西アフリカで起きていることを見る一つの視点
- zebra_masa
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そうやって自分たちの失策の尻拭いをするがいい。麻生政権下の「自由と繁栄の弧」方針の中でアフリカの在外公館機能の縮小を政策決定したのはほかならない自民党だ。RT @47news 防衛駐在、外交官確保を 人質事件で政府報告書 http://t.co/UJqyC5S5Ch
2013-02-28 06:54:11http://t.co/irKlZXbspR 自民党は日本の安保理常任理事国入りを睨んだ対アフリカ大票田対策として閣僚級の行脚を行ったのにも関わらず、英米のテコ入れでアフリカ勢がそっぽを向いたことの報復として在外公館機能の縮小を行ったのだろうがいかにも単視眼的な行動だった訳だ。
2013-02-28 06:59:14その後10年も経たないうちに、アフリカは経済上も安保上も世界の関心の的となる。麻生政権が「自由と繁栄の弧」構想からアフリカを外した1年後、米軍は中国の地域利権拡大を抑制すべく新たに中央軍を設立し軍事プレゼンスを拡大した。自民党がいかに短絡的な安保戦略しか展開できないかの証左だ。
2013-02-28 07:03:32民主党はアフガン戦争への関与のあり方を変えるべく給油支援を停止したが、そのバーターとしてソマリア海賊対処行動への協力を余儀なくされる。政権交代前に自民党はかろうじて海賊対処法を成立させるが、ソマリア介入も米軍のアフリカ地域での軍事プレゼンス拡大の戦略の一部に過ぎなかった。続く
2013-02-28 07:08:17続き。民主党はアフガンでNOと言ったためソマリアではYESと言わざるを得なかった。野党時代は反対していた海賊対処法についてはこれを廃止せず自衛隊のOEF-HOAのOEF=MIO(海上阻止行動)への参加を追認した。その結果、米軍とともにジブチに戦略拠点を初めて設けるに至った。続く
2013-02-28 07:10:45続き。こうしてソマリア介入を通じて米軍はアフリカに軍事拠点を作ることに成功。これに協力した日本も初めて海外に自衛隊基地を建設する恩恵に預かった。ところが、米軍のアフリカでの軍事プレゼンスの拡大戦略はこれに止まらなかった。ソマリアは端緒に過ぎなかったのだ。続く
2013-02-28 07:13:08続き。その後、アフリカでは国際安全と平和に関わるような出来事が次々に起きる。スーダン内戦の激化、各地での政情不安の悪化、暴動、テロ、そして多国籍軍による軍事介入。その間、日本もスーダンにPKOを派遣するなど徐々に地域でのプレゼンスを拡大したが欧米の比ではなかった。続く
2013-02-28 07:15:42続き。リビア介入を契機に、米軍は北アフリカを拠点に中東(シリア等)への干渉を開始する。一つの事態に介入する時はそこから得られるメリットを二重三重に計算して参加するものだ。次の拡大は西アフリカだ。そこで軍事拠点拡大の理由が必要だった。そこにマリ北部への仏軍介入が起きる。続く
2013-02-28 07:19:33続き。仏軍のマリ介入を機にアルジェリアで人質テロが発生。各国が問題のステイクホルダーとなった。傍観は許されない状況が作られ、各「当事国」はマリ戦に参戦してゆくようになる。その中で米軍は先月、マリ戦支援目的でニジェールとの地位協定を締結し、ついに西アフリカに軍事拠点を確保。続く
2013-02-28 07:24:58続き。ニジェールはサヘル地域に属する。即ち、アフリカ主導国際マリ支援ミッション(AFISMA)の設立を決議した国連安保理決議により「あらゆる手段」を認められた地域である。そこに、決議採択から間髪を入れずに米軍が軍事拠点を確保する。できすぎた話だ。だがこれが「戦略」なのだ。続く
2013-02-28 07:30:35続き。歴代日本政府はどこまでこの米軍の対アフリカ拡大戦略を見越していただろうか。尊い同胞の犠牲を払ったアルジェリア人質事件が単なる「踏み絵」だという現実認識が持てただろうか。もし持てていたら、マリ支援ミッションに全体の4分の1に相当する1.2億ドルもの単独拠出はしないだろう。続く
2013-02-28 07:36:57続く。マリ支援ミッションに対する巨額の拠出が意味するのは、「我が国は戦闘は静観しますが金庫番は喜んで務めさせていただきます」と、世界に顰蹙を食らった湾岸戦争の時と同じ行動をとっているに過ぎないのだ。ただし、これは「当面の間」である可能性もある。日本が参戦する可能性はゼロではない。
2013-02-28 07:39:39このように、ロクに米国の世界戦略に対する理解もないまま状況に応じてその場その場の対応しかしてこなかったのは、ほかならない自民党政権である。それで今更になって、同胞の死に乗っかった安保改革を行おうとしているのだから度し難い。それも日本版NSC等というただの箱物を作るために。
2013-02-28 07:42:00自民党は、元官僚のテクノクラートを大勢擁した民主党以上に官僚依存度が高い。対アフリカ戦略が後手後手となり地域の進出で中国の後塵を拝する結果となったのは、この依存する官僚が無能で米軍の世界戦略を読み切れなかったか、逆に有能で読み切れた上で国益のため無難な道を選んだかのいずれかだ。
2013-02-28 07:48:15いずれにせよ、歴代政権首脳部には官僚の工作を見破るだけの能力も、不作為を咎めるだけの見識もなかったことになる。現在創設が検討されている日本版NSCでは、結局、同じ首脳部が最終的な決定権を持つ。これでは元の木阿弥でしかない。おそらく、また官僚側からの抵抗があるだろう。
2013-02-28 07:50:31日本版NSCがあれば、無能な自民党指導部がいきなり有能になり、非協力的だった官僚が官庁横断的に連携し、必要な情報が集められ、それを判断できる人間が十分に確保され、そしていつのまにか我が国に危機管理能力が備わっていた―などという事を夢見る政権の世迷い事には付き合ってられん。
2013-02-28 07:55:23以上、歴代自民党政権の短絡的な外交安保政策についての連投ツイート終わり。とくにこれはまとめる予定はありません。
2013-02-28 08:08:42関連報道・まとめ等
米軍がアフリカでのプレゼンス拡大を目指してニジェールに無人偵察機基地を建設。やはり。RT @BruceWayneAnon: New Drone Base In Niger Builds U.S. Presence In Africa http://t.co/ZHw9nsgfJh
2013-02-27 17:57:38NYT:オバマ大統領、西アフリカ対テロ戦争の最前線としてニジェールに無人偵察機用基地を建設していることを議会に説明。|New Drone Base in Niger Builds U.S. Presence in Africa http://t.co/IZXvEOz0L2
2013-02-27 18:00:05NYT詳報:米国は最貧国といわれるニジェール政府と先月地位協定を締結。マリ北部で戦闘中の仏軍の支援のため約40名の武装兵士を送り込み非武装の無人偵察機を配備する基地の建設を開始。ジブチに次いでアフリカで2つ目の常設基地となる。 https://t.co/RaBpXHJSmc
2013-02-27 18:05:57