【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】

宗教学者 島薗進氏の連続ツイートです。 2013年3月14日に経済産業省が「年間20ミリシーベルトの基準について」という文書をだしました。その内容に関する問題提起です。
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島薗進 @Shimazono

1【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】経産省原子力被災者生活支援チームhttp://t.co/KtvCD5AoMq 3/14「年間20ミリシーベルトの基準について」http://t.co/SZNI0PEeLG この20mSvとICRP勧告の関係は?

2013-03-19 11:51:27

経済産業省
原子力被災者生活支援チームからのお知らせ

年間20ミリシーベルトの基準について
平成25年3月(3月14日発表)

島薗進 @Shimazono

2【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】20mSvという数値は2011年4月19日の文科省「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」http://t.co/gPwKEBGtX5 で紛糾した問題数値だ。

2013-03-19 11:51:58

文部科学省
福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について
平成23年4月19日

島薗進 @Shimazono

3【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】そこでは「幼児,児童及び生徒…が学校に通える地域においては,非常事態収束後の参考レベルの1-20mSv/ 年を学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とし,今後できる限り,児童生徒等の受ける線量を」

2013-03-19 11:52:24
島薗進 @Shimazono

4【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「減らしていくことが適切であると考えられる」と。その根拠として「今回のような非常事態が収束した後の一般公衆における参考レベルとし て,1~20mSv/年の範囲で考えることも可能」とのICRP勧告を示した。

2013-03-19 11:52:47
島薗進 @Shimazono

5【公衆の防護活動の…「参考レベル」はいずこに?】「長期間の後には放射線レベルを1mSv/年へ低減するとして、これまでの勧告から変更することなしに現時点での参考レベル1mSv/年~20mSv/年の範囲で設定すること(ICRP 2009b、48~50節)を用いることを勧告します」

2013-03-19 11:53:29
島薗進 @Shimazono

6【公衆の防護活動の…「参考レベル」はいずこに?】訳文は以下 http://t.co/8haiAG6tQn 2011年3月21日「1mSv/年~20mSv/年の範囲で設定する参考レベル」についてICRPの勧告があり、4月19日文科省は20mSvを現存被ばく状況の参考レベルとした。

2013-03-19 11:54:24

ICRP 国際放射線防護委員会
ICRP ref: 4847-5603-4313
2011 年 3 月 21 日

島薗進 @Shimazono

7【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「現存被ばく状況の参考レベル」は現段階で重要な指標のはず。実際首相官邸HPの原子力災害専門家グループではそれについて佐々木康人氏が2/22首相官邸HP原子力災害専門家グループのコメントで以下のように説明している。

2013-03-19 11:55:04
島薗進 @Shimazono

8【公衆の防護活動の目安とする線量…「参考レベル」はいずこに?】佐々木康人氏「放射線防護の最適化―現存被ばく状況での運用」http://t.co/PJwyEKjxcJ 「事故などの非常事態が収束する過程で、被ばく線量が平常時の公衆の線量限度(1mSv/年)より高い状態が定着 し」

2013-03-19 11:55:40

首相官邸災害対策ページ
放射線防護の最適化 -現存被ばく状況での運用-

島薗進 @Shimazono

9【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「さらなる線量低減に長期間を要する状態を「現存被ばく状況」と呼びます。現存被ばく状況では線量限度を用いずに公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」を用います。状況に応じて、年間1-20mSvの」

2013-03-19 11:56:04
島薗進 @Shimazono

10【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「間で適切と判断される値を参考レベルとして定めて防護活動を実施します」「防護活動では、対象となる集団のなかで、参考レベルを超える可能性のある人々の被ばくを優先的に軽減する努力をして、集団全体の」

2013-03-19 11:56:25
島薗進 @Shimazono

11【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「平均被ばく線量を低減します。その都度成果を評価して、さらに低い参考レベルを設定してこの活動を繰り返すことにより、集団全員の被ばくが年間1mSv以下になれば、平常状態へ の回復が達成されたことになります」。

2013-03-19 11:56:47
島薗進 @Shimazono

12【公衆の防護活動の目安とする…「参考レベル」はいずこに?】佐々木康人氏は「年間1-20mSvの間で適切と判断される値を参考レベルとして定めて防護活動を実施」すると述べてる。だが経産省3/14「年間20ミリシーベルトの基準について」http://t.co/SZNI0PEeLG 

2013-03-19 11:57:38
島薗進 @Shimazono

13【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】では、どこにも「年間1-20mSvの間で適切と判断される値」への言及がない。これはICRP勧告にそったものなのか?そのかわり(?)にp11には「東電福島第一原発事故における避難基準」とあり、避難については」

2013-03-19 11:58:04
島薗進 @Shimazono

14【公衆の防護活動の…線量である「参考レベル」はいずこに?】「住民の安心を最優先し、事故直後の1年目から、ICRPの示す年間20mSv~100mSvの範囲のうち最も厳しい値に相当する年間20mSvを避難指示の基準として採用しました」とある。これだと20mSvは低い数値のようだが

2013-03-19 11:58:37
島薗進 @Shimazono

15【公衆の防護活動の目安とする線量である「参考レベル」はいずこに?】「現存被ばく状況の参考レベル」であればもっとも高い数値になるはずのものだ。ここにはごまかしがないだろうか?これは2011年4月19日の文科省「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」

2013-03-19 11:58:58