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明日2日(土),静岡で自然災害科学中部地区研究集会が開催されます. http://t.co/5F2moCKEry 当研究室関係者からいくつか興味深い発表が行われますので,順次紹介します.
2013-03-01 09:54:20
まず,防災フェロー講座受講生荒川修平さんによる「テレビ放送における防災情報の伝達状況に関する調査」. 全国のテレビ局で防災気象情報をどうに伝えているかの実態調査結果.速報テロップでは,警報や緊急地震速報はほぼすべての局で行われているが,土砂警や記 録雨は放送しない局も<続>
2013-03-01 09:57:45
特に面白いのは,避難勧告・避難指示を速報テロップで伝えている局は6 割程度にとどまるということ.「テレビに注意して避難勧告などの情報を集めましょう」は実は必ずしも期待できないということがわかりました.テレビで防災気象情報がどう伝えられているかの調査はかなり珍しいと思います.
2013-03-01 09:59:42
多治見市の塩崎竜哉さんによる「内水氾濫に対して設定した避難勧告発令基準の検証」.岐阜県多治見市での2011年台風15号災害時の避難勧告運用実例の紹介.<続>
2013-03-01 10:01:26
2000年東海豪雨時の教訓を元に,避難勧告の具体的基準が決められており,このために2011年は2000年豪雨時より数時間早く避難勧告を出せたという報告です.単純な話のようですが,「避難勧告基準の具体的効果」が示されることは非常に珍しく, 貴重な報告です.
2013-03-01 10:02:57
静岡県の神村典浩さんによる「原子力災害時の住民避難に関する教訓の分類・整理」.福島原発事故の教訓(公表されている報告書等)を体系的に整理し,行政機関の部内資料として活用する「教訓集」としてとりまとめる過程を報告するものです.
2013-03-01 10:06:38
原発事故に限らず,災害時の「教訓」は,断片的なエピソードとして伝えられることは多々ありますが,検索が容易な「辞書」のような整理がなされることはほとんどありません.「教訓集の作り方」を提示しているもので,興味深い報告です.
2013-03-01 10:07:07
静岡市の杉村晃一さんによる「避難猶予時間に着目した三陸海岸における東日本大震災津波犠牲者の特徴」.岩手・宮城県内5市町の津波犠牲者の住所情報を元に,「避難猶予時間」(自宅から高台までの歩行所要時間と津波到達時間の差)を,いくつかの条件下で計算したものです.
2013-03-01 10:08:14
結果的に「避難猶予時間が0分以下」つまり,時間的にみて逃げ切れなかった人は岩手県内ではほぼ確認できず,地震発生直後(2~5分以内)に避難開始していれば犠牲者の多くは遭難に至らなかった可能性があることが示唆されました.過酷な話ですが,こういう話にも向き合わねば・・・
2013-03-01 10:09:26
ふじのくに防災フェロー養成講座受講生の成果が報道されました→津波避難「強い揺れなら」 浜松・南区意識調査、住民に多い誤解 | 静岡新聞 http://t.co/Ba2fmnf5Gz
2013-03-02 10:12:14
福富1935では下田市の海食道の離水貝層を発見され、歴史地震との関係性が検討されてきた。(1703年元禄地震?645-670年間の地震?) ただ、決定的な検証がなされないまま現在に至る。伊豆半島の南端の歴史地震に関する地殻変動はよくわかっていない。
2013-03-02 10:40:14
隆起貝層は西暦640-740年、西暦1030-1180年、西暦1660-1460年に隆起したと考えられる結果が出た。 この最後の隆起は、1495鎌倉の地震か1498明応東海地震に対応するかもしれない。
2013-03-02 10:45:06
今回の結果を歴史地震との関係性をみると相田(1981)で述べている結果と親和性が良いかもしれない。それから、鷺谷先生が外房での津波は南海トラフ+伊豆半島沖で震源モデルつくるとよくあう結果が出ると公開している。今後は、(北村先生は歴史地震は専門でないため)専門家に相談して検討したい
2013-03-02 10:47:54
青島達広さん「1944年東南海地震直前の地殻変動に関する考察」 1983年実施された1944年の東南海地震に関するアンケート調査と鷺谷2007との整合性を検討した。
2013-03-02 11:03:57
東南海地震研究グループが1944年の東南海地震に関するアンケート調査を実施している(1983) この中から地割れや地下水位(井戸の状況)に関する項目を抜き出して分析した。
2013-03-02 11:09:01
地割れ・地下水位の状況。アンケート調査から分かる場所を現地調査してみた。また方向性や状況をマップにおとして検討。 結果として残念ながら傾向性や法則性は見られなかった。抽出するデータ数を増やすなどして検討を続けたい。 青島さん。
2013-03-02 11:13:17
まずは東日本大震災時の仙台平野での津波堆積物の報告。標高2m,海岸から1.36kmの地点で16cm砂・泥がたまっていて、上に向かって堆積物の粒が細流化していた。 津波堆積物の特徴。水平方向:内陸へ向かって薄層化・細粒化。規定面は浸食面。垂直方向:情報へ向かうほど細粒化。北村先生。
2013-03-02 11:24:14
静岡県の下田市・南伊豆町で調査した。 標高3mの地表の路頭では津波堆積物はみられなかった。浸水想定は煮ないで数カ所でボーリング調査をした。下田・南伊豆町の調査地点では津波堆積物と思われる堆積物は見つからなかった。 北村先生。
2013-03-02 11:27:45