2013年2月20日

田中ピカ○ュウの火力主義講座#1

Wグデーリアンの陸戦講義の裏メニュー的な何かです。 あちらではドイツ軍の電撃戦を主眼に置いていますが、こちらでは迎え撃つ英軍の火力に頼った戦術の遷移をたどっていきます。
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ホーネッカーおじさん @teruketu

下書きが終わったので、何の前触れもなく隊長殿に触発された講座をやりたいと思います。特にタグは設けませんが(思いつかなかった)その辺りご容赦ください。

2013-02-20 21:58:38
ホーネッカーおじさん @teruketu

1939年9月 政治的なお話を混ぜると信じられない長さになるので、ここでは語りませんが、ドイツのポーランド侵攻により、第二次世界大戦が勃発します。けれども宣戦布告から8ヶ月もの間、本格的な陸戦は発生しません。いわゆる「奇妙な戦争」です。

2013-02-20 22:00:54
ホーネッカーおじさん @teruketu

連合国がこの間に攻勢に出ていれば、とよく言われますが、実際その間連合国が何をしていたのかをまず話したいと思います

2013-02-20 22:03:07
ホーネッカーおじさん @teruketu

アルデンヌ高原を抜けるドイツ軍の突破作戦が成功したためにまったく注目されませんが、イギリス遠征軍は機動戦部隊として編成されており、1940年5月の戦闘はベルギーを舞台にした両軍機械化部隊同士の機動戦になるはずだったのです。

2013-02-20 22:04:42
ホーネッカーおじさん @teruketu

ところが、イギリス遠征軍は全く機動戦をしません。フランス軍に至ってはもうお話にもなりません。機動戦用の部隊がどうして機動戦を戦わなかったのか。

2013-02-20 22:07:59
ホーネッカーおじさん @teruketu

それはポーランド侵攻をみたイギリスは、やがてフランスに向けられるだろうドイツ軍の攻勢を止めるには、火力戦で立ち向かうしかない、と結論したからです。

2013-02-20 22:09:06
ホーネッカーおじさん @teruketu

機動戦から火力戦への戦術の転換は1939年12月の国軍砲兵訓練規約に「我々が考慮しなければならない戦闘は機動戦ではなく、より重厚な物量戦である」という、まるで戦間期の機動戦ブームなど無かったかのような言葉からも確認出来ます

2013-02-20 22:12:59
ホーネッカーおじさん @teruketu

機動戦ブーム→第一次世界大戦後、世界各国はその戦争の異常さを「今回が特別だった」とし、戦争は再び機動戦に帰ると予測した。また砲兵による犠牲の多さは毒ガスと同じ程忌み嫌われたため、まるで第一次世界大戦などなかったかのように、各国は砲を小さくし、機動戦への憧れを強めて行きます

2013-02-20 22:15:05
ホーネッカーおじさん @teruketu

1939年末までにイギリス遠征軍の戦術は機動戦から火力戦へと転換しているのです。機動戦用部隊の要である機甲師団の大陸派遣が1940年5月まで遅れ、さらに附属の自動車化歩兵部隊がノルウェーに分派された理由

2013-02-20 22:17:44
ホーネッカーおじさん @teruketu

それはイギリス軍の機動戦への無理解からではなく、機動戦から火力主義への転換があった以上、機甲師団を送る必要が無かったからです。

2013-02-20 22:19:36
ホーネッカーおじさん @teruketu

ではなぜ、イギリス軍は機動戦を捨ててしまったのか。

2013-02-20 22:22:02
ホーネッカーおじさん @teruketu

ポーランド侵攻作戦は空陸一体の機動突破作戦として高い完成度を示した戦いでした。砲兵火力は足りなかったのですが、それを充実した近接航空支援(スツーカ等)や迫撃砲による局所火力集中で補ったドイツ軍の電撃戦ドクトリン

2013-02-20 22:23:54
ホーネッカーおじさん @teruketu

それに対抗するには、まだ航空軍備の拡充途中だったイギリス、フランス両空軍の爆撃機兵力では荷が重く、地上軍に十分な航空支援を与えることができません。連合軍がドイツ軍のような機動戦を戦うには空軍の準備が整っていないのです。

2013-02-20 22:27:05
ホーネッカーおじさん @teruketu

機動戦のスピードについて行けない野戦砲兵。その代用が近接航空支援だったのですから、連合軍にとってみれば、空軍が弱体であればドイツ軍が欠いている野戦砲兵の火力集中を利用することが最良の策となります。

2013-02-20 22:29:36
ホーネッカーおじさん @teruketu

敵に欠けているもので友軍の欠点を補うという発想です。機動戦から火力主義への転換にはこうした背景があります。

2013-02-20 22:32:03
ホーネッカーおじさん @teruketu

強力な砲兵火力の集中を実現できるならば、ドイツ軍の攻勢は1918年にそうだったようにパリに届かないまま阻止されるはずです。

2013-02-20 22:35:03
ホーネッカーおじさん @teruketu

けれども今の連合軍に1917年ほどの蓄積はありません。イギリス軍の地方連隊はまだ前大戦中の装備と変わらぬ18ポンド砲であるし http://t.co/PZqaDHbc

2013-02-20 22:36:26
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ホーネッカーおじさん @teruketu

大規模な攻撃に必須である砲兵指揮組織も再建されず、砲兵火力を近距離目標から縦深制圧へ展開するために必要な無線電話装備も普及していません。

2013-02-20 22:39:37
ホーネッカーおじさん @teruketu

新鋭の25ポンド砲にも対戦車用の砲弾は用意されていませんし http://t.co/Ox3frx9g

2013-02-20 22:41:38
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ホーネッカーおじさん @teruketu

2ポンド対戦車砲も圧倒的に不足、重点地区でも180メートルに1門の密度でしか配備できません。ドイツ陸軍の対戦車戦闘ドクトリンが推奨する密度の数分の一です。 http://t.co/JKHY6XT8

2013-02-20 22:42:29
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ホーネッカーおじさん @teruketu

こうした何もかもが不足した状態を大急ぎで補強する悪戦苦闘が8ヶ月間の「奇妙な戦争」の正体です。ドイツ軍もポーランドで使い果たした砲弾備蓄の回復と戦果に見合った損害を出してしまった戦車部隊の回復に時間を必要としていましたが、この競争は連合軍の負けでした。

2013-02-20 22:46:54
ホーネッカーおじさん @teruketu

機動戦を打ち砕く可能性を秘めた大規模火力戦の再現は間に合わなかったのです。

2013-02-20 22:51:47
ホーネッカーおじさん @teruketu

1940年5月、フランス軍は、ミューズ川を渡河したドイツ軍は重火器とその弾薬の揚陸を終えるまでは動かない、と判断していましたが、フランス軍の砲兵集中が行われる前に戦車部隊と迫撃砲を伴った歩兵だけが航空支援を頼りに進撃を開始したことで戦争の行方は決定してしまいました。

2013-02-20 22:53:44

コメント

マドロック=NA4 @NA450161382 2020年1月23日
コレさあ古峰文三の火力主義の本をそのままコピペしてるようなもんじゃん
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