広告屋e-boothさんによる「森永ヒ素ミルク中毒事件発生から50年」抜粋&解説

広告屋e-booth(@tigercatver2)さんによる「森永ヒ素ミルク中毒事件発生から50年」抜粋&解説
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森永ヒ素ミルク中毒事件発生から50年 被害者救済事業の実施状況

http://ww3.tiki.ne.jp/~jcn-o/nose-report.pdf

@tigercatver2

アカデミズムが気まぐれに、文部科学省の科研費ちゃんとか本命を裏切って、一文の得にもならない、何処の馬の骨の市民達に天上界から降りて来た昔の話。森永ヒ素ミルク中毒事件発生から50年」能瀬英太郎著から寓話的に。

2013-03-03 16:40:37
@tigercatver2

事件では、検査を求める親の意向を利用して、その結果を捏造まがいの知見、後遺症は無いの一点張りで事態の沈静化を図り、14年間の静謐の演出に成功した体制側のそれを突き崩したのは、朝日新聞のスクープと保健婦、養護教員達の不断の努力だった。

2013-03-03 16:41:57
@tigercatver2

その「14年目の訪問」と題したガリ版冊子の作成に協力したのが、大阪大学丸山博教授だった。丸山は公衆衛生学が専門で、阪大医学部卒で厚生技官、保健婦養成など戦前から公衆衛生一筋だった人。この人が体制協力型アカデミズムと異なり、被害側に寄り添うのは経歴からも自然な成り行きだった。

2013-03-03 16:42:42
@tigercatver2

このスクープで、解散を余儀なくされた守る会は復活し、大規模不買運動を展開していき、高松での裁判も勝利していくのだが、決定打となったのは第27回日本公衆衛生学会での御用と丸山らとの壮絶なバトルだった。

2013-03-03 16:43:32
@tigercatver2

学会から遡る1年前の状況は、官製検査と砒素被害研究の拠点整備とは名ばかりの「財団法人森永奉仕会」が、言ってみれば名目上は被害者の要求を通す形で実現し、前者は後遺症なしという火消しを、後者は小児学会懐柔機関として機能し被害者たちは四面楚歌となっていた。

2013-03-03 16:44:40
@tigercatver2

当時を回顧する同著によれば、メディアは無関心で、奉仕会には、先に後遺症の補償はしないと声明を出した五人委員会(後六人委員会)のメンバーと、何かにつけ森永側の代弁者となった、西沢義人(大阪大学)らが評議員として名を連ねた。

2013-03-03 16:45:50
@tigercatver2

奉仕会からは小児学会会員に対して設立から10年の間に199件1858万円であり、浜本英次2件203万円、中村恒男1件220万円、平田美穂2件15万円、西沢義人1件10万円。「国立大学医学部小児科、有名私立大医学部小児科で、北から南までまんべんなく配っているのが印象的である」(同)

2013-03-03 16:47:00
@tigercatver2

「14年目の訪問」はそのような被害者四面楚歌、強力な被害者包囲網でメディアも沈黙し、社会が森永を忘れ、完全に風化が進行している時に世に出た。それは大阪で丸山教授らが何か森永の被害者調査をしているとの噂を聞いた朝日新聞の動きから。そして森永側も察知し、守る会に探りを入れだす。

2013-03-03 16:48:48
@tigercatver2

朝日新聞大阪本社社会部の為田と新妻の二人の記者が守る会を訪れた。「十四年目の訪問と題する大阪大学の丸山教授たちの報告ができた。これが事実とすれば、日本のマスコミは十四年間森永の被害者を裏切って来たことになる。私たちは人道と良心にかけて事実を公表する義務がある」と切り出した。

2013-03-03 16:49:44
@tigercatver2

朝日の新妻は大阪公衆衛生研究所回りの折に、近く公衆衛生学会で、大変な事が起きるかもという話を聞いていた。それが森永の件であり、現在の見解と大きく異なる発表があり、それが阪大丸山教授の研究だと知る。しかし取材に丸山は「ダメですね、朝日新聞を信用していなんですよ」と一蹴されていた。

2013-03-03 16:51:11
@tigercatver2

三日間丸山研究室を訪ねた時、丸山は「君、この問題、書き続ける覚悟はあるの。新聞はね、一度だけ大きくセンセーショナルに取り上げてそれで終り、というのが多い。花火のように一発打ち上げて、それでやめることは、患者を売りものにすることだ」と言ったという。

