人工言語と文化(共通認識)と齟齬【エスペラントとアルカ】
- HitomiDaisybell
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(・ω・)<突如勃発した話し合いをここに残す。
セレンさん:人工言語アルカの作者。
アルカはカルディアという世界で使われる言語という設定で作られていて、
単語だけでなく、用法にもカルディア独特のもの(習慣や行事など)に基づいた要素がある。
DRAKOさん:エスペランチスト(エスペラント話者)。東京の人らしい。
「エスペラントには固有の文化がない」というセレンさんの発言に異を唱えた。
人工言語というのはふつう習得が簡単なように作られているが、自然言語並みに使うことを目的とすると語法や文化やコロケーションが複雑化し、文法もオクシデンタルなものになる傾向があると思う。ただエスペラントが言語学がろくにないころの時代の産物で、この傾向を反映できていないのが残念。
2013-03-20 10:24:53もしエスペラントを多民族間で使ったら、語法や文化やコロケーションは英語などに合わせるか、各母語話者それぞれに合わせて意思疎通に齟齬をきたすか、エスペラント独自のものを作らなければならないわけだが、どの選択肢も国際補助語という観点からは不適切なのが障壁である。
2013-03-20 10:28:18やっぱ背景文化って必要だわ 前に外国のヒュムクラさんがこっちのヒュムクラとヒュムノス語でリプのやり取りしてたことあったけど、それだって詩(もちろん「うた」と読む)やレーヴァテイルの知識があること前提だからね
2013-03-20 10:35:53@aila_sunfa はい。万人に平等な国際補助語は無理でしょうね。大国の正義を押し付け、小国がひれ伏すという不平等な国際語のほうが現実には広まってしまうわけです。つまり英語。でも実際外国人の多いところにいると英語ってほんと便利だなぁと思うことばかりです。
2013-03-20 10:42:10「言葉と文化」というのは、例えば「あの言葉なんだっけ?ここまで出てるんだけど」と言って喉を押さえる日本人が、英語にすると喉を押さえながらon the tip of my tongueという奇妙さに出ている。
2013-03-20 10:44:30ちなみに心理学では人間の言葉が出かかっているときは「舌先」まで出かかっていると定められている。しかも国際的に。そう、心理学では国際的に言葉は舌先まで出かかるものなのだ。しかしこれは英語のon the tip of one's tongueから来ているだけで欧米偏重主義なのである。
2013-03-20 10:46:16エスペラントのほうが英語より簡単だけどみんな英語をやるのは、結局覚えてもエスペラントは英語ほど役に立たないからである。役に立つならみんな多少面倒だろうと英語を選ぶのだ。英語が滅んでもいずれ別の自然言語が台頭する。人工言語が共通語になる未来は残念ながらない。
2013-03-20 11:07:28@serenarbazard @aila_sunfa 確かに英語は便利です。しかしながら、それらに目を奪われていると、思わぬ事で足をすくわれる事になりかねないという事は、英語を話せる奴が元来は認知しておくべき点です(Convenient と Universal は違います…)
2013-03-20 20:09:15@serenarbazard この理屈はおかしいと思いますよ。UK や IJK に一度でも出席した方なら、こんな事を言わない(tweet しない)と思います(私は勿論、出席した事があります)。
2013-03-20 20:02:10@DRAKO1964 僕は日本語教師の免許保持者で、授業中外国人に漫画を見せたときに日本独特の文化を知らずに不思議がっていました。その実体験による所感ですが、UKなどは初耳です。それはどういったものなんでしょう
2013-03-20 20:07:28@serenarbazard UK は Universala Kongreso の略で、年に一度のエスペラントの大規模かつ世界的な大会・国際会議です(それの若年層版が IJK, Internacia Junulara Kongrnso)。
2013-03-20 20:14:17@DRAKO1964 あ、すみません。漫画へのリプだと思っていました。エスペラントtlに対するリプだったのですね。多民族でエスペラントを使ったことがあるのですか?その上で上記で述べた三択以外のどんな事態がおきましたか?
2013-03-20 20:10:09@serenarbazard 「コミュニケーションの齟齬等の問題が頻発している」という話は聞いた事がありません。恐らくは「皆さんがそれなりに譲り合っているか、125 年に及ぶエスペラントの歴史の中で、エスペラント独自の文化がそれなりに培われた」のでしょうね…(続く)
2013-03-20 20:19:50@DRAKO1964 多民族でひとつの言語を使って齟齬が生じない場合、その殆どは「気付いてない」か「深いコミュニケーションでない」ことが原因です。あるいは劣勢なアジア人が優勢な欧米人に合わせるか、人数の少ない民族が多い民族に合わせるか、アルカみたいに独自の語法を作って共有するか。
2013-03-20 20:36:32@DRAKO1964 エスペラントにはオリジナルの固有の語法や文化はないので125年の歴史があってもアルカのような使い方はできないと思います。実際エスペラントの辞典を見ても語法欄や文化欄が殆どありません。これでは各ユーザーが母語や自国文化を参照するしかなく、それゆえ齟齬が生じます
2013-03-20 20:38:59@serenarbazard 最近の挨拶に“Mal-G^is !”(直訳:じゃあねの反対、即ち「こんにちは」)というのもあり、そう言った表現が自然に生まれ続け、論理的に変で無い限り皆さん納得の上定着してます。これ等は「エスペラントが独自の生きた言語で在る事の傍証」ではあります…
2013-03-20 20:41:04@serenarbazard 「エスペラント独自の言い回し」と言うだけなら、(ヨーロッパ系言語の影響は在るにせよ)エスペラントの辞書に幾つも載ってます。どの辞書を御覧になったんですか?
2013-03-20 20:44:24@serenarbazard UK(Universala Kongreso)に於いては、真面目な、極めて深く突っ込んだ話し合いだって行われてますが…まぁ、「エスペラントが不公平」だという事実は在るにせよ、アジア人が会長・議長になる事もままあります。
2013-03-20 20:49:32@DRAKO1964 例えばakvoは日本人は冷たいという先入観を持ちますが、欧米人は温度について何も先入観がありませんよね。その時点で両話者の間に異なる先入観という齟齬が生じているわけです。
2013-03-20 21:05:33@DRAKO1964 で、これを回避するにはakvoの語法欄に「お湯も水もakvo」と書かねばなりませんが、そういう記述がエスペラントの辞典にないのです。そういうことです。
2013-03-20 21:05:53@serenarbazard あぁ、成る程…しかしながら、その点は英語だって同じ筈ですが…「英語からの類推を使う」という判断も出来る筈です。英語の辞書には書いてある場合が多いでしょう(少なくとも、私の持ってる「ユニコン英和辞典」には記述あり)。
2013-03-20 23:08:25@DRAKO1964 そうです。これはエスペラントだけの問題ではないのです。多民族で英語を使っても齟齬は生じるのです。ただ英語の場合は文化がありだからそれに各ユーザーが合わせればいいですが、ザメンホフは文化を定義しなかったので、その方法が取れずに困るよねという話です。
2013-03-21 03:07:17