「将棋/序盤数手の考察と中飛車について。」

今日、NHK杯の将棋を観戦していたら、有意義なツイートを連続投稿されている方がいらっしゃったので、流れるのは勿体ないので、まとめました。m(_ _)m
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スコップ@コーラルおいしい @schophits

あーそうだ ちょうどゴキ中になったことだしこないだ書こうと思ってた序盤数手と中飛車の話を呟こうかな

2013-03-10 10:47:13
スコップ@コーラルおいしい @schophits

まず現代将棋の序盤数手が何故注目されるのかという話から始めます 一番多い7六歩の話から 初手7六歩と突く人が考えとくべきことはぶっちゃけ2つです 「△2手目3四歩とされたらどうするか」と「△2手目8四歩とされたらどうするか」

2013-03-10 10:50:48
スコップ@コーラルおいしい @schophits

続き ▲7六歩と突いた人はまずこの2つの手に対して作戦を考えておかねばなりません(2手目3二飛とか端歩突くとか変化球はありますが今ははしょります) まず8四歩から これは後手が居飛車にしますよという手です 先手の応手を考えてみましょう 多いものでいうと▲2六歩、▲6八銀、▲5六歩

2013-03-10 10:55:19
スコップ@コーラルおいしい @schophits

この3つだと思います これはそれぞれ「▲2六歩:角換わりを目指した手」「▲6八銀:矢倉を目指した手」「▲5六歩:振り飛車を目指した手」と言えます(なおここから横歩など変化する余地は勿論あります) 「3手でなんでわかるんだよ」という人もいるともいますので、どう進むか考えてみましょう

2013-03-10 10:58:18
スコップ@コーラルおいしい @schophits

まず▲6八銀 3手目に銀を上がる意味は「次に△8五歩と突かれたときに▲7七銀と受けるため」です じゃあなんで8筋を受けるかというと7七角だとスムーズに矢倉に組めなくなるからです(勿論7七角から矢倉に組むこともあります) つまり▲6八銀は「私は矢倉の形に組みたいです」と言っています

2013-03-10 11:02:24
スコップ@コーラルおいしい @schophits

「じゃあ3手目▲7八銀でもいいじゃん」という意見 もっともです しかしこれは矢倉を目指す場合やや危険です なぜなら銀が上がるということは8八の角が浮き駒になるということです そして7八に銀がいると▲7八金とできません これが大きなデメリットとなります ここで後手がどう動いてくるか

2013-03-10 11:06:58
スコップ@コーラルおいしい @schophits

このまま矢倉の駒組み囲いあいになれば問題ないです ところがここで後手が急戦を目指して場合どうでしょう たとえば▲7八銀に△3四歩 角が浮いているので何か受けなければなりません 角交換は手損でしかも角換わりになってしまいますので普通は▲6六歩か▲7七銀 どちらでも後手に手があります

2013-03-10 11:12:30
スコップ@コーラルおいしい @schophits

まず▲6六歩 ひとまず角道は止まりましたがまだ角が浮いています そこで△6四歩と突いて攻める手があります(それでよくなるかは別として) 勿論次は△6五歩(▲同歩は△8八角成) なので角にひもをつけたいのですが、ここで3手目の7八銀型がマイナスになります 自然に▲7八金とできない!

2013-03-10 11:16:01
スコップ@コーラルおいしい @schophits

矢倉の形で自然に受けるなら△6四歩▲7七銀ですがそれだったら初めから▲7七銀としたほうがいいという話になってしまいます(この局面は△3四歩▲7七銀△6四歩にわざわざ▲6六歩と突いて争点を作りに行ったのと同じになる) というわけで▲7八銀~6六歩は先手からするとちょっと怖い展開です

2013-03-10 11:21:08
スコップ@コーラルおいしい @schophits

じゃあ▲7七銀は? これは結論から言うと多分互角で、いきなりいきなり先手が悪くなるということはありません (初手から▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀という手順から合流する場合もあり現在のプロでも指されています) しかし現代では少数派です 理由はやはり後手の急戦策にあります

2013-03-10 11:24:54
スコップ@コーラルおいしい @schophits

先手が6六歩を突いていないので今度は△6四歩と突いても意味がありません しかし、後手がまだ形を決めていない(金銀が動いておらず飛車先も伸びてない)のに先手が7七銀と上がったというのがポイントで、後手から矢倉中飛車に出るのが有力になります なぜ7七銀には矢倉中飛車なのかを説明します

