『福島民報』山下俊一氏関係連載第4回

今日は、講演開始から、講演の終りまで。 かなり、間違いがありますね、記事に。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

第2部 (4) 安全の指標 研究者の苦悩 通用しなかった「正論」 | 東日本大震災 | 福島民報 http://t.co/uScvVOGbLe  前回記事から、話が一気に一ヶ月以上飛んでしまった。

2013-03-16 13:20:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

『福島民報』山下俊一氏関連連載第4回。 1  いわき市の平体育館。平成23年3月20日、山下俊一氏、高村昇氏は「県放射線健康リスク管理アドバイザー」として、初めて県民に講演。「原発事故の放射線健康リスク」のタイトルで開いた講演会だった。会場の雰囲気は2人の想像とは全く違っていた。

2013-03-16 13:22:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2 先が見えない避難生活に対するいら立ちもあり、同席した市関係者への怒声が飛ぶ中、講演が始まった。2人は放射線に関する基礎知識、健康影響などについて説明した。空間放射線量の数値などから「健康に影響はない」と繰り返し、「いわきを起点に復興に立ち上がろう」とメッセージを送った。

2013-03-16 13:22:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3 「放射線のリスクを軽く見過ぎている」。講演会では2人の考えに否定的な意見もあった。だが、山下は空間線量の計算から、発がんリスクが高まる被ばく線量100ミリシーベルトを超えることはないと確信。「住民には落ち着いて行動してもらうことが最も重要、「心配ない」と口にし続けた。

2013-03-16 13:23:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

4 山下氏の思いとは裏腹に、安全を強調するほど批判が集まった。震災から1カ月がたった4月11日、政府の発表が決定的となった。この日、計画的避難区域の設定目安を「年間積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れのある地域」と定めたからだ。

2013-03-16 13:24:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

5 19日には文部科学省が「20ミリシーベルト」から学校生活で注意すべき屋外の放射線量を「毎時3.8マイクロシーベルト以上」とする数字をはじき出した。

2013-03-16 13:24:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

6 ICRPの勧告では、平常時の年間の被ばく限度は1ミリシーベルト。緊急事態が起きた場合、被ばく限度を年間100ミリSvから20ミリSvの範囲でなるべく低くし、事故が収束した後の復旧時には年間20ミリSvから徐々に平常時の被ばく限度に戻していくのが放射線防護の「目安」だった。

2013-03-16 13:27:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

7 原発事故の発生から1カ月しかたっておらず、事故収束には程遠い状況だったが、世論は政府の「20ミリシーベルト」を危険と安全を分ける「基準」と受け止めた。(この記述は重要なので、特に記憶してほしい)

2013-03-16 13:27:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

8 29日には学校の校庭利用をめぐり、当時、内閣官房参与だった小佐古敏荘氏が「年間20ミリシーベルトを子どもたちに求めることは受け入れがたい」として辞任した。政府の対応が揺らぐ中、山下氏の考え方で県民の放射線への不安を拭い去るのは難しくなっていった。

2013-03-16 13:28:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

9  5月5日に喜多方市の喜多方プラザ文化センターで開かれた講演会。一部の出席者から山下氏に罵声(ばせい)が飛んだ。「地獄に落ちろ」「帰れ」...。容赦のない言葉が降り注いだ。話をするどころではなかった。県民健康管理調査などの業務もあり、5月を最後に県からの講演依頼はなくなった。

2013-03-16 13:29:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10 6月には一部の民間団体が山下のアドバイザー解任を求める運動にまで発展した。「安全か危険かに分けられ、正論を言っても、たたかれるようになった」(記事紹介は以上)

2013-03-16 13:30:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

11 (ここからは感想と疑問) 3月20日のいわき市での講演会の様子がどうだったのかは、見聞きした記憶がない。記録に残され繰り返し放送されたのは、山下氏に賞賛の拍手と歓声が集まった4月21日の福島市での講演会だ。いわきは当時、マスコミも全員撤退しており、「安全」は通用しなかった。

