【あすはな先生】発達障害概念の変遷などについての勉強会

2013年3月23日(土) 毎月の勉強会の枠で、京都文教大学の高石浩一教授をお招きし、発達障害についての講演を行っていただきました。
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あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

本日あすはなカレッジ開催です! 今日は、顧問の高石浩一先生(京都文教大学)をお招きして、発達障害についての講演会を行います★ http://t.co/8NoRpq6Gk1

2013-03-23 13:52:25
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

本日の講演会タイトル「発達障害について~発達障害概念の時代的変遷と生涯発達の視点から見た発達障害~」です。 主に、発達障害が世の中からどのように見られていたのかなどを踏まえたお話をしてもらいます。

2013-03-23 14:05:19

まずは、「発達障害」の概念が時代の流れとともに変わってきた、というお話。

あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

高石先生が3歳児検診後の心理検査などを行っているとき、「自閉傾向のある」といわれる子どもたちが増えていました。自閉症ではないが、その傾向(身体接触を極端に嫌がる、遠くのサイレンに極端に反応する、など)を持っているこどもたちのことを「自閉傾向のある」と言っていました。

2013-03-23 14:14:05
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

「自閉傾向のある」子どもたちのなかでも、多動状態が目立つ子と、コミュニケーションの苦手さが目立つ子の群に分かれました。 そのあたりから、「AD/HD」という概念がでてきたようです。

2013-03-23 14:18:35
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

その子たちが小学校に上がると、「自閉傾向」と呼ばれてきた子どもたちは、「LD(学習障害)」という名で呼ばれてしまいます。 今はLDの概念は変わっていますが、当時は「学校の勉強を受け取る能力のない」という意味でつかわれていました。

2013-03-23 14:20:34
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

小学校でそのような扱いを受けた子どもたちが中学校に上がると「行為障害」や「アスペルガー」と呼ばれ、「反人格性障害」と言われたりしてしまいました。 本来であれば、そのもっと前の段階で何らかの支援をしていれば起きなかったことがその都度都度で起こっていたということがわかります。

2013-03-23 14:22:34

では、それぞれについてもお話。まずは「自閉症(広汎性発達障害)」。

あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

さて、次は「自閉症」についての説明です。現在は、自閉症ではなく「広汎性発達障害(PDD)」という名で診断等が出されます。 「自閉症=引きこもり」というイメージが強かった時代もあり、自閉症という名では診断を出すことはないようです。

2013-03-23 14:24:41
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

広汎性発達障害の特徴は、①対人関係の障害②意思伝達の障害(同じ言葉をくりかえすなど)③限定された行動様式(手のひらをひらひらさせるなど)の3つがあります。これを、ウィングの三つ組と言います。

2013-03-23 14:27:06
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

広汎性発達障害をめぐるいろいろな概念についてのお話です。 「自閉症スペクトラム(自閉的傾向とAD/HD傾向含む)」→英で、この概念が定義されました。今日本にもこの概念が広まり、混乱期を迎えています。(米では、自閉的傾向とAD/HD傾向ははっきりと分けていますが、英はそれを包括)

2013-03-23 14:32:35
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

「高機能自閉症(アスペルガー症候群)」→知的遅れを伴わない自閉性障害。 「サヴァン症候群」→ある特定の能力に特化しているひとたち。すごく数字につよかったり、見たものを写真のように覚えていたり…。 広汎性発達障害の概念は、毎年変わるので、追いかけながら勉強していく必要があります。

2013-03-23 14:35:15
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

いわゆる定型発達の子と、AD/HDの子・広汎性発達障害の子のとらえ方の違い① 定型発達の子は、外界からの刺激に対して適切に反応しますが、AD/HDの子どもたちは、4つ刺激が来てもそのうち2つにしか反応できません。

2013-03-23 14:39:11
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

広汎性発達障害の子どもは、刺激を嫌なものとして受け取り、別の反応をしてしまうのです。(例えば母が頭を撫でようとすると、接触過敏でそれが痛いので母が嫌なことをすると思ってしまう、など)

2013-03-23 14:39:18
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

定型発達の子と、AD/HDの子・広汎性発達障害の子のとらえ方の違い② 定型発達の子は△や○がたくさんある図形のカテゴリ化をすすっとやります。AD/HDの子は、漏れが出てきます。 広汎性発達障害の子は、「同じものなどない」と言います。全てが違って見えるのです。

2013-03-23 14:41:41
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

広汎性発達障害の子の特徴のコミュニケーションは、 比喩が分からない(まっすぐ帰りなさい→直進して歩く)、時間にかかわる言葉が苦手(後で来なさい→後でっていつ?)、程度にかかわる言葉が苦手(ちゃんとしなさい→ちゃんとってどんな?)などがあります。

2013-03-23 14:45:47
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

広汎性発達障害の子への支持はロボットへの支持は似ているという本を書いた人がいます。たとえばロボットにうどんを作らせたいと思ったとき、「ねぎをだいたい3㎝ぐらいに切る」「麺は柔らかくなるまで茹でる」では分かりませんよね。それと広汎性発達障害の子への支持は似ているところがあります。

2013-03-23 14:45:53

×支持→○指示

あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

ちょっと話はそれますが、施設入所をしている子どもたちのなかに、広汎性発達障害の子やAD/HDの子がいます。主に虐待を受けての入所が多いです。目線が合わなかったり、落ち着きがないことを保護者のせいにされるなどから、養育者のしんどさを増長してしまうなどの可能性があるのだと思われます。

2013-03-23 14:51:38
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

特徴を持っているから虐待を受けたのか、施設入所が原因でその特徴をあわせ持ったのか、その原因と結果については明確に分かるものではありません。

2013-03-23 14:52:23

つぎは「AD/HD」について。

あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

AD/HDの子の特徴。 注意が向かない、片づけられない、すぐに立ち歩く、待つことができないなど。 AD/HD特徴を持った学生さんが、大学生になって下宿している友人の家に行き、初めて自分の部屋が片付いていないことを自覚し、片付いた状態を知ったという話もあります。

2013-03-23 14:55:02
あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

AD/HDの子への対応 好ましくない行動は無視/罰は効果的な方法でクールに/行動・行為を咎め、人格を否定しない/説教は短く/個別に呼び出す/指示は一度にひとつ/支持内容は文字や絵、図示する/周りからの刺激を受けないように などの工夫ができます。

2013-03-23 14:57:42

特別支援教育について

あすはな先生 運営事務局 @asuhana_teacher

特別支援の始まりは、アメリカの移民問題から始まりました。 移住してきても言葉が分からない人たちが学校に来る→言葉が分からないから授業を受けない→ついていけなくなりドロップアウト→その地域で犯罪を起こす→そうなると、収容所などにお金がかかる→それぐらいなら特別支援に力を入れよう!

2013-03-23 15:03:49