【華アワセ】和歌を意訳してみた【和歌まとめ】
蛟編
花の下、月の前と言えば西行さんに任せなさい。
二、面影のわすらるまじき別れかな 名残をひとの月にとどめて/西行 バイバイしたあともあの人の顔が忘れられないよ。 月を見れば名残惜しさにムラムラしてくる
2013-02-14 21:36:13三、とにかくに厭はまほしき世なれども 君が住むにもひかれぬるかな/西行 なんかもう死にたいけど 君がいるからまだ生きていたいと思えちゃう
2013-02-14 21:36:33五、あはれとも見る人あらば思はなむ 月のおもてに宿す心を/西行 もしこの月を見ている人がいるなら、 哀しいものだと思ってくれるだろう。 あの人を思うあまりに、ぼくは月に心を残してしまったのだから。
2013-02-14 21:37:19六、いとほしやさらに心のをさなびて 魂ぎれらるる恋ひもするかな/西行 我ながら実に可哀想なもんだ。 益々心に歯止めがきかなくなって、 魂が燃え尽きてしまいそうな恋をしてるものだよ、ぼくは。
2013-02-14 21:37:37七、花に染む心のいかでのこりけむ 捨て果ててきと思ふわが身に/はいはい西行 とっくにこの世を捨ててしまったはずなのに。 死んでもいいと思っていたのに。 どうしてまだあるのだろう。花に染め上げられて、離れがたいと執する心が。
2013-02-14 21:37:53姫空木編
こんなにも深い葛藤があったとは、ホントごめんなさい姫様……。
物思ふと人に見えじとなまじひに 常に思へりありそかねつる/万葉集 恋をしているって悟られないようにと無理をしているけれどね いつも思っているんだ。居られないほど苦しいよって。
2013-02-14 21:42:01なかなかに絶ゆとし言はばかくばかり 息の緒にして我れ恋ひめやも/万葉集 いっそのこと絶交だって言ってくれるなら こんな風に命がけの恋なんか ぼくは、しやしないよ
2013-02-14 21:44:02佐伯山卯の花持ちし愛しきが 手をし取りてば花は散るとも/万葉集 卯の花を持っていたいとしいあの子の手をとれたなら、花は散っても構わないよ 【注:卯の花=(姫)空木の花の古名。つまりみことさんを手に入れられたなら僕は散ったって(死んでも)構わないのにっていうこと切ない】
2013-03-03 14:45:17紫のにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆえに吾恋ひめやも/万葉集 茜色に染まったあの景色のように美しい君を 憎いと思っているのならば 誰かのモノである君だから 恋なんかしないんだろう (でも君が好きだから恋をするんだ)
2013-02-14 21:47:23天地の底ひの裏に我がごとく 君に恋ふらむ人はさねあらじ/万葉集 天の果てにも地の底にも、私のように、あなたを恋しく思う人などいないのだ。 【注:許されざる恋仲にあった二人が交わし合った歌の内の一。姫ェ……】
2013-03-03 15:43:17東の野にかぎろひの立つ見えて かへり見すれば月傾きぬ/万葉集 東の野に朝やけの光が見える。振り返ってみれば、月が沈もうとしている。 【輪廻転生、栄枯盛衰。滅びゆくものと栄えるものの対比という背景があるよ】
2013-03-03 15:09:43【姫空木】→万葉集しばり。個人的に見事だと思ったのは最後の和歌で、これはおなじみ額田王の【あかねさす】に対する返歌なわけだが、つまり、あかねさす紫野/紫にそまって美しい君をみことちゃんとあのイベントにかけていて、しかも歌意もリンクしているところ。キレイ!
2013-02-14 21:49:59個人的には姫×万葉集というのが大好き。別名(古代名)はうの花……といえば、万葉集ではメジャーな古代植物ですし!ちなみに姫空木の花言葉は【秘密】 #姫空木さんお誕生日おめでとうございすみませんでした
2013-03-03 11:38:50姫編ムックより
かくしてぞ人は死ぬといふ藤波の ただ一目のみ見し人ゆゑに/万葉集 こんな風に人は死ぬと言う。 波打つように咲き乱れる藤の花のような、 一目見ただけで 焼き付いて 忘れられないあの人のために。
2013-03-23 19:10:51月読の光を清み神島の 磯間の浦ゆ船出す我れは/万葉集 清らかな月の光を受けて、 神島の、磯部の浦から、船をこぎ出す私は。 【注】旅をしていた古代の役人が詠んだブツ。 神島っていうのはガチである。 神に寄せて詠むことで船旅の安全を祈った歌かもしれぬ。
2013-03-23 19:24:59