個人的な「るろうに剣心実写版」感想まとめ。

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ゼロさん @zero__san

ネタバレになりますので、ご注意を。んで、ここから「ぼくのかんがえたさいきょうのるろうに剣心実写版」を語って行こうと思います。

2013-03-12 15:58:07

下記の記号は原作でのパートであり、実写版ではそれぞれがミックスされている。
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A 偽抜刀斎編
B 左之助編
C 刃衛編
D 恵・観柳編
E 斎藤編
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あらすじ
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剣心(主人公)は過去の大戦で暗殺家業を営む伝説の人斬り・抜刀斎であったが、殺さずの誓いを立てた剣客として新時代を生きていた。
(共通パート)
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ところ変わって悪徳商人、観柳(中ボス)は医者の娘の恵(サブヒロイン)を監禁し、阿片の製造を手がけ、その金と武力で東京を手中にしようと目論んでいたが、恵に逃げられる。
観柳は抜刀斎を騙る刃衛(大ボス)を追っ手に差し向ける。(CD)
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そんな折、人を生かすための剣術、神谷道場の薫(メインヒロイン)は剣心を見つけ、自分の道場の名を騙る偽抜刀斎だと勘違いする。
(A)
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勘違いは解決したものの、薫はその後、偽抜刀斎・刃衛と遭遇し、立ち向かうも返り討ちにあい、剣心に命を救われる。(AC)
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剣心は刃衛と薫の力量の違いを見て、汚名返上を諦めるよう諭すも決裂。剣心は立ち去る。
(A)
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剣心が立ち去った神谷道場に、観柳の手のゴロツキが道場破りに現れる。突然の暴力になすすべもない薫。そこへ剣心が再び現れ、ゴロツキを退治。剣心が抜刀斎だったという過去が明らかになる。
(AC)
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道場を救った剣心だったが、警察へと連行される。警察にいたのはかつての宿敵・斎藤と元上司の山県だった。
山県は元・抜刀斎の腕を見込んで剣心に観柳の暗殺を頼み、斎藤は「剣客は所詮、人殺しだ」と剣心にその場で刃を向け、剣心を抜刀斎に戻らせようする。
結果として、剣心は斎藤に敗北したが、抜刀斎になることはなく、山県の頼みも断る。
(E)
その話を聞いていた喧嘩屋の相楽左之助。
(B)
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警察から出てきた剣心を待っていた薫は行くあてのない剣心を居候にする。
(A)
道場へと帰ってきた剣心と薫を待っていたのは、匿ってほしいという恵だった。
(D)
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後日、恵のいない時に剣心のもとへ現れた観柳。剣心の腕を買いたいと申し出るが、剣心は断る。
そこへ左之助が登場。
剣心のことを抜刀斎だと公表し、剣心を倒せたら自分を金で買えと観柳に申し出る。
(BD)
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剣心と左之助は対決するも決着はつかず、剣心の説得により左之助は観柳に雇われるのを辞め、神谷道場の居候になる。(D)
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観柳は剣心を亡き者にし、神谷道場を手に入れるために、町の井戸に毒を入れる。
剣心たちは飲まずに済むが、多くの町人が苦しむ。恵の医者としての才覚により、事は無事に済んだ。
(D)
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しかし、恵は阿片製造など、観柳の悪事を見過ごし、また謀略に荷担した責任を取るため、単身で観柳の元へ赴く。
それを知った剣心と左之助は恵を救いに行く。
(D)
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観柳邸では、観柳を討つのに失敗した恵が監禁されていた所を、刃衛に発見される。
剣心、左之助、助成に現れた斎藤の活躍により観柳は倒され、恵は解放される。
(CDE)
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恵の口から、刃衛が薫を道場から連れ去ったことを知る剣心は、単独で刃衛と戦う。
薫を人質に取られた剣心は抜刀斎に戻りかけるが、危うい所で刃衛を倒し、薫を助けることに成功する。
(C)
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剣心は人斬り抜刀斎に戻らずに済む。
斎藤から「人斬りは人斬りに過ぎない」と言われるも、自らの道を貫くことを再び決意し、了。
(C)

ゼロさん @zero__san

1.問題点1 「尺が足りてない」 足りてません。あらすじに色々と詰め込み過ぎている。具体的には斎藤一のパートは丸々カットするほうがいい。ファン的には出ないのは辛い、しかし「三部作を無理やり一本にした駄作」を作るより「面白いけど続編の出ない三部作構想の第一部」を目指して欲しかった。

2013-03-12 16:10:31
ゼロさん @zero__san

2.斎藤の不要な理由としては、「実写版での物語に関わる部分が少ない」のが主な理由。原作での魅力・テーマひとつとして「剣心は抜刀斎に戻らずに自らの道を進めるのか?」というものがあり、たびたび剣心はこの問題を問いかけられる。斎藤もそんなキャラとして重要なんすが、今回の映画では

2013-03-12 16:16:41
ゼロさん @zero__san

3.)ボスにあたる刃衛が「お前(剣心)は人斬りに戻らずにやっていけるのか?」というメッセージを送っている。つまり斎藤と同様の役割を担っており、結果として斎藤は「なんか剣心にアレコレ言うだけ」のキャラといった感が否めない。バトルも出番が少なめで、牙突も出番少ないのが残念。

2013-03-12 16:20:44
ゼロさん @zero__san

4.問題点2「ヒロインの配分」実写版では薫と恵、二人のヒロインが登場しますが、どちらも尺の長さの関係で魅力が出し切れず、出し惜しみをした感じになっています。というのも、原作では「当初のメインヒロイン薫がいる。それだけだと魅力が薄いから、後から別の属性の恵が登場する」のですが、

2013-03-12 16:26:04
ゼロさん @zero__san

5.今回は二人とも一気に登場します。原作の「刃衛編」では恵はまだ登場しておらず、薫の魅力が出るエピソード。次の「御庭番編」ではメインヒロインの薫の出番は少なく、新たに登場した恵が活躍するエピソードになっていますが、この二つを脚本に盛り込んだ為、魅力を出し切らずに終わっている感が。

2013-03-12 16:34:45
ゼロさん @zero__san

6.となってくると「斎藤は出さず、かといって恵も出さず。恵も青紫も出ないんじゃ御庭番編は取り上げる意味がない」のですが、こうなってくると実写版の主役の観柳(香川照之)の出番がない! という事になります。難しい問題ですが、道場乗っ取りの比留間兄を西田敏行キャストにするとかいう手も。

2013-03-12 16:47:02
ゼロさん @zero__san

7.大まかな脚本としては「剣心が非殺の誓いを守り抜き、大事なものを守る」というのをテーマにして「神谷道場乗っ取り編・左之助編・刃衛編をメインに剣心・薫・左之助の魅力を出すのを念頭に」取り組み「当たったら続編で御庭番編でもやりゃいいか」くらいの方が良かったと思います。

2013-03-12 16:53:09
ゼロさん @zero__san

8.ちなみに今回の実写版で個人的に良かったのは左之助と観柳。左之助は剣心との対決の尺も短く、エピソードも少ないにキャラが立っていた、戌亥番神(須藤元気!?)との対決もコメディ色が出ており◎。観柳については以下略。

2013-03-12 16:59:28
ゼロさん @zero__san

9.総合的な映画感想としては「制作サイドの脚本・予算の関係での苦労は見て取れるけど、それはお客さん側からしたら関係ないよね。あと剣心より観柳のほうが目立つのはどうかと思う。斎藤と左之助の出番もっと増やせよ、剣心もっと技をバンバン使えよ双龍閃なんか出し惜しみすんな」って感じでした。

2013-03-12 17:04:30