2013-03-16 13:33:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

12 この記事だと、まるで福島県民は一貫して山下俊一氏の公演内容を拒絶しているかのように見える。また、『福島民報』も含む県内マスコミが一斉に、山下氏の話を学問的真実として拡散したことも隠れてしまう。さらに、県や自治体が何度も広報に山下氏たちを登場させて肯定的に取り上げた事も消える

2013-03-16 13:37:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

13 実際にはどうだったのか。私の記憶を元に書いてみる。山下氏のアドバイザー就任は2011年3月19日。20日のいわき市から講演を開始したことは報道されたが、いわき市の講演会の様子は伝わってきた記憶がない。この当時いわき市は、メディア各社が立ち入り禁止し、取材できなかったのかも?

2013-03-16 13:39:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

14 したがって、一番最初に山下氏の公演内容と講演会の雰囲気が伝わったのは、3月21日の福島市。講演会の様子は福島県のHPに録画が張ってある。 http://t.co/XrM1mhbRA5 

2013-03-16 13:42:48
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

15 「訂正:質疑応答の「100マイクロシーベルト/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」旨の発言は、「10マイクロシーベルト/hを超さなければ」の誤りであり、訂正し、お詫びを申し上げます。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ありません。」とあるような内容だった。

2013-03-16 13:43:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

16 では、福島市での講演会は、今日の記事にあるような、非難や拒絶にあふれるものだったのかというと、そんなことはない。録画を見ればわかるように、会場は山下氏の話を受容し、拍手で受け入れている。この様子は、ラジオ福島で生放送で配信され、その後もラジオ福島は何度も再放送した。

2013-03-16 13:46:56
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

17 講演会録画の講師紹介の部分で、紹介だけでも山下氏と高村氏は拍手を受けている。(この拍手が県庁の主導ではない保証はできないが)さらにこの講演会の様子もテレビのニュースで流され、各地方テレビ局にも山下氏が主に顔を出した。

2013-03-16 13:50:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

18 私の精神衛生上、無理はしないが、録画冒頭を見てみた。高村氏の講演の最初で、「ありがとう!」という会場男性からの声が飛んでいる。今日の『福島民報』の記事にかいてあるような拒絶は、少なくともこの日はほとんど現れない。記事は、捏造とまでは言わないが、意図的なミスリードだ。

2013-03-16 13:57:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

19 この日の講演会の講師紹介で強調されたのは、二人の肩書きだった。山下氏はWHOの大物。日本甲状腺学界の理事長。高村氏もWHOの専門家。2日前に福島県の依頼でアドバイザーになったこと。

2013-03-16 13:59:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

20 その後、山下氏は話の中で強調する。「私は被爆地長崎から来ました。長崎と広島でわかっていることは、放射線被爆による遺伝的影響は全くないということです。チェルノブイリに10年間いてわかったのは、原発事故の影響は小児甲状腺ガンだけで、しかもこのガンは進行が遅く、予後が良いのです」

2013-03-16 14:02:17
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

21 講演後のQ&Aで山下氏は答える「マスクでは放射性物質は防げません。毎日マスクしたまま生活などできません。今日、この場にいる人から、マスクを外しましょう。今日、ここから、福島を盛り上げていきましょう」(会場大拍手)

2013-03-16 14:06:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

22「現在40歳以上の人には、放射線による害は出ません。それよりも若い人でも、日本の場合、海草をたくさん食べますから、甲状腺に放射性ヨウ素を受け入れる可能性は、非常に低いと考えています。科学的に断定はできませんが、私は今回の事故では健康被害はでないと思います」

2013-03-16 14:14:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

23 「子どもも、色々とあって、気持ちが大変です。そういう中では、外でお思いっきり遊ぶことが大事です。目安は、1時間で100μシーベルトです」「選択や布団を外で干してよいか。心配なお気持ちはわかりますが、現在ほとんど空中には、放射性物質は飛んでいません。大丈夫です」

2013-03-16 15:22:24
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

24 「ただ、ときどきですね、風が強い日があります。そういう日には、いったん地上に落ちた放射性物質が風で舞い上がることがありますから、気をつけてください」(風が強い日にそんな警告が出ることは、なかった)

2013-03-16 15:24:32