民間軍事企業の成り立ちと意義、これからの展望(長所、短所付き)
- gunjitan_bot
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事の発端
講義開始!
まずは民間軍事企業について説明しなければね。民間軍事会社とは直接戦闘、要人護衛や施設、車列などの警備、軍事教育などの軍事的サービスを行う企業で、新しい形態の傭兵組織ね。今はPMSCs(Private Military and Security Companies)が正式名称よ。
2013-03-17 10:57:18従来なら軍の二線級部隊が行ってきた警備や後方業務を預かる組織として、イラクとアフガニスタンで正規軍の後方を支える役目を担っているわ。
2013-03-17 10:57:52国家を顧客とし、人員を派遣、正規軍の業務を代行したり、支援したりする企業である事から、新手の軍需産業と定義されつつあるのよ。
2013-03-17 10:58:191991年のソ連崩壊に伴う冷戦の終結により、アメリカ合衆国を中心とした各国は戦争で大量に増えた軍事費と兵員の削減を開始し、数多くの退役軍人を生み出したわ。
2013-03-17 10:58:51冷戦終結以降の世界では、超大国同士がぶつかりあう大規模な戦闘の可能性は大幅に減ったけど、大国が戦争で撒いた火種が燻って、テロ行為や小国における内戦、民族紛争など規模の小さな戦闘や特定の敵国が断定できない非対称戦争が頻発化したのよ。
2013-03-17 10:59:08優秀な軍歴保持者は有り余り、軍事予算の大幅な削減に伴い軍隊のコスト面での効率化が求められて、そして小規模の紛争が頻発する。この3つの要素が民間軍事会社を生み出す土壌を与える事となったのよね。
2013-03-17 10:59:22【長所】コストパフォーマンスの高さ:自国で軍隊を創設・維持し、運用するには莫大な費用がかかり、使用する兵器もどんどん複雑・高額化しているの。
2013-03-17 11:00:30また軍事費で一番消費する人件費は正に軍事費削減の一番のキーだから、少ない兵力を運用する上ではいかなる時でも即座に対応できる民間軍事会社のフットワークの軽さは軍にとって魅力的なのよ。
2013-03-17 11:00:35【長所】「公式の」戦死者として数えられない:民間軍事会社所属の社員が正式な戦死者数としてカウントされない事も、軍にとって無視できない利点で、ベトナム戦争に代表されるように戦争を継続する上での最大の懸念は自国兵士の想定以上の被害なの。
2013-03-17 11:00:51このことは特に世間の戦争に対する支持率を大きく左右するからね。民間軍事企業に所属する社員は公式の戦死者リストや負傷者リストにカウントされないから、戦争における人的被害者数を数値上少なくする事ができるわ。
2013-03-17 11:01:07【短所】戦時国際法における位置づけが不明瞭:軍と作戦行動を共にする事が多いのに、社員らの戦争犯罪に関しては軍の法令を適用する事が出来ず、正規兵と比べ処罰が軽くなることが問題となっているの。
2013-03-17 11:02:09【短所】傭兵が正規兵の代わりに「汚れ仕事」を命じられる:傭兵が正規軍以上の略奪暴行を働くのは長い間続く問題で、傭兵を使う限り抜本的な解決は困難なの…
2013-03-17 11:02:32【短所】ストライキや契約破棄による不安定性:民間軍事会社だから作戦の遂行に拘わらず会社内での社員に対する待遇問題や保障問題によるストライキが起きて、予定されていたサービスが供給されない可能性があるわ。
2013-03-17 11:02:53【短所】軍人の引き抜きによる先進国軍隊の「結果的な」訓練予算の浪費:ここ近年では民間軍事企業に所属する将官クラスの退役軍人による優秀な人材のヘッドハンティングが問題となっているわ。
2013-03-17 11:03:16