10周年のSPコンテンツ!

WHOの2013年福島レポートとDDREF

みーゆさんによる 1) WHOの福島原発事故に関するレポート(2013年)ではDDREF=1を採用している(低線量被曝に関して、これまでより大きなリスク評価をしている) 2) 委員のうち日本からの2名のみがDDREF=1採用に反対した という指摘。いずれも非常に重要。
原発 震災
157
DDREFとは? Dose and Dose Rate Effectiveness Factor(線量・線量率効果係数)

低線量あるいは低線量率の被曝による影響は生体の修復機能によって、高線量あるいは高線量率の被曝による影響に比べて小さくなると言う考え方があり、ある種の効果については動物実験で認められている。人体における発がん等の晩発的影響についてもそのような効果があるとされて来て、たとえばICRPはDDREF=2を採用している。(低線量あるいは低線量率の被曝は、高線量・高線量率の被曝に比べ線量あたりの過剰発がん率が1/2になるという意味。)一方、疫学研究の最近の結果は、むしろDDREF=1(線量あたりの過剰発がん率は、低線量・低線量率でも同じ)を支持する傾向にある。被曝による過剰発がん率の推定は、これまで主に高線量率の広島被爆者追跡調査(LSS)がベースになっていた。もしDDREFを2に代えて1とする場合、低線量・低線量率の被曝による発がんリスクはこれまでの標準的なモデルの2倍となる。
もしICRPもリスクモデルに関して同様の変更を行った場合、論理的には、ICRP勧告中の線量限度や参考レベル等の数値も半分にする必要があることになる。
注: みーゆさんのツイート中「DDREFを使わない」というのは、低線量・低線量率でも線量あたりの過剰発がん率は高線量・高線量率の場合と変わらないものとする、ということで、DDREF=1を仮定することと同じです。

参考: みーゆさんによる低線量被曝とDDREF、チェルノブイリの健康被害に関する考察

ツイートまとめ みーゆさんによる低線量被曝とDDREF、チェルノブイリの健康被害に関する考察 みーゆ(miakiza20100906)さんによる低線量被曝とDDREF、チェルノブイリの健康被害および集団線量から被害者数を予測する事の妥当性の考察 13432 pv 456 6 users 4

Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
WHO の福島レポート 2013年 http://t.co/BSpFrcJKjz では DDREF は使われていない(p. 32)。これは賢明な判断だと思われる。
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
WHO レポートで DDREF が使われなかった理由は、固形癌 http://t.co/JjaVhUaLJB と白血病 http://t.co/DOKbgZnu9L の統合解析で、慢性被ばくの癌リスクは急性被ばくと同等という結果が出ているから。 @miakiza20100906
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
やはりもう、ICRP も DDREF = 2 を撤回せざるをえないだろう。WHO レポートの Contributors には ICRP 委員もいる http://t.co/WLzSAIdfl7 @miakiza20100906
拡大
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
ICRP が DDREF = 2 を撤回したなら、発がんに関する様々な線量限度もすべて半減されるだろう。参考レベルの2つの上限 100 mSvと 20 mSvも、それぞれ 50 mSvと 10 mSvにされるはず。これが震災前に実現していれば、日本の避難基準すら違っていたはず。
日本からの2名の委員のみ、DDREF=1に異論
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
ただし、レポートの Contributors http://t.co/WLzSAIdfl7 のうち、2人がこの判断に反対したらしい。その2人は何故か両方とも日本人で、明石真言氏と丹羽太貫氏 http://t.co/hE75OR6mVk @miakiza20100906
拡大
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
やはり、当事国の人間には 遠慮 のようなものが出てしまうんだろうか?? @miakiza20100906
「当事国の人間には遠慮のようなものが出てしまう」

と言うより、構造的な問題では?

