タオルを干して放射性セシウムの空気中濃度を知ることはできないものか
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福島の市民測定所のブログ記事(2012年11月16日付け)「24時間ベランダに干したタオル」http://t.co/GrToliop3a おろしたてのタオル2枚(乾燥終了後の重量97g)を24時間ベランダに干し(袋から出した直後の測定値を押さえていないのは非常に惜しい)Ge測定
2013-03-21 04:58:28袋から出した直後の実測値がないのは非常に痛いが、ゼロだったと想定すると24時間干した間に付いた放射性セシウム量はCs134が1.94 Bq/kgx0.097 kg=0.18 Bq Cs137が2.90 Bq/kgx0.097 Bq/kgx0.097 kg=0.28 Bq
2013-03-21 05:07:03手ぬぐいサイズの一番普通のタオルの大きさを測ってみたら幅30 cm、長さは75 cm。1枚の面積は0.3 mx0.75 m=0.225 m。タオルは2枚あったから面積あたりの放射性セシウム付着量はCs134が0.18/0.45 Bq/m2= 0.4 Bq/m2 (続く)
2013-03-21 05:13:36(参考までにこのブログ記事http://t.co/AatdO2WDbH で取り上げられた、震災後1週間から2012年の夏まで着続けたスーツの面積あたり放射性セシウム付着量は、標準的な男性の体表面積を1.7 m2とすると3000 Bq/1.7 m2=1760 Bq/m2)
2013-03-21 05:45:24タオルに話を戻すと、このタオルを24時間ベランダに干していた間ずっと風速1 m(1 m/s)の風が吹いていたとすると、24時間にこのタオル1枚を通り抜けた空気の体積は0.3 mx0.75 m x 1 m/s x3600 s x24 = 19440 m3。
2013-03-21 05:52:28実際はタオルを2枚干したので、2枚を通り抜けた空気の体積は19440 m3 x 2=38880 m3。計算の便宜上38000 m3とすると、この空気中の体積あたり放射性セシウム量はCs134が0.18 Bq/38000 m3 =4.7 x 10^-6 Bq/m3 (続く)
2013-03-21 06:00:27さてもとの測定結果http://t.co/GrToliop3a には乾燥後のタオルをGe半導体検出器で測定した日付(2012年11月9日)は書いてあるものの、実際に干した日が書いてないのが痛い。
2013-03-21 06:10:19気象庁のHPで2012年11月の福島市の天気http://t.co/nl5H3DQbLf を調べると、6日は1日中雨が降っているし、8日も朝方(4-6時)と昼(11時)に雨量の記録あり。24時間連続で干した後9日中に21時間の連続測定を開始するなら2日連続で晴れた3-4日か
2013-03-21 06:21:09ただし2012年11/3-4は平均風速が3.9 mと結構強く、もとのブログ記事http://t.co/GrToliop3a の「天気は曇り、風はさほど強くない日」と合わない。これと合う1日、5日、7日は翌日雨が降っていて、24時間通しで晴れの時間が確保できない。
2013-03-21 06:50:36干した日を確定できない以上、福島市の2012年11月分の定時降下物データhttp://t.co/Kbf1Z2N31o との照合はあきらめる。
2013-03-21 06:51:532012年11月上旬の福島市(笹谷ってどのへん?)の空気の体積あたり放射性セシウム量(Cs134 4.7 μBq/m3、Cs137 7.4 μBq/m3)は、2011年7月上旬の福島市内の実測値(この論文http://t.co/LvpQ6vr5hj の表3)のざっと3桁下
2013-03-21 07:07:38この空気の中に存在する放射セシウムをすべて吸入すると仮定し、成人の標準1日呼吸量を20 m3とすると、1日の吸入量はCs134が4.7 μBq/m3 x 20 m3 =94 μBq、Cs137が7.4 μBq/m3 x 20 m3 =148 μBq
2013-03-21 07:31:24μBq(マイクロベクレル)なんて単位、高崎のCTBT観測所のデータhttp://t.co/qFmU1HTx7Y (2012年4月-2013年2月、測定値はp.10以降)を見る時以外にはほとんどお目にかかることもないようなしろもの
2013-03-21 09:22:48ついでにこのタオルが干された2012年11月上旬の高崎CTBT測定所の測定値はどのくらいだったかというと、このファイルhttp://t.co/qFmU1HTx7Y p.17。μBq/m3単位でCs134は検出限界割れに対し、Cs137は50-60台。
2013-03-21 09:48:54@parasite2006 タオルはどう考えてもエアフィルターより目が粗そうなので、大気中の放射性セシウムを全部トラップできているとは限らないかも。ざっと1桁違いそう。逆に言えば干したタオルに引っかかる放射性セシウムの粒子は比較的大きくて、吸入しても肺まで到達することはない?
2013-03-21 09:56:51高崎CTBT測定所で測定される大気中の放射性セシウムの量は、冬になって風が強くなると増えるらしく、2012年12月以降はCs134はμBq/m3単位で2桁台、Cs137は2桁と3桁を行ったり来たり。これに対し天然放射性物質のPb212は5桁(たまに4桁)なので差は歴然。
2013-03-21 10:03:28タオルはエアフィルターより目が粗い以上、大気中の放射性セシウムを全部トラップできているとは限らないことに気付いた後では気が引けるが、4.7 μBq/m3のCs134と7.4 μBq/m3のCs137を含む空気を20 m3(成人の標準1日呼吸量)吸入したときの内部被曝量は(続く
2013-03-21 10:37:50(続き)空気中の放射性セシウムを全量吸入したと仮定し、Cs134とCs137の実効線量係数、0.02 μSv/Bqと0.039 μSv/Bq(http://t.co/LvpQ6vr5hj より)を使うと(続く)
2013-03-21 10:43:32(続き)Cs134の分が4.7 μBq/m3 x 20 m3 x 0.02 μSv/Bq=1.88 x10^-12 Sv、Cs137の分が7.4 μBq/m3 x 20 m3 x 0.039 μSv/Bq=5.77 x10^-12 Sv これは1日分。
2013-03-21 11:01:061年分は1日分を365倍してCs134の分が1.88 x10^-12 Sv x365日/年= 686.2 x10^-12 Sv/年、Cs137の分が5.77 x10^-12 Sv x365日/年= 2106 x10^-12 Sv/年
2013-03-21 11:16:32Cs134の分とCs137の分を合計すると686.2 x10^-12 Sv/年 + 2106 x10^-12 Sv/年=2800 x10^-12 Sv/年 =2.8 x 10^-3 μSv/年。空気中には干したタオルに付着する10倍量が存在したとしても1μSv/年に届かない
2013-03-21 11:21:23どうやら連ツイを見ていて下さった方がおられたようで