とある業界紙に載っていた児玉龍彦先生のインタビュー

2012年2月くらいにインタビューされたものと推測。まだ小児甲状腺ガンの患者が見つかっていなかった頃。内容が今の混乱を予測していたかのような示唆に富むものだったので連続ツイートし、それをトゥギャりました。「除染御用」と単純反応しないで読んでみてください。
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猫山太郎 @nekoyamax

東大の児玉龍彦先生のインタビュー記事を見つけたので抜粋します。連続ツイートごめんなさいです。最近「小児甲状腺ガン」を巡るTwitter上の議論を読んでいるのですが、児玉先生のインタビューは色々と示唆に富む内容だと思います。

2013-02-24 22:48:10
猫山太郎 @nekoyamax

低線量被曝が危ないと言い出したのはUCバークレー校のジョン・ゴフマン教授。実はマンハッタン計画にも参加。1945年の人類初の核実験であるトリニティ実験のプルトニウム精製法を作ったひと。その後医師になって超遠心分離法によるリポ蛋白分画を開発する。HDLとLDLを分ける方法。

2013-02-24 22:49:17
猫山太郎 @nekoyamax

ゴフマン先生は乳がんに注目。気胸等の治療で放射線を胸に当てたひとに乳がんが多いという報告が1950年代から出てきた。ゴフマン先生はコレステロール研究でHDLやLDLのメカニズムにも入らなければダメだということを理解していた。

2013-02-24 22:50:04
猫山太郎 @nekoyamax

そのことからゴフマン先生低線量被曝はDNAを切るはずであり、DNAは染色体を壊して病気につながるのではないかと予言し、反対してきた。ゴフマン先生が言い出してから30年後にチェルノブイリの原発事故があり、その時も同様に低線量被曝だから大丈夫だと言われたが、

2013-02-24 22:51:13
猫山太郎 @nekoyamax

ウクライナやベラルーシの医師が「見たこともないような子どもの甲状腺ガンが増えている」と言い出した。その時、日本やアメリカの専門家が現地へ行き、エビデンスがないという理由で92年まで「ネイチャー」に甲状腺ガンは増えていないと投稿していたが、その後甲状腺ガンが増え続けて、

2013-02-24 22:51:49
猫山太郎 @nekoyamax

1996年前後、原発事故発生から10年後をピークに4千人くらいの子どもが甲状腺ガンになってしまった。ゴフマン先生が当時言っていたのは、染色体が切れて普通は細胞が死んでしまうけれど修復できると細胞は死なない。その傷を持った細胞からガンが発生するのではないかということです。

2013-02-24 22:52:19
猫山太郎 @nekoyamax

われわれ東大の先端研でも油谷浩幸先生や病理学の石川俊平先生がヒトゲノムの全コピー数を測る方法を開発してネイチャーに発表しています。その方法を使って、ロンドンやミュンヘンの医師たちがチェルノブイリのサンプルを集めたところ、染色体の7番に回文的な配列(パリンドローム)、

2013-02-24 22:52:53
猫山太郎 @nekoyamax

つまり「たけやぶやけた」のようにどちらから読んでも同一の配列があり、その傍で切断が起きると修復時にエラーが起きる。5’端からと3’端からの方向が勘違いされてコピー数がひとつ増えてしまう。チェルノブイリの子どもの染色体の7番はいったん切れて修復された後にコピー数が3つになっている、

2013-02-24 22:53:26
猫山太郎 @nekoyamax

という。ゴフマン先生の予想がまさにその通りで、先生は2007年にお亡くなりになっていますが、今になって明らかになったのです。僕が国会で怒った理由はそのようなことがわかってきているにもかかわらず、「低線量の被曝は問題ない」と科学的議論を揉み消すような議論をしているから。

2013-02-24 22:53:59
猫山太郎 @nekoyamax

科学とは「一見こうである」と思うことに対して複雑な内部構造を明らかにするものだと僕は思います。奇想天外に見えてもゴフマン先生が超遠心分離法でLDLとHDLを分けて、誰も考えないけれど、良いコレステロールと悪いコレステロールがあると言い出したらそれを実証しようとするのが科学です。

2013-02-24 22:54:47
猫山太郎 @nekoyamax

そして30年かけて新しい結果が出るのです。

2013-02-24 22:55:10
猫山太郎 @nekoyamax

まだ前向きな結果が出ていない段階なのに「低線量被曝は問題ない」「それ以外のものは風評被害である」というのは僕は裸の王様だと思っていまして、誰かが科学者の立場から「王様は裸だ」と言わないといけない。ただ、原発問題はレッテル貼りがすごくて、

2013-02-24 22:55:44
猫山太郎 @nekoyamax

何か意見を言おうとしても放射能の問題について科学的な立場から複雑なことを扱うのではなくて先に「あなたは親原発か、反原発か」といった問題にすり替えられてしまう。

2013-02-24 22:55:58
猫山太郎 @nekoyamax

原発問題のように多数の分野がからむもの、例えば核分裂は物理学、プルトニウムとかセシウムは化学、放射線の影響は医学、放射性物質が環境に散らばるのは環境科学、気象学、地学で、さらにエネルギーのコスト量だと経済学で最後は賠償責任など法律学になります。

2013-02-24 22:56:34
猫山太郎 @nekoyamax

それだけのことをすべてカバーできる人など誰もいないですし、何か言って間違えるということを心配していると誰も発言できない。そこで「権威ある発言でないといけない」とか「風評被害をおこしたりしてはいけない」ということが言われましたしかし科学者が風評被害など気にしてはいけないのです。

2013-02-24 22:57:09
猫山太郎 @nekoyamax

風評被害が起ころうとも「これが真実だ」というのが科学者であってそれが風評かどうかは政治家や法律家に任せておけば良いことなのです。だから科学者が「本当のことを話したら国民がパニックになる」などと心配してはいけない。情報が出なくなりますから。

2013-02-24 22:57:52
猫山太郎 @nekoyamax

僕がすごく怒ったのは言論統制もあったのですが、科学や統計学の難しさ、健康とかの生命の複雑さを全く理解しないでレッテル貼り論を始めてしまったらこれは大変なことになると思ったからです。(引用了)

2013-02-24 22:58:27
猫山太郎 @nekoyamax

なお、児玉先生のインタビューは2012年2月くらいだと思われます。ある製薬会社の機関誌に掲載されたものです。連続ツイート失礼しました。

2013-02-24 23:02:28

コメント

未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2013年2月26日
.@nekoyamax 文脈の全体を見たいので、「ある製薬会社の機関誌」ではなく、誌名と号数を教えてください。「とある業界紙に載っていた児玉龍彦先生のインタビュー」
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EC@main account @ericcarpton7 2013年2月26日
→では、児玉龍彦先生の著書「放射能から子どもの未来を守る」で述べている山下俊一教授に対する考えをまとめてます。 http://togetter.com/li/276138
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s_matashiro @glasscatfish 2013年2月26日
何が低線量の話で何が高線量の話かよく分からないですね。それとも区別すべきではないというのが先生の主張なんでしょうか。
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