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宇都宮泰氏による「純正律とは何か」vol.2

純正律を紐解くツール例としてVocalShifterのご紹介です。
音楽 純正律
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F81h 現在は多くのMIDI音源があるが、音律そのものは固定だが、ベンド情報やマイクロチューンの機能があるものも。ここではVocalShifter(あっきー氏作)を例出させていただきます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F82h このソフトはWindows XP以降で動作するフリーソフトです。http://t.co/zQH5UcsKHj 現在開発続行中で、ver,2.0 beta7がリリースされています。これ以外に開発終了したver,1.3正式版も同サイト「倉庫」に。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F83h ver,1.3 と2.0の違いは、単一トラック(複数起動で、和音対応可能)の1.3と複数トラックを同時編集できる2.0。ただ、音律に関しては1.3の方が充実していますが、使い勝手は2.0が優れています。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F84h ver,1.3に関しては作者のヘルプファイル以外に、拙作のガイド http://t.co/5BWKzvQna5 があります。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F85h このソフトの使用の流れは、任意の音声ファイル(WAV・・ver,1.3は16bitのみ)を読み込み、音程の推移を5m秒単位で解析表示→グラフィックエディタで編集→編集を適用し出力となります。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F86h つまり、任意の音声を(ただし、できるだけ単音の)読み込み、解析し、任意の音律に変更して出力し聴くことができるのですが、その編集過程で、音律グリッドが用意されており、手動または自動で、グリッドに接近させることができます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F87h 平均律のグリッドの例です。1半音はどこをとっても100セントで、均一の感覚になります。読み込んだファイルの音程はグリッド上のカーブで表され、この例ではオレンジ色が元の音程、黄色が修正後。 http://t.co/VZ7dqn0usi
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F88h 修正以前に、非常に優れた音程解析能力を持ちます。ver,2.0で時間分解能:5msec、音程分解能:0.1セントです。画面上のルーペで、時間軸方向、音程方向に拡大縮小できます。 音程修正以前に、解析装置として、大変有用です。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F89h 民族音楽学などでは、(普通のポップスでも)どのような音律で演奏されているかは、これまで熟練者のヒアリングによるところが大きかったですが、このソフトでは糸も簡単に、多くの情報を引き出せます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F8Ah 純正律にするには、アイテム→設定で純正律と調性を指定します。平均律のようにグリッドは均等には並びません。ver,1.3では純正律に加え、ピタゴリアン、さらに任意のユーザー適宜の音律を3種使用することができます。 http://t.co/D59b8IT2Kr
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F8Bh 修正以前に解析機能が優れていることが、このソフトの特徴ですが、さらにこの音律グリッドを読み込んだ音程に合わせ(グリッドに音程を合わせるのではなく、音声にグリッドを合わせる)ことができます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
0F8Ch 方法は、左の音程尺部分にマウスカーソルを持っていき、Ctrl+Shiftでドラッグすると、尺が動き、そのときの基準ピッチの算出値が画面左下に表示されます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1041h 音律を選択(定義)すると、まずグリッド(画面の横線の間隔)に反映されます。分析に利用するには、上記の方法に最も合うグリッド位置や調性をCtrl+Shift+マウスドラッグで、画面音程尺を.. http://t.co/m5N0pWA0GM
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1043h Vol 3で、これまでの解析と異なる・・のように書きましたが、古くはヘテロダイン検波を駆使したソナグラム、ソノグラム(商標)、FFTベースのスペクトルグラム、ケプストラムが用いられていました。 http://t.co/cXeRhlxBBK
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宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1044h 声紋分析などでは、現在でもよく利用されますが、ピッチ精度となると、ベースがFFTということもあり、低域になるほど周波数分解能が低下します。上記の例はMi氏作 fftwsgというソフトで、上がケプストラム、下がスペクトログラムです。伝統的な画像なのですが、
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1045h 正確な音程を求めることは難しく、画面左のように、リファレンス信号(この例では平均律スケール)と被測定信号を並べて解析し、テンプレートや定規で判断するといった難儀なものでしたが、ピッチの推移が分かるというだけで画期的だったわけです。しかし、音律が何であるかなどの識別は
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1026h 相当に主観的で、しかも熟練を要するものであったと言えます。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com
1027h 次はVocalShifterの作者のあっきー氏の主力ソフト「WaveTone(画像はスペシャルカラー版)」で、解析機能の土台はVocalShifterと同様だそうです。FFTベースではなく、ウェーブレット変換を最適化 http://t.co/DgiC7Y4CzK
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コメント

宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-17 19:48:24
1003h 作者のあっきー氏より、VocalShifter2.0のピッチ分解能は1セントとのご指摘。たしかに表示は1セント単位です。訂正いたします。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-22 06:15:35
1040h VocalShifter2.0、現在のバージョンはβ9ですが、平均律、純正律に加え、ピタゴラス音律,中全音律,ユーザ定義音律に対応しました。ユーザー定義音律は、平均律からのセント偏差を数値入力することで、あらゆる音律に対応する(ただし12音ですが)機能ですが、セント偏差はユーザーが計算する必要があります。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-22 06:20:53
1041h 音律を選択(定義)すると、まずグリッド(画面の横線の間隔)に反映されます。分析に利用するには、上記の方法に最も合うグリッド位置や調性をCtrl+Shift+マウスドラッグで、画面音程尺を動かして探します。(Vol3を参照)。VocalShifterに用意されている各種の修正は、自動的に歌音程をグリッドに合わせることで行われます。
T.K @2I000mg 2013-03-23 11:09:13
まとめを更新しました。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-24 02:50:51
103Ah VocalShifterはファイル入力の、いわばオフライン処理。同等のリアルタイム解析版としてpmonitor(1.2) http://ackiesound.ifdef.jp/download.html#pm  があります。ユーザー定義音律の書式は同じなのですが、pmonitorでの定義は初期化ファイルの末尾にあります。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-24 02:58:32
103Bh 最新VocalShifterで採用されている音律での定義値は、純正律:0,12,4,16,-14,-2,-10,2,14,-16,18,-12 ピタゴラス音律:0,-10,4,-6,8,-2,12,2,-8,6,-4,10 中全音律:0,17,-7,10,-14,3,-20,-3,14,-10,7,-17 です。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-24 03:07:25
103Ch マイクを接続しデバイスをあわせれば、即座にその場でチューニングメーターのように解析できます。録音機能や編集機能はありませんが、過去60秒の推移をたぐりよせて閲覧することができます。縦線グリッドは一マス1秒。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-24 03:17:05
103Dh ↑ この数値は、このソフト固有のものではなく、平均律に対する「セントエラー」と呼ばれる数値。自分で計算できなくても、あちこちに記載がある、、はず。いや計算してください!
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-24 03:26:38
103Dh 楽器の調律などでもとてつもなく便利(純正律するなら、基準信号源とリサージュ併用を推奨・・・それ以前に聴きましょうね)です。打楽器などでも一応可能。
宇都宮泰 @utsunomiaa_com 2013-03-30 03:54:21
1052h VocalShifterの本来の音程修正例。https://soundcloud.com/yasushi-utsunomiya/tlo2na-tutorial 入門実習用として、素材は近日公開予定。
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