響を及ぼした重要な人のようですね。腕木を連ねる電信柱が二人の友情の印<-には驚。友情と恋愛両方ともに屈折した賢治の心を思いました。

2010-08-28 09:01:55
signaless(Marjorie Wilbury) @signaless5

嘉内あて書簡には後々にも岩手登山のことが繰り返し出てくる。二人の鍵言葉がいっぱい。友情と恋愛=個人への想いを「みんな」へ昇華しようとした?@k_ghk 嘉内さん…腕木を連ねる電信柱が二人の友情の印<-には驚。友情と恋愛両方ともに屈折した賢治の心を思いました。 @ihatov_cc

2010-08-28 09:29:27
hamagaki seiji @ihatov_cc

それこそが、『春と修羅』の最終章「風景とオルゴール」のテーマであったというのが、栗原敦さんのお考えだったように思います。RT @signaless5: 友情と恋愛=個人への想いを「みんな」へ昇華しようとした?@k_ghk

2010-08-28 19:20:03
ガハク @k_ghk

そうそうそこなんですよぉ。そこを大乗的に見るのもありだけど僕は『倒錯的』だと(反発を恐れず言えば)思うんですよRT @ihatov_cc: それこそが、『春と修羅』の最終章「風景とオルゴール」RT @signaless5: 友情と恋愛=個人への想いを「みんな」へ昇華しようとした?

2010-08-28 19:29:21