【腐】SBダウンタウン開発経緯考察・妄想(2013/03/01-03)

例によってラスティさんによる。 ちょうど今日の同題のお題が重機だったのでちょろっと拾いつつ。 財政問題からブラックカルチャーあたりまで+おまけ(兎+折他)。
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rusty@ @zodiac1213

朝で人のいない今の内に、メモついでの書き出し。SBのメダイユ地区多層構造建造に当たって、(本編現在のブロンズ地区)住民は立ち退きを迫られ、収入のある人間は郊外に移住できたが、貧しい住民は中々退去せず(出来ず)、あるいは退去後の空きやを犯罪者などが不法占拠→治安悪化という推察をした

2013-03-01 05:50:49
rusty@ @zodiac1213

以前これについて考えた時は、警邏や警備の観点から、住民が出て行ったり出て行かなかったり、不法占拠してる連中がいたりで、該当地区の人口分布が虫食い→警察のパトロールもなかなか目が行き届きにくいだろう、という観点からだった。

2013-03-01 05:53:56
rusty@ @zodiac1213

そんで、地理条件の似通ているNYマンハッタン島でも、別にSBのようにメダイユみたいな多層構造物を作った訳ではないが、街路や地区・それからマンハッタン内及び周辺地域を結ぶ交通網(この場合はハイウェイ)の整備といった都市開発計画が1929年には策定されていた。

2013-03-01 05:59:55
rusty@ @zodiac1213

それで、この都市事業計画を当時の経済界は支持した。この都市事業計画の課程で、なにがしの物資やサービスの需要増加が見込まれたし、マンハッタンの街・交通網が整備されれば、物流量も速度も上がり、更なる経済発展が見込まれたからだ。

2013-03-01 06:06:57
rusty@ @zodiac1213

そう言った経済界からの援護射撃やら、WW2後に増えた政府からの投資やらに後押しされて、このマンハッタンの都市計画は、1950-60年代に建設ラッシュを迎える。結構重要な幹線道路やら何やらは、ほぼ工事も同時進行で進んでいたようだ。

2013-03-01 06:16:18
rusty@ @zodiac1213

で、まあここからが資料読んでびっくりしたところではあるのだけど。この都市建設の際に、ここの土地を道路が通るから等の理由で立ち退きを迫られる住民が少なからずいた訳だ。ある事例の場合、立ち退き料は200ドルだった。平均所得が2400ドル位の時代に。

2013-03-01 06:22:44
rusty@ @zodiac1213

ちなみにこの事例で立ち退かされたのは、決して明日のご飯にも事欠くほど貧しい世帯という訳でもない。現代日本で言うワープアより少しましなレベル、中の下位の人々だ。ギリギリ中流層に入る感じ。住まいもそれほどぼろい訳でもない。こうして、新居探しには微妙な額を渡され住民は追い出された。

2013-03-01 06:27:58
rusty@ @zodiac1213

なお、この頃になると、既にNY近隣の郊外住宅地は早い内に退去済みだったり、帰還兵の家族やら、まあ普通の白人リーマン家庭が、とっくに条件の良い住まいと、そこから通える仕事を占拠している状態で、後から来た人間には居場所も仕事もなかった。

2013-03-01 06:32:11
rusty@ @zodiac1213

この事業に置いて、雑然と立ち並ぶ建物、狭い道路、荒れた街区、それにそこに住むカラード・貧しいアイルランド系、富裕でないユダヤ系は、見苦しい物でしかなかった。しかし、今更余所へ引っ越せない人々が多くいるのも事実だった。

2013-03-01 06:36:22
rusty@ @zodiac1213

そこで、この都市事業の責任者は、自分の目指す都市の理想像と、そういった貧者向けの住宅問題を一挙に解決っする手段として、高層アパートを公団として作った。これで低所得者層を一か所に寄せ集める事で、スラムを無くし、これを公団とする事で、この手の住民を抱えていた大家の発言権を小さく出来た

