限定公開でまとめを作れば、相互フォローやフォロワー限定でまとめを共有できます!
このまとめをお気に入りにして応援しよう!
0
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「仮面ライダーW Rの脅威/帰って来てくれ仮面ライダー」 は、W本編48話から最終話までの間の空白期間を舞台とした二次創作です。最終回に於ける出来事との矛盾が存在する為、その補完としては全く機能しない物語となります。 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
若干遅くなりましたが、これからスタートします。 仮面ライダーW Rの脅威/帰って来てくれ仮面ライダー 「プロローグ:Rの来訪/そして半年後の鳴海探偵事務所http://t.co/O37ICRwWRT #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「大丈夫。これを閉じても僕たちは永遠に相棒だ。この地球がなくならない限り」 『ちがう。違うんだフィリップ。俺は……』「泣いているのかい? 翔太郎」『馬鹿言うな……。俺は泣いてなんかいない。フィリップ。お前に比べりゃ、俺の涙なんて――』 1 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
『別れたくねぇよ。俺たちは今までもこれからもずっと、二人で一人の探偵で、仮面ライダーだったじゃねぇか。でも、やらなきゃならないんだよな? そうしなきゃいけないんだよな? 一人で空しく消えて行くよりは、ずっと……、ずっといいんだよな? そうなんだろう――』 2 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「閉じる……ぜ」 「あぁ」  相棒が……フィリップが大粒の涙を流しながら笑顔で消えて行く。声を上げ、あいつの腕を掴もうと自分の手を伸ばす。けれど、俺が声を上げるよりも早く、腕を掴むよりも早く、アイツはデータの塊となって地球《ほし》の記憶の中へと姿を消した。 3 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 ――俺はこれからもずっと街を護る。仮面ライダーとして。見ててくれよ。なぁ、フィリップ。 4 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 気が付くと、俺は事務所の机の上で、タイプライターと書きかけの報告書を枕に眠っていた。寝ている間に夢を見ていたらしい。とてもとても、嫌な夢を。 6 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 気を間際らそうと首を横に曲げて窓越しに外を見る。水気の足りない乾いた雪が、風都の風に舞って吹雪いていた。なんで雪なんかと壁のカレンダーに目をやる。2011年・二月の終わりか。もうじき春なんだし、いい加減に冬将軍も務めを果たして田舎にでも隠居してほしいもんだ。 7 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「おぉッ、途端に寒くなってきやがった。何か無いか、なにか……」暖を取ろうと暖房を探し、事務所の押入れに潜り込む。ヒーターは呆気ないほど簡単に見つかった。一度雑巾で表面の汚れを取ってやらないと使い物にならなそうなのが面倒だが、この際贅沢は言っていられない。 8 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 こんだけ古くちゃ熱じゃなくて煙が出そうだ。一酸化炭素中毒が心配だ。 新しい暖房を買いたいところだが、そうなると事務所の財布の紐を押えてる亜樹子を口説き落とさなきゃならない。奴に舌戦で勝てるだろうか。……厳しい戦いになりそうだ。 9 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
……まぁ、それは後で考えるとして。まずは暖を取ろう。そう思ったのだが、”風都電機”のロゴが入った古臭いヒーターは、高さと幅が押し入れと絶妙にフィットしており、持ち上げられそうにない。仕方なく、ヒーターの両端の隙間に手を突っ込み、引っ張り出すことにする。 10 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 なんて強情な野郎だ。引っ張っても抜けやしねぇ。こんなときはどうするんだったかな。間に食用油を塗れば少しは違うか? いやいや、ダメだ。使えなくなっちまう。あぁクソッ、ヒーターを使わなくても暖かくなってきやがった。目的は達せたが、これじゃ本末転倒もいいとこだ。 11 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 だがそこはハードボイルド探偵・左翔太郎。ヒーターごときに負けているようじゃあ男が、いいやハードボイルドがすたる。腕・脚・腰に渾身の力を込め、押入れという名の天岩戸《あまやのいわと》からヒーターの野郎を引き抜いてやった。 腰の痛みは……、暖めればなんとかなるだろう。 12 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「これ……は」  そこから出てきたのは、ヒーターだけではなかった。  今引っ張り出したそれと同じぐらい、茶色くくすんだハードカバーの分厚い本。俺の愛読するハードボイルド小説の乱丁じゃない。中身は見なくても分かる。途中の一ページを除いて真っ新だ。 13 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 中身は見たくなかった。その存在を思い出したくなかった。なんでこんなところにしまい込まれていたのだろう。本を押入れの奥に封印し、ヒーターにコンセントをぶち込んでスイッチ・オン。昔のヒーター特有の油と埃臭さが事務所を包み込み、遅れて暖気が立ち上る。 14 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「ふぅ。これでようやく人の住める環境になった、な」  古いとはいえ流石はヒーター。点けた途端に額から汗が滲む程部屋を暖めるとは。……引っ張り出すのに手こずったからじゃない。断じて違う。 15 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 上着を脱いで伸びをしていると、事務所のドアを叩く音が聞こえてきた。ノックの音に品がない。このタイプのノックは厄介事か厄介な奴お出ましのサインだ。経験で分かる。全く何だってんだ。家賃や電気代の督促状なら受け取らないからな。 「はいはい。今開けますよ、と……」 16 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「あーっ、もう! 雪が吹雪くぐらいに寒いってのに、女の子を長ぁーい間外で待たせるとかどういう神経しとんねん!」  ドアを開けた俺を、緑色のスリッパの強烈な一撃が襲う。俺が痛みで頭を抱えている間に、”冗談ちゃうわ”と書かれたスリッパの主はずかずかと事務所に入って来る。 18 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 奴の名は「鳴海《なるみ》亜樹子《あきこ》」。事務所の所長(勿論俺は認めていない)で、俺の探偵としての師匠の娘だ。女子中学生みたいな背丈とナリをしているが、これでも酒の飲める歳なんだそうだ。実際、亜樹子と飲み比べをして勝ったことは一度も無い。恐ろしい女だ。 19 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「誰だと思ったらお前かよ亜樹子ォ。何しに来やがった」 「おほぉーっ。いいのカナ? いいのかなぁ翔太郎君。この亜樹子様にそんな口の利き方しちゃってェ」 「何だよ、その上から目線に上からの物言いは」 20 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 大抵余計なことか落胆させられることばかりなので聞きたくないが、聞かなかったら聞かなかったでまたうるさいだろうし……、とりあえず溜息をひとつ。どう返答すべきか悩んでいると、亜樹子の奴は持っていた包みを開け、中身を俺を見せつけた。 21 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
「じゃーん! これ、なーんだ?」 「亜樹子お前……そいつは、まさか!」  これ見よがしに掲げられたのは一本のDVD。『なんだ』だと? 馬鹿言うな。風都の市民でこれを知らないやつは一人もいねぇ。 22 #WR
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643
 昨年秋に劇場公開された大ヒット映画、「風の佐平次 EPISODE:0」。そこに20分の未公開シーンを追加したDC版じゃねぇか。セル版は即日完売。レンタルですら4,5日待ちの超人気商品なんだぞ。探偵の俺が風都中探しても見つからなかった品を、何故亜樹子が! 23 #WR
残りを読む(28)

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする