えびなやすのり氏が語る音響監督のお仕事 その2
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今度は、音響監督が仕事の依頼を受けてから、収録初日を迎えるまでをもう少し掘りさげて呟きます。どんな人たちが関わって作品ができるかなどを音響監督目線で話します。上手く着地できるか不安ですが、暖かい目で見守りください。 それでは時計を十ヶ月前に戻します。
2013-02-27 21:24:01まず電話で仕事依頼のお話があります。(笑 この電話の相手はほぼ音響制作会社です。そこは何をする所かと言うと、音に関する全ての取りまとめをする会社です。収録スタジオ、ミキサー、役者、音監、全てがここから仕事の依頼があります。
2013-02-27 21:43:55ただ全ての権限が音響制作会社にあるというより、色々コーディネートするといったほうが分かりやすいかもしれません。アニメ会社からのリクエストを聞いて音まわりを取り仕切ると言った感じですね。
2013-02-27 21:52:38仕事の依頼も幾つかパターンがあります。まずは指名で仕事をいただく場合。制作するアニメのスタッフの中から(特に監督)名前を挙げて頂くとほぼほぼ仕事がいただけます。前に仕事をして良かったので今回も一緒にやりたいとか言っていただけると本当嬉しいです。
2013-02-27 22:02:49もう一つ。何人か音響監督を挙げてアニメのスタッフにプレゼンをするやり方。役者のオーディションと一緒ですね。この場合の僕たちのサンプルは以前やった作品とかでしょうか?立ち会った事がないので分かりませんが。
2013-02-27 22:08:14あと、曜日指定でお話をいただく場合もあります。「金曜日なんですがどうでしょうか?」みたいな。色々事情があってその曜日しかみんな集まれないなんて仕事もあるのです。それでやむなくごめんなさい。なんてことも有るのですよ。いただく仕事は全部受けたいのですが。
2013-02-27 22:20:31曜日指定ですが、これはあとあとまでついて廻ります。役者のスケジュール、スタジオスケジュール、効果さん音監 この調整に音響制作はいつも頭を悩ませております。収録初日、良くこれだけ揃ったなぁと目頭が熱くなることもしばしば。
2013-02-27 22:29:50めでたく仕事が決まると例によって資料が送られてきます。原作漫画だったり小説だったり。ここら辺は前呟いたので重複しますが、とにかく頭の中で音にして読みます。人がしゃべり、効果音がなり、音楽が流れる。自分の知っている情報を総動員させて読みます。
2013-02-27 22:38:26ただドラマは時として えッ!な展開になりますので、色々起動修正することしきり。なるべくそのファーストインパクトをテレビで見る人に伝えられれば良いなと思います。感動もまた同じくです。
2013-02-27 22:44:30買った雑誌とか読んでてもそれは同じです。感動した話を読んだら、何処から曲をかけたら感動するかとか考えます。職業病ですかね。
2013-02-27 22:48:55そうこうしてると、顔合わせと称してスタッフが集まります。まえにも話したように、顔合わせで音監が参加するのはスタッフとして後の方です。ですので、そこにいる人たちがどうゆう経緯で集まったのかは正直解らなかったりします。 続きはまた明日。
2013-02-27 23:54:25