楽団員の憂鬱

ヴァイオリニストと作曲家の会話が興味深かったので、まとめてみました。
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山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM @nahokomusic 面白いですよーこのプロダクションは。私は両方弾きます。パーセルは415Hzです。http://t.co/1MI6M1BJl4

2013-03-12 23:48:13
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM @nahokomusic その通りです。弦は確か6−4−3型だったはずで、管などはゲストも多いです。私は全然大変じゃなかったしむしろ楽しかったのを覚えてます。対向配置だし、

2013-03-13 00:03:12
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM @nahokomusic 対向配置ですがこの大きさなら自分の音も反対側の音もよく聴き合って弾けます。休憩後の青髭公は大編成の海の中で私は非常にリラックスして弾いてました笑。

2013-03-13 00:05:02
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM @nahokomusic この2つのオペラをそれぞれやりたいと思っていたのはカリディスです。でも並べてみて直感的に、合うかも!という程度のものだったそうで、偶然に近いようです。コスキーは2つを関連づける事なくまったく別物として演出したかったそうです。

2013-03-13 00:17:26
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM 無茶じゃないですって。逆の切り替えなら大変かもしれないけど、小→大だし、音楽も何もかも別物なんで、テレビのチャンネル替えるぐらいのもんですよー。4時間オペラ一本の方がずっと辛いですって。

2013-03-13 00:24:46
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM ワーグナーは心身共にすり減ります・・

2013-03-13 00:37:17
山口伸子 @nobu_frankfurt

@MoriokaM でもワーグナーよりもっと辛い仕事もあります。違う意味で。例えばグノーのファウストなんて、めくってもめくっても終わらない、ずっと同じような譜面の景色、そして内声の音が退屈この上ない作曲振りに、逆にちゃぶ台(譜面台)ひっくり返したろうかという気になります。。

2013-03-13 00:43:18
山口伸子 @nobu_frankfurt

これから『ローエングリン』再演のためのオケ練習。ご無沙汰、ド・ビリー先生!

2013-03-13 02:35:55
山口伸子 @nobu_frankfurt

毎日のように稽古しているモーツァルト『イドメネオ』とワーグナー『ローエングリン』。両方とも歌手の病欠率が異常。誰かが治ると誰かが病気。稽古でその穴を埋める為にコレペティ君たちが、地声の一本調子で歌う。これがツボ。でも中途半端に感情を込めたりされるとそれもそれで。。

2013-03-15 23:46:50
山口伸子 @nobu_frankfurt

ここ数ヶ月のオケの病欠もすごい。先月一ヶ月間でオケのトラに16000ユーロ使ったそう。マネージャーが言っていた。ほとんどが風邪かインフルエンザ系だけど、1stVnと2ndVn合わせて4人の中年女性同僚が現在長期で病欠中。全員ワーキングママ。

2013-03-15 23:59:11
山口伸子 @nobu_frankfurt

ほぼ同時期に腫瘍(良性)が見つかって切除した2名。1人は耳の後ろで、1人はこめかみの辺り。耳や目の近くというのは関係あるんだろうか。やっぱり職業病だろうか。もう1人は原因不明の聴力の異常。ある音域の音が2音以上に重なって聴こえるそう。もう1人は肩の炎症とヘルニアを併発。

2013-03-16 00:06:38
山口伸子 @nobu_frankfurt

@midori1kwh 病気の人の代わりに外部から奏者を呼ぶことです。エキストラの略です。賛助ですね。

2013-03-16 00:07:46
山口伸子 @nobu_frankfurt

最近はオケの団員も女性が増えたのは誰もが気付いていること。かくいう私もその1人なわけで。こうも中年女性達が身体に異常をきたしてバタバタ倒れるといろいろ考えてしまう。オケの楽器の中で最も出勤日数が多いのはバイオリン。そしてバイオリンは女性ばっかりどんどん増えていく。

2013-03-16 00:17:09
Dai Fujikura / 藤倉大 @daifujikura

@nobu_frankfurt うーん、でも考えてみたら長時間耳元でかなり不自然な格好して音出してるんですから色々問題がでてくるのかもしれませんね。反対に邦楽の奏者達には職業病ってあるのでしょうか?邦楽器の方が人間の体に自然な感じが僕はしてしまうのですが。

2013-03-16 00:26:38
山口伸子 @nobu_frankfurt

@daifujikura 邦楽のことは分かりませんが、「オケ」かもしれないです。オケって好きな時に好きなように弾けないで、いろんな意味で制約がありますから、それで身体が悲鳴を上げるのかなと思います。例えばタイミングとか。基本的に自分のタイミングじゃないんですよね、音を出すのが。

2013-03-16 00:31:06
山口伸子 @nobu_frankfurt

@daifujikura そういうストレスも積もりに積もると・・って思います。確かに不自然な格好をして弾いてる人は多いですね。でもそれは男性も同じなんですけどね。なんでこれで身体壊さないの?って思うんですが、壊さないんですね男って。その代わり精神的にデリケートだったりしますが。

2013-03-16 00:33:49
山口伸子 @nobu_frankfurt

ド・ビリー先生との稽古は、年末大掃除みたいな感じで、普段誰もが見て見ぬ振りをしてきたり時間がなかったりしてどんどん汚くなっていったオケのいろんな汚れを、片っ端から綺麗にしてくれる。どんどん分解して音を出させ、どんどんお掃除されていく。気持ちよい。

2013-03-16 00:43:26
山口伸子 @nobu_frankfurt

稽古は細かいんだけど、これはド・ビリー先生の人徳でいくら細かくても全然疲れない。手際がよい。管はいちいち根音から組み立てさせる。そして誰が誰の「色」に馴染ませていくかという指示が出るのが素晴らしい。いろいろとオケという生き物の生態をよく分かってる人だ。

2013-03-16 00:49:51
Dai Fujikura / 藤倉大 @daifujikura

@nobu_frankfurt あ、不自然な格好で、ってヴァイオリン弾く事自体が言ってみれば不自然じゃないですか、片方の顎と肩に楽器はさんで。精神面では男性は弱いでしょうね、音楽家に限らず。

2013-03-16 01:17:01
山口伸子 @nobu_frankfurt

@daifujikura それ、よく言われるんですけど私はそうは思ってないですよ。肩当てをやめ、古楽器の構えを新しく習っていた頃から健康な構えについてすごく考えるようになりました。今は首はまっすぐで身体も捻らないのが理想です。

2013-03-16 01:21:05