参考:
島薗進・宗教学とその周辺
日本の放射線影響・防護専門家がICRP以上の安全論に傾いてきた経緯(1) ――ICRPの低線量被ばく基準を緩和しようという動きの担い手は誰か?――
http://mys1.sakura.ne.jp/shimazono/?p=267

島薗進 著
つくられた放射線「安全」論 ---科学が道を踏みはずすとき
http://www.amazon.co.jp/dp/4309246133
(河出書房新社)

Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
しかし、明石真言・丹羽太貫両氏が DDREF = 1 とすることに反対した理由は何なんだろう。まさか、「防護指針に重大な変更を行う場合には UNSCEAR による審議を経るべきだ」なんて言ったわけではないよね… http://t.co/yZEypkF7sr
反響、感想など
so sora @sosorasora3
.@MasakiOshikawa さんの「WHOの2013年福島レポートとDDREF」をお気に入りに。丁寧な解説がありがたいです。 http://t.co/j2KYL6nwQu
ひろびぃ~ろ(お疲れモードは続く) @hirobiro_08
うーん、なかなか難しいところ…今後に注目かな。.@MasakiOshikawa さんの「WHOの2013年福島レポートとDDREF」をお気に入りにしました。 http://t.co/vRZa2sBeXC
flurry @flurry
『委員のうち日本からの2名のみがDDREF=1採用に反対した』>WHOの2013年福島レポートとDDREF http://t.co/VOjY94wkxe
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011
.@MasakiOshikawa さんの「WHOの2013年福島レポートとDDREF」をお気に入りにしました。 この2人が日本代表で入る構造に問題がある。 http://t.co/0FNq4tkq52
水無月 @minadukiG
【WHOの2013年福島レポートとDDREF】 http://t.co/4Ky7kOCqHF 「WHO報告で DDREF=1 になぜか反対した日本人2名(明石真言氏と丹羽太貫氏)」の件。押川さんまとめ。あちこち資料を読むと色々見えてきて段々背筋が冷えてくる。 @minadukiG
ドイツ放射線防護委員会(政府機関)の勧告

同委員会はDDREF=1を勧告しているようです。(が、ドイツ国内規制には国際条約の関係もあり未だ取り入れられていない?)

Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
実際、ドイツではどうしてるんだろう。
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
そういえば、Jacob,Walsh,Zeeb らもドイツだった → “Is cancer risk of radiation workers larger than expected?” http://t.co/JjaVhUaLJB
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
この Jacob,Walsh,Zeeb は、3人とも WHO の福島レポートに参加 http://t.co/WLzSAIdfl7 @miakiza20100906
拡大
Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa
ドイツ放射線防護委員会(ドイツの政府機関)2007年勧告→ http://t.co/IBF3xqPqA6 低線量率被曝に関してDDREF=2の不使用を明確に勧告しているようです。 (ドイツ語読めないので詳細不明ですが)その帰結も知りたいですね。 @miakiza20100906
Masaki Oshikawa (押川 正毅) @MasakiOshikawa
ドイツが加盟するEURATOM内で放射線防護の基準は一様にするらしく→ http://t.co/LinOOHjthg (Directive adopted 30 May 2012) ICRP勧告が変わらないとEURATOMを通じてドイツ国内の線量限度等も変わらないということか?
Masato Ida & リケニャ @miakiza20100906
Proposal for a Council Directive laying down basic safety standards for protection…from…ionising radiation http://t.co/rWMn3Fwzuw
Yoh Tanimoto @yoh_tanimoto
wikipediaですが、ドイツではEuratomにしたがって一般公衆は1mSv/yと書いてありました。 http://t.co/2t1e32W0Xo @MasakiOshikawa @miakiza20100906
残りを読む(14)

コメント

ひまわり @powerpc970 2013年4月22日
というより、DDREFは線量からリスクを勘案する際に使われるものであって、防護すべき線量(実効線量・組織線量当量)とは関連しないですね。実際DDREFが取り入れられた前後を比較して、線量限度は引き下げられています。この人達は2年経ってもこんなこと言ってるのかと諦めに近い感想。
megumiichijoh @6030581119 2014年2月1日
DDREFは、LNT仮説で、「どの傾きの直線を引くのがこれまでの科学的知見から、より確からしいか」という問題。当たり前だが(笑)科学的根拠が必要だ。「単純に半分に」しない場合は、従前の2倍のリスクを受け入れることになるんだぉ!
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする