【問い直される県民健康管理調査⑯】
- karitoshi2011
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1【問い直される県民健康管理調査⑯】2月13日の第10回検討委員会の報告により、甲状腺がんが想定以上にかなり多く見出されていることが分かった。http://t.co/4sAhZIJU だがこれに対して、被曝によらない潜在がんが見出されたにすぎないかも、と述べる人がいる。
2013-02-19 20:54:04【問い直される県民健康管理調査⑭】
2【問い直される県民健康管理調査⑯】また甲状腺の専門家である山下俊一副学長や鈴木眞一教授はそのことはよく分かっていたはずだと述べる人もいる。だが、そうだろうか。過去の両氏の発言を検討してみよう。『週刊東洋経済』2012年6月30日号 http://t.co/J0jKDQa3
2013-02-19 20:55:06被ばくした子どもの甲状腺検査に関する島薗進氏の呟き
3【問い直される県民健康管理調査⑯】鈴木教授と山下副学長は(1)甲状腺がんが早い段階で多数見出されるだろう、そして(2)それらは放射線の影響によるものではないはずだと考えていたか?『週刊東洋経済』12年6月30日号を見るとそうではないことが分かる。以下記者の質問と両氏の答を記す
2013-02-19 20:56:354【問い直される県民健康管理調査⑯】記者「2次検査が必要になった子どもは186人になりました。2次検査ではどんな検査が実施され、どのような結果が出ていますか」鈴木「全員を対象とした血液検査や尿検査のほか、必要と思われる子どもには穿刺吸引細胞診を実施している。血液検査は」
2013-02-19 20:58:145【問い直される県民健康管理調査⑯】鈴木「がんを調べるためのものではなく、甲状腺ホルモンの量をチェックすることが目的。ホルモンの分泌が多すぎたり少なすぎたりすると、身体に変調を来したり、しこりの成長に影響を及ぼすことがある。血液検査は、1次検査で一定の所見が認められた受診者に」
2013-02-19 20:59:296【問い直される県民健康管理調査⑯】鈴木「限って実施している。尿検査は食事からのヨウ素の摂取状況を調べるもので、摂取量が少ないと甲状腺の腫れにつながる可能性がある。細胞診は組織の特徴を判断するためのものだ」「これまでの2次検査では、がんを疑う所見はなかった」「がんはなし」と。
2013-02-19 21:01:027【問い直される県民健康管理調査⑯】鈴木教授は2012年6月段階では、「がんは出ない」と信じていたらしい」。潜在的ながんが出てくるなどという考えはまったく述べられていない。(1)の問いの答――鈴木教授は甲状腺がんが早い段階で多数見出されるとは考えていなかった。
2013-02-19 21:02:158【問い直される県民健康管理調査⑯】記者:今のところ心配する必要はないとのことですが、米国の小児がんに関する教科書にいは「子どもの甲状腺で結節が三塚rことは極めてまれ」「若い人で結節が見つかった場合は悪性のリスクが大きくなる」とも書かれています。山下「記述自体は正しい」
2013-02-19 21:03:279【問い直される県民健康管理調査⑯】山下「しかし、今回見つかった結節の悪性度は高くなかった。小児甲状腺がんの治療成績は非常に良好だということにも留意する必要がある。ほとんどの場合、手術などで治癒する。チェルノブイリ事故に際しては約6000人が甲状腺の手術を受けた一方で」
2013-02-19 21:04:3710【問い直される県民健康管理調査⑯】山下「亡くなったのは15人にとどまった」。山下氏はこの段階で少し危ういと考えていた気配がある。(1)甲状腺がんが早い段階で多数見出される可能性があると見ていた。(2)しかしこの段階では悪性のものは少ないと希望的に考えていたようだ。
2013-02-19 21:05:5811【問い直される県民健康管理調査⑯】まだ悪性がんが出ていないので、放射線由来のものではない悪性でないがんではないかと考えていた。だが、もしかすると悪性が混じっているかもしれない。その場合でも手術後の経過は良好だから不安をもたなくてもよいと示唆していた。
2013-02-19 21:07:1012【問い直される県民健康管理調査⑯】さらに次のやりとり。記者「昨年7月の…検討委員会の資料では、「…放射線による健康影響は極めて少ないと考えられている」という記述があります。放射線ヨウ素による内部被曝も含めての見解と受け取ってよいのでしょうか」山下「(チェルノブイリと異なり)
2013-02-19 21:08:4113【問い直される県民健康管理調査⑯】「わが国では海草などを通してヨウ素を日常的に多く摂取してきたため…放射性ヨウ素による被曝をしにくい。加えて福島事故では汚染された牛乳が速やかに廃棄処分されたことから、甲状腺が継続して被曝する状況にはなかったと考えられる」「ただし」
2013-02-19 21:10:3014【問い直される県民健康管理調査⑯】「放射性プルーム…を吸い込むことによる内部被曝については未解明な部分が少なくない。今後の国による調査を踏まえて、リスクが高いと考えられる子どもたちをしっかりとフォローしていくことが重要だ」これによっても山下氏は楽観的でなかったことが窺われる。
2013-02-19 21:12:1615【問い直される県民健康管理調査⑯】以上、2012年6月の段階で山下氏は(1)甲状腺がんは出てきうる、(2)それは放射線による悪性がんの可能性があると考えていた。また、結節の多さから出てくることが予想される甲状腺がんが悪性でないことに望みをかけていたらしいことが知れる。
2013-02-19 21:13:4516【問い直される県民健康管理調査⑯】他方、鈴木教授は(1)そもそも甲状腺がんは出てこないだろうと希望的に考えていた、(2)だから放射線の影響ではない甲状腺がんが多数見出されるとももちろん予想していなかった、と考えるのが順当だろう。また、山下氏は「リスクが高いと考えられる」
2013-02-19 21:15:0517【問い直される県民健康管理調査⑯】「子どもたちをしっかりとフォローしていくことが重要だ」と述べているが、2月13日の第10回検討委員会の報告を踏まえれば、検査対象を広げ、検査頻度を増加させるべきだろう。これは⑮で述べたとおり。http://t.co/qUtbgZKB
2013-02-19 21:16:13【問い直される県民健康管理調査⑮】
18【問い直される県民健康管理調査⑯】なお、6月30日の『週刊東洋経済』記事については、菅谷昭松本市長「福島で小児甲状腺がん 「事故無関係」危うい即断」東京新聞9/27 http://t.co/4gNuY5X2 も重要なコメントを行っている。
2013-02-19 21:17:38松本市長菅谷昭氏による「警告」に関する島薗進氏の呟き