山口利昭先生の講演「ビジネス法務の部屋」

@igaki さんによる,山口利昭先生の講演「ビジネス法務の部屋」のtsudaり。
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弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

さて、お次は「ビジネス法務の部屋」の山口利昭先生です。

2010-09-04 13:41:45
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「私は皆さんが思い描いている弁護士の仕事とはかなり違ったことをやっております。訴訟は2件だけ。ほとんどがコンサルティングや内部統制、100や200の不正経理をどうやって防ぐか、といったことを主にやっております。」

2010-09-04 13:44:03
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「あとは不正調査ですね。子会社(特に海外)で不正があるんじゃないのかといったときに、監査法人と一緒に何ができるかといったこともやっております。あとは上場会社の社外監査役もやっております。」

2010-09-04 13:46:08
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「内部告発の仕事もやっておりますが、不誠実な通報というのも多々あります。上司が気にくわないからといって「セクハラを受けた」という通報があり、収束するまでずいぶんと時間がかかりました。」

2010-09-04 13:48:03
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ロースクールでも教えておりましたが、答案を採点してみて思ったのは、何でこんなに資料が付いてるのに見ないんだろうとか何で条文を見ないんだろうということです。リーガルマインドに至る入り口のところ、つまり生の事実から問題点を抽出できれば試験には受かるんじゃないかと思います。」

2010-09-04 13:52:04
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ここにきておられる方々はブログを書いたりとかツイッターをしたりとかされていると思いますが、私もブログを書いております。1日のPVが大体1万くらいです。企業の法務担当者の方や会計士、学者の方にお読みいただいています。」

2010-09-04 13:56:54
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ブログは仕事に役立つことはほとんどありません。ブログを読んで事務所にきていただくことはありますが、なぜか危ない人が多いんですね。無届けで金融業者を続けたいがどうしたらいいか、とかw」

2010-09-04 13:59:15
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ネットで直接来られる方は要注意かな、というのが本音です。今日は9階で倫理研修をやっておりますが、そういう場所でいろんな人と仲良くなれるのはブログを書くことのメリットですね。ただし仕事にはつながりにくいです。」

2010-09-04 14:01:04
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ブログを読んでもらうためのコツ。まず一次情報を書くこと。次にブログ上でのコミュニケーションですね。コメントやトラックバックがあると読んでて楽しいですし。」

2010-09-04 14:02:35
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「企業法務をするようになったのは、とあるディベロッパーの社長さんから声をかけられて、社長の個人資産扱うようになりました。ゴルフ場開発やマンション用地の取得、ビルの売却等、グレーゾーンの仕事が中心でした。」

2010-09-04 14:06:50
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ビルの明け渡しって弁護士がやると4年かかるのですが、反社会的勢力がやると1年半で片付くんですね。だから企業は使う。そこでいかに2年で明け渡しを完了させるか、といったことをやっておりました。」

2010-09-04 14:09:15
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

えー、オフレコっぽい話に入りましたので以下自粛w

2010-09-04 14:09:59
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「企業法務の仕事をやっていて思うことは、「社会的な責任を全うできる会社でなければ持続的成長はできない」ということです。大口の顧問先がバブル後倒産してから、とりわけコンプライアンスに興味を持つようになりました。」

2010-09-04 14:16:53
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「企業コンプライアンスは変わりつつあります。以前は法的問題は発生させてはいけない、といいものでしたが、今はどこの企業でも必ず不正は発生するからリスク管理しないといけないと考えるようになりました。」

2010-09-04 14:19:37
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「内部統制では、管理職の方が2週間休みを取られることがあります。部下の方は忙しいのに、と思われるかもしれませんが、2週間休んでる間に他の人が仕事を引き継げば、不正を発見できます。だから不正がしにくくなる」

2010-09-04 14:21:44
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「内部統制は1.いかに発生頻度を下げるか(予防)、2.いかに不正を早く発見するか、3.発見した不正について、いかに最小限度の損害に抑えるか です。特に私は2番に力を入れています。」

2010-09-04 14:23:31
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「他の業種の人たちと一緒に仕事をするときは、法曹倫理に気をつけないといけません。特にお金をもらうとき。非弁提携にならないかも要注意です。」

2010-09-04 14:31:01
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「大きな会社を相手に訴訟を起こしてみましょう。あ、ここを突っつくと会社はこう動くのか、ということを見ていると、会社と法律の関係というのが見えてきます。」

2010-09-04 14:34:17
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「実務家になってから気をつけて欲しいこと。依頼人のためにしゃかりきになってやっていたら、法曹倫理違反になることがままあります。自分の常識が弁護士界の常識と食い違っていることが10回に1回くらいある。これは危ないですよ。自分の感覚を疑うことは大事。」

2010-09-04 14:37:17
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

内容は言わないけれど、守秘義務と利益相反には気をつけましょうというお話。

2010-09-04 14:39:42
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「弁護士は、こういう仕事をしたくてなったというよりは、何となくなっていろいろやってたらこの専門分野ができていた、とい人の方が多い気がします。こういう弁護士になりたいというのはあるかもしれませんが、目の前に現れた仕事に真摯に取り組むことが大切かと思います。」

2010-09-04 15:01:24
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ハードローのみならずソフトロー、つまり裁判所の関わらない業界の慣習や自主規制などに対処することは結構重要です。行政が最近は事前規制をかけずに、各企業にやってもらうというソフトローの活用をしている。ではソフトローに反したらどのようなペナルティがあるか。例えば株価が下がる」

2010-09-04 15:06:42
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

山口先生「ソフトローの実効性がどの程度重みがあるか。これは常に気にしながらやっている。」

2010-09-04 15:08:15