2013-03-01 06:42:10
あっきー@柳生明希 @Akkie155

@zodiac1213 おはようございます。ハーレムのお話

2013-03-01 06:44:08
rusty@ @zodiac1213

@Akkie155 そうそう。そういう成立過程であの辺出来てくるんですよ。

2013-03-01 06:49:00
あっきー@柳生明希 @Akkie155

@zodiac1213 あの高層アパートは公団住宅だったんですねー

2013-03-01 06:49:55
rusty@ @zodiac1213

まあ、この高層アパートが後に治安状態劣悪になるんだけどもまあそれはさておいて。とにかくマンハッタンには『見苦しい物』を一切置かない、とされた。この貧困層向け高層アパートもマンハッタンじゃなくてサウスブロンクスにある。そんで、行き場の無い最貧困層もここへ来て…あとは以下略

2013-03-01 06:48:32
rusty@ @zodiac1213

さて、こんな貧しい人々なのだから、まともに家賃が払える訳がない。やがて、サウスブロンクスの大家たちは、自分の貸している家建物の整備を怠るようになる。まあ、そもそも整備する原資が入って来ないってのもあるんだけど。

2013-03-01 06:51:10
rusty@ @zodiac1213

整備されない電気配線や水道管などインフラ周りはもとより、建物や部屋も経年劣化を起こしてボロボロになる。当然市への固定資産税とかそんなもんは払ってない。やがて、大家たちはある事実に気が付く。壊した方が安上がりじゃね?

2013-03-01 06:54:12
rusty@ @zodiac1213

ついでに言うなら、壊れた原因が火災なら、火災保険で保険金が降りて、普通に住人を入れるより手軽で面倒が少なくて、しかも利益率が高い。ということで70年代半ばのサウスブロンクスは放火フィーバーだった。大家がその辺の適当なの掴まえて放火頼む。仕事代は50ドル・保険金は10万ドル位。

2013-03-01 07:06:54
rusty@ @zodiac1213

そんで、当時の保険屋さんは契約件数とその金額で報酬が決まっていたので、そういう大家にまた火災保険を売りつけた。そんでまたその火災保険を当てにして放火を起し、火事の現場には火事場泥棒が相次いだ。

2013-03-01 07:12:40
rusty@ @zodiac1213

まっとうな住民・大家・その他関係者はさておき、悪を自覚して行う人間にとってこれほどwin-winな関係もなかった。それで、これだけバンバン火事が起きたら、当然色んな人の耳目を引く。ある政治家は、これだけこの地区で放火が相次ぐのは住民に向上心がないせいだと言った。

2013-03-01 07:14:55
rusty@ @zodiac1213

「サウスブロンクスの住民は、住む所がいらないようだ、さもなければあんなに建物が燃えるはずがない」という発言を聞かれた政治家もいて、彼は大統領に「人種問題に『静観』の期間を設ける事が有効となる時期が来たのかもしれない」という、後々カラードの福祉や公共サービスに影響を与えたメモを書く

2013-03-01 07:21:29
rusty@ @zodiac1213

彼の政治家が『静観』という単語にどういう意図を込めたかは定かではないが、このメモが公に暴露されるに至って、それらはアメリカの政策に置いて、低所得者層への公共サービスや福社会福祉の大幅削減へ正当化、スローガンとなった。

2013-03-01 07:26:48
rusty@ @zodiac1213

この差別や不平等への意識と、その正当化が疑似科学と結びつくと、これはこれでまたとんでもないことになった。アメリカの頭脳集団、ランド研究所はこれらに関する根拠のないデータを提示し、それをもとにして行政側は着々と社会福祉サービスを削減していった。

2013-03-01 07:31:27
rusty@ @zodiac1213

具体的に言うと、サウスブロンクスの消防署は、これらのデータを根拠にして削減されまくった。7つの消防隊、それからNYが財政危機に陥った後年は数千人という消防士を解雇。サウスブロンクスはこの10年で4千軒の家が焼失した。最悪の4年間に3万件放火、酷い時には3時間で40件放火があった。

2013-03-01 07:36:59
rusty@ @zodiac1213

この数字見てると、毎日ヒーローが出動するような事件なんて起こりそうだな、と思えてくるから不思議。

2013-03-01 07:38:11
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