2013-03-03 16:52:12
@tigercatver2

朝日新聞の記事がきっかけとなって、全マスコミはその日を境に今までの沈黙を裏返したような報道競争に突入した。「皆で書けば怖くない」ということの見本のようになった(同)。岡山での学会前夜、丸山は守る会の親たちの前でこう言った「医学界の反省の上に立って全力を尽くす」。

2013-03-03 16:52:59
@tigercatver2

学会前夜、新聞記者から守る会に連絡があった「明日の学会には丸山報告に対抗してそれを打ち消しに、西沢教授がくるのです。西沢には森永がついている。丸山報告を手放しで喜んでいるのは危ない」。守る会の親達は横断幕を書いた「阪大・西沢教授(森永顧問)よ!ふたたび、森永の手先になるのか」

2013-03-03 16:53:58
@tigercatver2

第27回日本公衆衛生学会は丸山の報告をめぐって白熱した議論が展開された。その西沢「重要な発表をまとめた研究に、ただ一人の医師も入っていなのは問題」と丸山を糾弾。そしてこう言い放つ「人間としては反省するが、医師としては責任を感じない」。

2013-03-03 16:54:47
@tigercatver2

丸山は居並ぶ聴衆に対して「今まで森永中毒事件について関係することが、医者の間ではいかにタブーになっていたか皆さん知っていたでしょう。どこのどの医者がこの問題解決に協力したか」と西沢の主張を一蹴。丸山と意を同じくする遠迫も「被害児の中に正常でない者が多い事は確か」と援護する。

2013-03-03 16:55:42
@tigercatver2

ある科学者が「被害者の生の声を聞きたい」と提案。傍聴していた守る会の被害者が、重症児の我が子をなだめながら壇上立った。居並ぶ多くの科学者達を前に声が出ない。何度か絶句しながら、いままで受けた苦難の歴史を語った。最後までは涙で喋れず、回りの人の顔も見えなくなった。

2013-03-03 16:56:56
@tigercatver2

被害者の言葉にならない声を引き継ぐように、会員の一人が発言した。「私…今…感動しました。この学会で問題にすることは、私たちの同僚が犯した誤りをどう取り戻すかです」関西医大の東田教授の一言で全てが決まった。

2013-03-03 16:58:04
@tigercatver2

これにより作られた恒久救済機関がひかり会であり、それも半世紀を過ぎて森永側の加害者意識の希薄化や、被害者の会の取り込まれなど諸々の問題が顕在化しているが、いずれにしても丸山博という明治生まれの一人の学究が、風化させられ絶望のどん底だった市民に降りたという事実は銘記されるべき。

2013-03-03 17:06:11
@tigercatver2

この事象よりも、より権力親和性が高く、国家の根幹となるエネルギー政策である、福島核災害で、気まぐれ的に微笑むアカデミズムが果たして存在するのか否かで、全てが決まると言っても過言ではないだろう。と春雨じゃ濡れてまいろう発言の学者をして、美しいとまで賞賛する世間を眺めつつw

2013-03-03 17:11:38
尾内先生による補足解説
くろぴよ @tkonai

「森永ヒ素ミルク中毒事件発生から50年」 http://t.co/B2hGcNL1Ld

2013-03-03 17:25:28
くろぴよ @tkonai

中島貴子「森永ヒ素ミルク中毒事件50年目の課題」, 90-101,社会技術研究論文集 Vol.3 - http://t.co/OOCbHQ63En … oO( ちなみにこの号には鈴木達治郎原子力委員長代理の論説も)

2013-03-03 17:34:53
くろぴよ @tkonai

「森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館」のウェブサイト→ http://t.co/JElHSbG8mI 裁判の準備書面に至までの膨大な資料があり貴重。私もとても目を通し切れていませんが。それと、ちょっと館長氏の趣味が独特なのが…(館長さんスミマセン) でもそのエネルギーには敬服します。

2013-03-03 19:08:22
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コメント

彫木🌖環🧷✂️✏️(安倍首相、お疲れ様でした) @CordwainersCat 2013年3月3日
まとめを更新しました。 尾内先生による「森永ヒ素ミルク中毒事件」資料館のURL紹介を追記しました。
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