プロとアマの違い、北欧と日本のクリエイター

プロの仕事とはクライアントに利益を与えることで、その分の正当な報酬を得るもの。アマでもクライアントに利益を与えたら報酬を得るべきで、仕事は全てフェアトレードであるべき。良いデザイナーやクリエイターは経済効果を高め、社会に強い影響力を与える非常に重要な役割である。
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Yuka Bruselid @swedenstyle_com

下記の件、今私が抱えている2つの問題点と重なるので、思うところを連続ツイートします。うっとおしいと思われる方はスルーして下さいね。 家入一真さん@hbkrの「プロとアマの違いなんてなくなるという話 」 http://t.co/SamLlEcgH2

2013-03-03 19:50:27
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

今抱えている2つの問題点とはプロとアマの仕事の違いと、日本とスウェーデンのデザイナーやクレエイターに対する意識の違い。

2013-03-03 19:50:55
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

誰もが自己発信できる時代になり、プロとアマの境界線が薄れてきているのは事実だけど、報酬を得て仕事をするプロと報酬のないアマとは明らかに仕事のレベルが異なるはず。プロはクライアントに利益を与える仕事をしているので、報酬をもらうのは当然。

2013-03-03 19:52:46
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

アマでもクライアントに利益を与える仕事をしたら、当然報酬はもらうべきで無償の仕事などあり得ない。あるとすると、クライアントだけが利益を得るアンフェアトレード。

2013-03-03 19:53:36
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

つまりクライアントや事業主に利益を与える仕事をした場合は、きちんとした対価を得るべき。それが機能していないからワーキングプアが増えるのでは。ワーキングプアが増えるとは、すなわちその分を儲けている事業主がいるということ。フェアトレードではない。

2013-03-03 19:54:20
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

もう1点の日本とスウェーデンのデザイナーやクレエイターに対する意識の違いについて。北欧で目にするポスター、パンフレット、CM、DMはかなり質が高く、人々の共感を得てクライアントの利益を高める仕事をきっちりとしている。

2013-03-03 19:54:48
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

北欧ではクリエイターの地位が高く、良いデザインは経済効果を高め、社会に強い影響を与えるものと考えられている。クリエイティブであることはあらゆる分野に必要な要素と考えられていて、それが経済を発展させるための大きな役割を果たしている。

2013-03-03 19:55:16
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

良い仕事をするクリエイターはそれに見合った報酬を得て、クライアントも利益を上げ、ウィンウィンの関係が成り立っている。

2013-03-03 19:55:34
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

私は北欧デザイナーを日本に紹介する仕事をしているけれど、デザインに対する日本の知識がまだまだ低くて苦労することが多い。特にクリエイティブの世界ではプロとアマの違いが明確ではないようで、安く仕事をしてくれるデザイナーを求める傾向がある。

2013-03-03 19:56:02
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

安く仕事をする=仕事の質が低い、と私は考える。クライアントに利益を与える良い仕事は、決して安い賃金で引き受けるものではない。ウィンウィンの考えが あってこそ成り立つもので、良い仕事をしても低い賃金(もしくは無償)ということは、どう考えてもクライアントのみが利益を得ることになる。

2013-03-03 19:56:36
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

今回の「大阪が無報酬デザイナー募集」したという件、大阪はどういうビジョンで無報酬デザイナーを募集したのであろう。もし大阪のイメージを上げるために良い仕事をするデザイナーを起用したいのであれば、デザイナーにも何らかの報酬を与えるべきだと思う。

2013-03-03 19:57:13
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

もしこれが「1年間無償で市バスを運転するドライバー募集」だったら、反応は全く異なっていたのでは。つまり、無償のドライバーの仕事なんて誰も応募して来ないだろうということ。これがクリエイターだとなぜ許されるのか。

2013-03-03 19:57:32
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

経済効果が高まるという部分を数値で現せると(例えばデザインが変わったことでどれだけ利益が上がったかなど)、より明確にデザインの価値を理解してもらえるのかもしれない。ここが日本と仕事をする上での今後の課題だと思っている。

2013-03-03 19:58:28
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

今までで最も印象に残っているポスターは、スウェーデンのセイヴ・ザ・チルドレンが2007年に地下鉄などに一斉に張り出した広告で、2つの対照的な場面を映し出したもの。キャンピングカーで休暇を楽しんでいる人々と難民キャンプにいる人々。 http://t.co/5ACdRKa9cX

2013-03-03 19:59:46
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Yuka Bruselid @swedenstyle_com

別の駅では、湖で釣りを楽しんでいる子供の画像と、同じくらいの年齢の子供が銃器を持って戦場にいるポスターを目にした。そしてネットではthe lottery of life(人生の宝くじ)というルーレットのウェブサイトが公開された。 http://t.co/bI0HLvMxhk

2013-03-03 20:00:31
Yuka Bruselid @swedenstyle_com

人間は生まれてくる場所を自分で選ぶことができないということを身を以て体感させる広告だ。大半の人々が貧困国に生まれる運命の中で、日本やスウェーデンという先進国に生まれることは、なんと幸運であるか、ということを思い知らされる。

2013-03-03 20:01:10