《「収束」作業を東京電力に任せておいて良いのか?》

使用済み燃料プール代替冷却システムの、同時停電。 なぜこんなトラブルが発生し、復旧までに長時間がかかるのか? 東京電力に果たして「収束」作業は可能なのか?
2
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

一言で言う自信が無いので、連投 1 昨日発生した、東京電力福島第一原発使用済み燃料プールの冷却設備停電事件について。ざっとおさらいすると、何かの事情で仮設の配電盤からの配電が停止し、そこから電気を配給している1・3・4号機の使用済み燃料棒冷却プールと、共用燃料プール他が停電。

2013-03-19 22:30:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2 事故が発生したことを東京電力が把握したのが2013年3月18日19時ころ。マスコミ等に発表したのが、22時過ぎ。この間の時間、東京電力は「情報の確実な把握」に努力していた、と説明している。

2013-03-19 22:32:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3 さらに、東京電力は原子力規制庁がこの事故の情報をマスコミ向けにメールで伝達した後も、記者会見を実施しない構えを崩さなかった。18日夜に電話で東京電力広報に問い合わせたメディア関係者に答えたのは、録音テープだったという。

2013-03-19 22:34:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

4 東京電力はようやく、19日午前に記者会見を行い、状況を説明した。できた説明は「停電の原因は不明。復旧の見通しも不明」だった。その席で答えることができたのは、、今回停電したシステムは、一つの配電盤から伸びるものであること、その配電盤は仮設のものであること、位だった。

2013-03-20 00:18:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

5 東京電力広報の受け答えは、まるで他人事のような無責任なものにしか感じられない様子だった。午後の会見になっても基本的にその受け答えの姿勢は変わっていなかった。

2013-03-20 00:31:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

6 私から見た問題は、事故発生から2年経過しても、収束作業の死活問題ともいえる電源の問題をないがしろにしたうえに、複数の電源回路を準備する計画もまともに立てていない東京電力の姿勢だ。

2013-03-20 00:33:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

7 本気で「収束」させるつもりならば、配電の複数回線化、万が一の停電発生の際の対応マニュアル作成などを進めて置くはずだ。これまでに「中長期画の策定」を何度か実施しているのだから、予想される今回のようなトラブルへの対策も、当然盛り込んでおかねばならない。

2013-03-20 00:59:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

8 しかし、停電発生から、トラブル発表までの3時間を含め、東電広報から伝わってきたのは「これは私たちに責任がある重大な出来事の範疇には入らない」という姿勢だけだ。「通常の家庭や事業所の停電なら、現代では数時間で復旧が当たり前だ。何を長時間かかってる」そんな感覚しか伝わってこない。

2013-03-20 01:05:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

9 東京電力は、今回の停電への対応でも露呈したように、自社の施設で発生した巨大事故を終わらせるために、自社内の必要な組織変更も、計画策定も、資本の投入も、行うつもりが無いのだろう。まるで、収束させようという意志が感じられない。

2013-03-20 01:10:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10 以前から言われてきた、組織的な計画の改善実行に関する「PDCAサイクル」というものがある。私はなんにでもこのサイクルを持ち出すことには反対だが、最終到達目標が明確で、とにかくその目標を達成することが必要な場合には、有効なものだとも思っている。

2013-03-20 01:13:04
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

11 しかし、東電の事故収束に向かう手法には、PDCAサイクルが存在しない。計画を立てて(P)、実行する(D)。ここまでは行う。しかし実行を検証する(C)ことと、計画を修正する(A)ことがない。永遠のPDPDサイクルだ。反省が無い。

2013-03-20 01:15:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

12 勿論、計画の中の細かい失敗には対応しているし、改善しようとしている部分もある。しかし、計画の根幹には修正をしない。今回でいうなら、配電盤がいつまでたっても仮設のもので、複数の施設が一つの配電盤からの電力供給に頼り、バックアップを設けておかないことが、変更できない計画にあたる

2013-03-20 01:23:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

13 これらの「計画変更」は、直接収束作業を進めることには貢献できない。つまり、実施してもなんら収益の改善には役に立たない変更だ。むしろ変更したら、更なる支出の増加と作業の増加を招く。そのために、「計画変更」への要求が社内で高まることは無い。

2013-03-20 01:26:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

14 記者会見で広報は繰り返し明言するではないか。「わが社は、民間の企業でございますから」と。だからこそ、原子力に関する事業には通常とは異なる規制組織が置かれるはずなのだ。「民間企業」という言い訳を使わせずに、安全の為に必要な計画を作らせ、コストを支払わせる。

2013-03-20 01:29:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

15 東京電力には、原子力を扱うということに関して、他のエネルギー事業とは異なる特別な追加コストが発生しているという自覚が無い。コストを払おうという意識もない。過酷事故を起こしたためにそのコストがさらに高まることはやむをえないという自覚もない。

2013-03-20 01:31:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

16 無責任で無自覚で、必要なことが何かを考える能力も無い企業に、既に過酷事故を起こした施設の収束作業を担当させることは、無益だし、何より社会にとって、地球にとって危険だ。金は東京電力に支払わせても良いが、収束計画と作業の立案、実行は、東京電力に任せていては無理だ。

2013-03-20 01:34:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

17 原発事故の収束という、わかりきった到達目標があるのに、そこに向かうPDCAサイクルが働かない組織に、期待はできない。何より、事故そのものの検証(C)を先送り、拒絶している企業なのだ。そんな組織に収束作業は任せられない。

2013-03-20 01:36:52
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

18 検証を先送り、拒絶している組織が、あと4つ、少なくとも存在する。原子力安全・保安院。原子力委員会。原子力安全委員会。これらの組織は、事故防止と拡大阻止と早期収束に関して、少なくとも無力だったのに、検証を受けていない。そして、事故発生直後の情報を秘匿した、文部科学省も。

2013-03-20 01:39:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

19 当然、それらの組織から多くの人間が横滑りした原子力規制庁と、過去にそれらの組織に協力してきた科学者や専門家も、検証を受けなければならない。検証(C)の上での改善(A)だ。検証ができないなら、可能なことは一つしかないと私は思う。

2013-03-20 01:41:59
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

20 過去に、前記4つの組織に関わってきた人間すべてを、収束作業の一切から、たたき出すしかない。勿論、今後の原子力関係事業からも、だ。今回の事故で、日本が、世界が、どれだけのコストを負担しなければならなくなったかを考えれば、過激とはいえない処置だろう。最低で100兆円はかかるのだ

2013-03-20 01:45:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

21 「除染」、移住、補償、生活再建、さまざまなケア。何よりも、当面使用不可能な国土を作ってしまったこと。今後懸念される、他国への賠償。そしておそらくは、健康被害への対応も加わる。私の想像では、100兆円の桁では収まらないと思うのだが。

2013-03-20 01:48:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

22 そんな大金を、「民間企業」を自称して恥じない東京電力と、事故の検証を拒絶する人々の手にゆだねるなど、「盗人に追い銭」以外のものではない。ちゃんと検証をしながら、受けながら、必要な計画を、日本のために、世界の為に行う人たちに任せたい。

2013-03-20 01:51:57