ドイツのエネルギーシフトに関する @klammer_affe さんの連続ツイート
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hitoshi_hof
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久しぶりにドイツのエネシフ(という訳語を"Energiewende"に当てるのは正しくないのだろうが)の現状について。簡潔に言って政治的、思想的、経済的に混迷を極めていると言える。
2013-03-21 00:27:41
ドイツエネルギー機構(Dena)は2012年の第二四半期よりDEX(Deutsher Energiewende-Index)というエネシフに関する包括的な支持率の指標を出しているが、その2013年第一四半期が今日発表になった。http://t.co/GaQw6qQrfq
2013-03-21 00:31:10
指標を出し始めて以来、初めて総合でネガティブ(100以下)になっている。サイトにあるPDFを見ると送電事業者と消費者は一貫してネガティブで低下傾向にあったが、このたび遂にそれ以外の政治家、発電事業者、製造業者等、全ての調査対象においてネガティブに転換している。
2013-03-21 00:37:47
Die Welt紙が世界エネルギー会議に参加する専門家を対象に行なったアンケートによると、ドイツのエネシフが自国のエネルギー政策のモデルに「ならない」とした解答は80%に逹している。http://t.co/7a9a89kHAm
2013-03-21 00:45:18
アンケート対象となった国々の内40%は「部分的に」ドイツのコンセプトを取り入れる用意があるとしているが、一切取り入れない、と答えた国は前回の調査で20%であったものが今回42%と上昇した。
2013-03-21 00:50:21
こうした国内外の反応は、勿論跳ね上がった電気料金が引き金になっているわけだが、衆院選挙を間近に控えた政局においても責任のなすりつけ合いが激化している。
2013-03-21 00:55:20
現環境大臣のアルトマイアー(CDU)が歴代の環境大臣(トリッティン(緑)、ガブリエル(SPD)、そして友人であるレトゲン(CDU)までも)を名指しで非難すれば(「もっと早い段階で対策の取りようがあったはずだ」云々)…… http://t.co/uj0E7RnfPm
2013-03-21 01:00:28
SPD党首のガブリエルは経済技術大臣のレースラーのラディカルな送電網拡充政策批判にかこつけて与党政権のエネルギー政策全般を「落第だ(Versager)」と扱き下ろす。http://t.co/SeMcjTGIVw
2013-03-21 01:06:01
フランクフルター・アルゲマイネ紙の日曜版(FAS)において「巨人の国を行く(Durchs Land der Riesen)」という特集が組まれ、風車の乱立がアセスを蔑ろにしていることに疑義が呈されてから一年以上が経つ。http://t.co/qZyEydCt05
2013-03-21 01:12:06
先々週、今度はリベラル誌のDer Spiegelが「自然の敵(Natuerliche Feinde)」という記事を掲載し、緑の党が現在抱える内的矛盾について言及している。
2013-03-21 01:17:31
30年前は保守政党であるCDUが環境問題を軽視してインフラ事業を推進し、緑の党が自然保護の立場から抵抗するという構図であったが、現在では緑の党がなりふり構わず再エネインフラを拡充を試み、CDU等が環境問題を盾に抵抗するという倒錯が起きているという。
2013-03-21 01:22:45
ゲッティンゲン(緑の党の重鎮であるトリッティンのお膝元)で緑の党都市連合代表を努めるヴィーデマンはエネシフの支持者ではあるが、現在の再エネ政策は「自然、健康、景観の保護」という理念を忘れていると警告する。
2013-03-21 01:26:32
彼は地元の地下高圧送電線敷設予定地に設置するため「止れ!これより先、電磁波危険地帯」という立看を準備している。高圧線の周囲に発生する「電磁波スモッグ」は放射線と同じく健康被害を発生させるとして、周囲の住民に不安を与えているのだ。
2013-03-21 01:29:49
先に言及した一年前のFASの記事から、景観保護活動家の言を再び引用する。エネシフの名の下に増え続ける風車についての慨嘆だ。
2013-03-21 01:33:16
訂正です。DEXが「全ての調査対象においてネガティブ」になったというのは誤りでした。申し分けありません。正しくは「全体でネガティブ(98.5)に転じた」で、製造/運送業(107.1)、政治家/各種団体(107.5)に関しては低下したものの未だポジティブです。
2013-03-21 02:06:58