三木一馬氏の電撃小説大賞応募への「心構え」

三木一馬氏の第二〇回電撃小説大賞の応募締め切り前のつぶやきから、まとめさせていただきました。 新人賞の心構えや考え方について。 個人的には重要なことですので、是非、参考にしていきたいと思います。
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三木一馬 @dengeki_miki

読者さんの読みたいもの、観たいものは、読者さん自身もよくわかっていないことが多いです。アンケートや市場調査のランキングの数字をただ観ているだけではダメで、この結果に関係している読者さんたちは、どのような「自分の知らないこと」を期待しているんだろうと考えなければなりません。

2013-03-23 01:15:45
三木一馬 @dengeki_miki

ただし最初から奇抜だったり、誰も想像出来ないような意外性ばかりを前面に押し出したら良いかというとそうでもありません。たしかに自分が子どもの頃も「こんな展開想像できなかった!」という気持ちにさせてくれた作品は今でも記憶にも残ってます

2013-03-23 01:15:56
三木一馬 @dengeki_miki

しかしそれは一度その作品のファンになってから、その物語に引き込まれてから、という大前提がありました。『斬新』という言葉は、創作において個性的で良い響きに聞こえますが、一方で読者さんの求めていることを直視していないことの言い訳の名文句でもあります。

2013-03-23 01:16:06
三木一馬 @dengeki_miki

まず読者さんを引き入れることをサボっているのに、卑屈な感じで斜に構えてしまっているのは、自ら機会損失をしているとても損な状況です。よく作品を理解してもらいたいときに『自分の懐に引き込め』と言いますが(あまり言わないかも。汗)、それは逆です。

2013-03-23 01:16:15
三木一馬 @dengeki_miki

『理解してほしければ、まず相手の懐に飛び込め』です。これを意識できているかどうかで、エンターテイメント性に差がつくこともありますので、覚えておくと良いかもしれません。一番最初の間口は「広く浅く」、引き込んでからは「狭く深く」です。

2013-03-23 01:16:25
三木一馬 @dengeki_miki

あと三週間とちょっとで、第二〇回電撃小説大賞の応募締め切りです! 今回から賞金が大幅にアップして300万円ですよ! え? お金は関係無いって? まあいいじゃん(上遠野さんのあとがきの真似)。お待ちしています!

2013-03-23 01:16:31