第5回ダイアログセミナー1日目のまとめ、ラストのロシャールさんご発言分
- hirokiharoki
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(3/3)私には思える。内在する。理解しようとしない人々もいる。それを続けるのは多分危険であるように思う。あくまで個人的な見解だ。これからのICRPの同僚とディスカッションしてゆく。
2013-03-14 21:07:04(誤)これからの→これから 'も' ICRPの同僚とディスカッションしてゆく。
(1/2)メンタルヘルスは重要な問題だ。実際にどういうことが現場で起きているのか。日本のリサーチャー達が最前線で対応している。我々ICRPはそこに正確にコメントすることはできない。 だいたい、このようなことが、メンタルヘルスの質問に対し私が答えたかったことだ。
2013-03-14 21:17:57(2/2)これは重要な問題だからだ。フランスでも、事故の心理的な影響についての議論がある。私の見解としては、やはりこれも行き過ぎに見える部分がある。 これでダイアログ1日目終了。 (END)
2013-03-14 21:17:58(感想)個人的な見解として、メンタルヘルスは違う、ってロシャールさん言ってるみたいだった。もっと人間をディメンションで捉える、というのがどういう意味なのか難しかった。ただ、ロシャールさんが車座で目を見て腹割って話をしてるのが、私にはエンカウンターグループみたいに見えた。
2013-03-14 21:29:06ロシャールさんは、常に human dimension を強調する。人間的側面。人間が science を drive するのだ、と。その逆ではない。ベラルーシでの経験から「科学的にはこれが正しい。理解できないあなたは頭がおかしい」ではなんの解決にもならないと知っているから。
2013-03-15 09:06:20@106ringo が、第5回ダイアログセミナー1日目のロシャールさんのまとめ(前半のみ)訳していたよw。時間と労力がかかっていると思うので、掲載します。訳文が二つあると混乱するかもしれないけど、理解の助けにはなると思います。
2013-03-15 20:34:29ろ②まずチェルノブイリで学んだことですが、今日の皆さんからの福島の話にもあったように、様々な複雑な状況やそれらに対処する難しさから、CISでは政府や国、国民との間に非常に大きな隔たりが急激に広がりました。特にCISは日本のように民主主義ではなかったので。
2013-03-15 20:41:54ろ③また、80年代後半、事故の2、3、4年後くらいから、ゆっくり社会危機が拡大したこともあり、政府と国民の間の隔たりはより大きなものになっていました。
2013-03-15 20:42:04ろ④国民は、政府がやるべきことをやっていない、状況に対して対処をしていない、どんどん悪化していると政府を責めていましたし、一方で政府は、国の方針を理解していない、リスクを過大視している、重要なこととそうでない事の区別がついていないなどと国民を責めていました。
2013-03-15 20:44:29ろ⑤そんな中、非常に奇妙なradiophobia(放射線恐怖症)というセオリーが生まれました。突然、多くの専門家や当局が放射線恐怖症について、まるで新しい精神疾患かのように話しだしたのです。被ばくへの恐怖症を抱える人が出てきたと。
2013-03-15 20:45:19ろ⑥さらにそれを推し進めるような動きも見られました。例えば、ユネスコは多くの資金を投じて、この恐怖症撲滅のために、Psychological Rehabilitation Center(サイコロジカルリハビリテーションセンター)と呼ばれるものを設立しました。
2013-03-15 20:46:29ろ⑦多くの研究者や精神科医がそこを訪れましたが、実際には放射線恐怖症などという病気はなく、あったのは、状況をコントロールできない中で、人々が沢山の疑問や心配、状況に対してどうしたら良いかわらないなどの不安を抱えているという事実でした。
2013-03-15 20:47:58ろ⑧もちろん、そのような状況下で人々は不安や心配を感じますよね。これが、原発事故に関して「メンタルヘルスへの影響」と呼ばれ、起こっていたことです。
2013-03-15 20:48:35しほたん@106ringo 第5回ダイアログセミナー1日目のロシャールさんのまとめ(後半)を訳してくれたよ(くろだは専門用語の確認のみ)
2013-03-16 00:42:20ろ⑨ つぎにICRPの立場についてですか、先程ラブランスも言っていたように、チェルノブイリに関しては2000年の後半まで完全に沈黙を守っていました。
2013-03-16 00:44:30ろ(10) ICRPが汚染地域の人々の生活を守るために問題に対処し始めたのは2000年以降です。そして、その結果が、2007年の出版、ICRP111、長期汚染地域に住む人々を防護するための勧告につながるわけです。
2013-03-16 00:47:36ろ(11) まずここで一つ心にとめておきたいのは、ICRP111が出版されたのは福島第一原発事故の少し前で、 当時、世界の人々はこの考えを十分に受け入れる時間がなかったということです。
2013-03-16 00:48:43ろ(12) ICRP111の中では、個人が被曝量を監視するという考えがキーになっていますが、福島の事件が起こった時に、このような考えをする人はいませんでした。
2013-03-16 00:48:52ろ(13) ここでメンタルヘルスという問題に立ち戻ってみると、チェルノブイリと比べればさほど大きくなかったとは思いますが、2011年に初めて来日し、様々な人や組織の人々を訪れた時にも、私はチェルノブイリであった国と国民の間にある大きな隔たりを感じました。
2013-03-16 00:49:21