<ネームを直す時のコツ>だいたい新人の時は枚数制限があるので、その範囲で直さないといけないわけですが、すでにページ数いっぱいのネームに付け加えたりするのは頭抱えますよね。そういう時、まずは「何かを削って空いたところに入れよう」と考えるわけですが…
2013-03-11 23:12:44ある程度煮詰めたネームの場合エピソードやシーンを削るのは辛いところです。まだムダのあるネームなら削ることで引き締まるので、初期段階の直しとしては正解ですが。ではどうすればいいのか。
2013-03-11 23:15:20正解というか手段の一つが「一つのシーンで2つ以上のことをさせる」です。単なる会話にせずに、キャラ立ての場面も兼ねさせたり、状況説明も同時に行ったり。このテクニックはは漫画のテンポに係る重要な「プロとアマの違い」だったりします。ページ数も大幅に節約できるのでおすすめ。
2013-03-11 23:20:48もう一つテクニックとして「中抜き」があります。話の流れが分かる程度という前提で、キャラの行動などを端折ること。初心者にありがちなワンカット撮影のごとくキャラの行動を描写し続けることを防ぐためです。
2013-03-11 23:27:13例えば「バスを降りた」ということを読者に伝えるとき、「バスが停まる」「バスの扉が開く」「人物が降りてくる」「バスが再び発車する」これ全部描く必要はないんです。最低限「バスが走り去り、キャラが立っている」ところだけ描けばいい。細かいことですが、積み重ねると効いてきます。
2013-03-11 23:29:46出来の良いアニメなんかも「途中経過」を省いた上で情報を的確に視聴者に伝えるのが非常に巧みです。それはテンポの良さに繋がる。特に漫画(読み切り)の場合序盤では大切なことですね。
2013-03-11 23:34:07「一つのことを二つ以上の目的に使う」というのはカエサルの得意技であり、ハイネマンのグロース・ファクターに基づいた設計思想であるわけですが、この技は漫画でも身につけるととても有効です。
2013-03-11 23:40:49逆に、大事なシーン、見せ場に関しては贅沢に「一つのことを一つだけに使う」方法で描くと、他のシーンとの差別化が出来てメリハリが付きます。
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