2013-03-10 11:28:25
スコップ@コーラルおいしい @schophits

7七銀と上がったことで8筋方面は手厚くなりましたが、逆に中央が薄くなりました しかも後手は右金が動いていないので飛車が自由です 飛車先をついていない効果でのちに△7三桂~8五桂と跳ねられるうえそれが7七の銀に当たります それを最大限に生かすのが中央を攻める矢倉中飛車というわけです

2013-03-10 11:32:08
スコップ@コーラルおいしい @schophits

ただそれで後手よしというわけではなりません 先手はのちに▲6八銀引と手損覚悟で銀を引いて当たりを避けるとともに中央を厚くする手があり、その局面は互角と言われています しかしわざわざ手損して受けなければいけないことと、後手から積極的に攻められてしまうのが不満で、▲7七銀は少数派です

2013-03-10 11:35:19
スコップ@コーラルおいしい @schophits

というわけで3手目7八銀はいろいろ難しいところはあるもののデメリットがあるということで少数派となってしまいました そもそも先手が安全に矢倉を目指すならわざわざこんな危険を冒してまで7八銀型を選ぶ理由はない訳で、矢倉を目指すなら3手目は▲6八銀とするのが一般的です

2013-03-10 11:38:50
スコップ@コーラルおいしい @schophits

▲7八銀と指すのは矢倉を目指した手というよりはむしろ振り飛車も視野に入れた手と言えると思います(3四歩には7七角として角道を止めない振り飛車に持ち込む狙い このとき飛車をどこに振るのか保留しているので選択肢が広い=相手の応手を見て決める、もしくは相手の手によって変則居飛車にする)

2013-03-10 11:41:59
スコップ@コーラルおいしい @schophits

ぬおおおまだ6八銀の話しかしてないのにアホほど呟いてしまったw ほんとに終わるのかこれw

2013-03-10 11:42:46
スコップ@コーラルおいしい @schophits

中飛車の話にたどり着くまでどれだけかかることやら・・・

2013-03-10 11:43:14
スコップ@コーラルおいしい @schophits

NHK杯がすごいのでちょっとツイートが止まっております

2013-03-10 11:54:22
スコップ@コーラルおいしい @schophits

はあすごかった あ、じゃあすいませんさっきの話に戻ります えーとどこまで話したんだっけ

2013-03-10 12:01:53
スコップ@コーラルおいしい @schophits

えーとじゃあ3手目▲2六歩の話に移ります これは今度△8五歩と突かれると▲7七角とするしかないので矢倉にはなりません(ウソ矢倉はちょっと置いといて) ▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成となって正調角換わりとなります ▲同銀と進んだ局面では先後ともに手損がなく角を持ち駒にした形です

2013-03-10 12:05:40
スコップ@コーラルおいしい @schophits

勿論△7七角成のところで角交換しない手はありますが少数派です まずは角交換拒否の△4四歩 これは▲2五歩と突かれると△3三角しかなく、後手も通常の矢倉に組めません(タナトラ先生が得意とされています) 形勢は難解ですが、後手だけ角道を止めている(4四歩)のでそこを狙う対策があります

2013-03-10 12:09:11
スコップ@コーラルおいしい @schophits

確か阿久津先生だったかな・・・ ▲2五歩△3三角の局面から角道が通っていることと後手の4四歩型を生かして先手が右四間風の攻めをする対策があり、現在は後手がやや不満と見る棋士が多いように思います ちなみに私はこの形が大の苦手で、倶楽部24で先手を持ってよくボコボコにされます(白目)

2013-03-10 12:12:24
スコップ@コーラルおいしい @schophits

ちょっとお昼休憩に入ります(・3・)スイマセン

2013-03-10 12:12:53
スコップ@コーラルおいしい @schophits

お昼は豚骨ラーメンでした(関係ない) じゃあ続きにもどります('、3_ヽ)_

2013-03-10 12:38:10
スコップ@コーラルおいしい @schophits

△7七角成のところで△4一玉なんかも見たことありますが、▲2五歩と突かれると飛車先交換の受け方が難しい △3三角は▲同角成△同金で形が悪いですし角交換して△3三角と自分だけ角を手放す訳にも △7七角成▲同銀△2二銀はありますがそれなら初めから角交換するほうがいいという話になります

2013-03-10 12:43:44