【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】

『原発災害とアカデミズム 福島大・東大からの問いかけと行動』(合同出版 2013年)に関して、宗教学者 島薗進氏が連続ツイートで紹介しました。
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島薗進 @Shimazono

0【『原発災害とアカデミズム 福島大・東大からの問いかけと行動 』より①】重要論点を拾い出します。まずは東大(TGF)の鬼頭秀一氏(環境倫理学・科学技術社会論)が東大教養の理系教員グループの放射線を科学的に理解する―基礎からわかる東大教養の講義』を批判している部分。

2013-03-22 09:17:07
島薗進 @Shimazono

1【『原発災害とアカデミズム 福島大・東大からの問いかけと行動 』より①】3.11以後の経験を踏まえた論集。放射線の健康影響をめぐり大学の内にどのような緊張があるのか?「福島大学安全安心な教育環境をめざす保護者の会」参照。 http://t.co/hTtfqizIkj 

2013-03-22 09:17:28

「福島大学安全安心な教育環境をめざす保護者の会」HP

島薗進 @Shimazono

2【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】鬼頭秀一氏「福島原発事故由来の低線量被曝問題にかかわる科学者の倫理」では、鳥居寛之・小豆川勝見・渡辺雄一編『放射線を科学的に理解する―基礎からわかる東大教養の講義』(丸善)が検討されている。東大教養学部の連続講義の記録。

2013-03-22 09:17:47
島薗進 @Shimazono

3【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「教養課程の教科書だからそれでいいとも言えるが、放射線にかかわるさまざまな関連分野の基本的な知識は理解できるし、そこで書かれていることに関しては、とくに論争的な論点はない。ごく普通の当然のことが書かれている。しかし、その巻末の」

2013-03-22 09:18:20
島薗進 @Shimazono

4【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「「Q&A」になると書かれているトーンが一挙に異なる。通常の市民が疑問に思うことに関して質問と回答が書かれていて、その意味で大変親切なのだが、放射線のとくに低線量被曝の影響については、疫学的にも十分なデータがあるわけではなく」

2013-03-22 09:18:48
島薗進 @Shimazono

5【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「まだ科学的に未確定な部分があり、科学的に不確実性が高い知見であるにもかかわらず、回答がはっきりした形で決めつけるようになされており、前半部の科学的知見を述べる慎重さとのギャップが感じられる」「とくに、リスクに関する比較考量の」

2013-03-22 09:19:23
島薗進 @Shimazono

6【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「あり方に関しては、他の多くの安全バイアスの論者にも共通しているが、放射線の発がんリスクを、喫煙のリスクや野菜不足のリスクと簡単に比較考量しているだけでなく、避難に関しての精神的リスクも比較考量の対象として、社会的な全体的な」

2013-03-22 09:19:54
島薗進 @Shimazono

7【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「リスクの選択の問題として論じている場合が多い」「リスクに関しては、その性格によって構造的に分析する必要性があり。ただ単純に比較することは、リスクガバナンスのあり方として問題があることはすでに私的されている(平川秀幸・

2013-03-22 09:20:09
島薗進 @Shimazono

8【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】(上田昭司・土屋智子『リスク・コミュニケーション論』大阪大学出版会、2011)」「放射線のリスクコミュニケーションの議論の中では、高線量下の地域から避難した方に対して、その避難のリスクが強調されることが多いが、じつは、一方で、

2013-03-22 09:20:28
島薗進 @Shimazono

9【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「高線量下でもそこに留まって、行政や専門家などの信頼性を獲得できないまま不安な生活をしている精神的リスクも高く、放射線による健康リスクの問題と避難などの社会的な選択にかかわるリスクとはそもそも比較考量するべき問題と捉えるのは」

2013-03-22 09:20:57
島薗進 @Shimazono

10【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「適当ではない。移住計画なども含めたより大局的な見地から、放射線の健康リスクも社会的・精神的なリスクも、いかに逓減させるかという総合的な施策の中で解決することが必要である」「…『放射線を科学的に理解する』は、放射線に」

2013-03-22 09:21:26
島薗進 @Shimazono

11【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】「関する専門家による科学的な側面については多くの章で述べていて詳細に書かれているが、リスクガバナンスやリスクコミュニケーションの社会科学的な検討がなされていない。それにもかかわらず、「Q&A」で、被災地の住民や市民の」

2013-03-22 09:22:43
島薗進 @Shimazono

12【『原発災害とアカデミズム』(合同出版)より①】疑問に対して、科学的にわかっている範囲を超えて安易に応えてしまっているのである」引用はここまで。鬼頭氏は理系の研究者が低線量被曝の健康影響リスクを論じるとき、いつしか社会科学的領域に吹き込んで安易に危うい推論に走る傾向を指摘。

2013-03-22 09:23:25
島薗進 @Shimazono

13【『原発災害とアカデミズム』より①】科学技術リテラシーと社会文化リテラシーという問題https://t.co/F4hrdGmqjt の古典的論著、C.P.スノー 著『二つの文化と科学革命』 (原著第2版64年)は理系に好意的。http://t.co/RPElfjasCD 

2013-03-22 09:24:03

C.P.スノー 著
『二つの文化と科学革命』(松井巻之助他訳) みすず書房
2011年刊 (初刊、1967年、原著第2版、1964年)

島薗進 @Shimazono

14【『原発災害とアカデミズム』より①】他方、理系の研究者が陥りがちなバイアスは生命倫理・環境倫理・科学技術社会論などで議論が重ねられてきている。池内了氏(物理学)のようにこうした問題を理系の学者が的確に理解してる例ももちろんある http://t.co/GNxGEfHPep 

2013-03-22 09:24:40

【科学の逸脱が見えるか見えないか】

まとめ 【科学の逸脱が見えるか見えないか】 池内了『科学の限界』(ちくま新書、2012年11月刊)に関する、宗教学者 島薗進氏の連続ツイートをまとめました。 6066 pv 66 1 user 73

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