SF・ミステリの起源、SF+ミステリの親和性について ~ SFミステリ問題リターンマッチ

「日本人が」「旧帝国海軍の軍艦で」「自由のために」「全世界の支持を受けて」「ドイツ的な侵略者と戦う」という『宇宙戦艦ヤマト』のモチーフは、戦後日本の自意識の形を実によく表現していると思う。
2013-03-16 12:26:20
「日本人が」「旧帝国海軍の軍艦で」「自由のために」「全世界の支持を受けて」「ドイツ的な侵略者と戦い」「女性の住む被侵略国を救援する」という『宇宙戦艦ヤマト』のモチーフは、戦後日本の自意識の形を実によく表現していると思う。
2013-03-16 12:29:44
@MINORANU SFにおける「地球」って「日本」のことなんですよね。アメリカSFでは明らかに「アメリカ」のことですが。
2013-03-16 12:31:39
@lematin 本当はこうであるはずだったのに、的な理想化された愛国心が作り手と受け手の両方にあったのだと思います。現実ではないからこそロマンなのです。
2013-03-16 12:32:35
アメリカ人は、「辺境で平和に生きている(概ね農本主義的な)人々が、抑圧者である老帝国とたたかう」というSFをつくる。
2013-03-16 12:33:55
「マクロス」ははっきりと冷戦がモチーフ。ガンダムは、そうか「ドイツが敵、味方のアメリカもちょっと嫌」な冷戦か。ナウシカは独ソ戦モチーフの米ソ戦に弱小国日本が巻き込まれる話だな。
2013-03-16 12:44:59
@lematin もう一つの戦後日本のSFの特徴は世界の崩壊ですね。継続的崩壊ではなくてリセット。戦後という自分たちの世界の始まりをまだ記憶していたからではないかと思っています。もちろんそのイメージは再生産、再利用されているけれど、最初の世代は心のどこかでリセットを望んでいた。
2013-03-16 12:57:19
別な意味で貴重だと思うのは、眉村卓の司政官シリーズ。あれは「宇宙サイズにひろがった日本国」である。というか、日本的行政機構の(現実には決してなれない)理想形か…。あと、小松左京の「さよならジュピター」は日本人がアメリカを描いたという点でこれも奇作。
2013-03-16 12:58:05
@lematin 100年戦争(だったかな)は米ソ二大国戦という気はしますが、たしかにキリコが日本ではなさげですねぇ
2013-03-16 12:58:32
@a334 クエントも日本じゃないですしね。クメンはベトナムですから、「日米安保を消去した冷戦論」という感じもします。そう考えると実に80年代的かも。「日本はないことにする」と。
2013-03-16 13:01:20
@lematin そうそう、作品の舞台がすでに現在の東京が崩壊したあとの世界なのにご丁寧にまたそれを崩壊させる。どんだけリセットしたいねんというw
2013-03-16 13:02:37
@lematin @a334 あれは現実を直接投影したものではなく、ハリウッドが現実を投影して作った作品をさらに投影したものだと思うので再利用世代になるんじゃないですかね。作った人たちは第一世代だけど、気分としては。
2013-03-16 13:04:11
@a334 @honekingさんの言われるように、「ボトムズ」は確かに、「デューン」「地獄の黙示録」「ブレードランナー」「ランボー」あたりからの引用に満ちてるんですよね。その意味で「ハリウッド的世界観を日本アニメにしました」という話なのかも。
2013-03-16 13:11:20
米は歴史のない国と良くいわれるが、「今現在我々属している形態の社会」の歴史は日本よりずっと長い。我々の知っている日本社会は戦後に始まったのでたかだか60年だが、米国社会は建国以来市民生活レベルでの連続性を維持している。もちろんヨーロッパはもっと長い。
2013-03-16 13:17:58
なので基本的には米国はリセットを望んでいない。最近のハリウッド映画でリセットっぽい状況が描かれるのは日本の漫画、アニメの影響だと思う。
2013-03-16 13:19:13