海上自衛隊の水中処分隊のはじまり

ネタ元は「日本の掃海 航路啓開史編纂委員会編」だそうです。
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ooi@n_m @izumosobarieato

米軍には揚陸前の事前偵察や障害物除去の為の水中コマンド養成コースちうのがあります、第二次大戦時の戦訓を反映したコースなのですが、所謂特殊部隊コースと考えて良いようなコースです。

2010-09-05 13:49:43
ooi@n_m @izumosobarieato

さて、ここでお話しは海上自衛隊創生期に移ります、当時、海上自衛隊の重要任務の一つとして掃海があり、その中でも水中処分員というダイバーによる処分能力の保有を検討していたのですが、そんなモノの自国養成コースはありません、そうなると、自然米軍に頼るしかありません。

2010-09-05 13:53:04
ooi@n_m @izumosobarieato

そこで海上自衛隊は米海軍に水中処分員養成コースへの留学を要請します。しかし、当時の米海軍には水中処分員養成コースの同盟国海軍への留学枠がありませんでした。

2010-09-05 14:01:18
ooi@n_m @izumosobarieato

どうしたモノか悩む海上自衛隊に、米海軍はダイバーと爆薬に関する課程のあるコース、水中コマンド養成コースへの留学枠ならある、と助言します、後のSEALS課程にも相当すると言われる水中コマンドコース、海上自衛隊に選択する贅沢が許される事もなく、その課程に要員を送り込むのでした。

2010-09-05 14:05:44
ooi@n_m @izumosobarieato

かなり厳しいコースであり、陸戦から隠密上陸、酷環境下に於ける揚陸等厳しい訓練が続き、実際に海自からの留学生に殉職者も出る程だったと言う事です、そして卒業した要員が帰国して、海上自衛隊の水中処分員養成に携わる事になります。

2010-09-05 14:14:10
ooi@n_m @izumosobarieato

なお、暫くしてから米海軍の水中処分員養成コースに同盟国海軍向けの枠が作られる事になり、その後海上自衛隊からの留学はそちらのコースを履修する事に成ります。

2010-09-05 14:15:46
ooi@n_m @izumosobarieato

ああごめん、大間違いしてました、水中処分員養成コースじゃありません、爆発性武器処分課程(EOD)でした、訂正。

2010-09-05 14:19:00
ooi@n_m @izumosobarieato

水中コマンド養成コースが、水中処分員課程コースです。

2010-09-05 14:20:08
ooi@n_m @izumosobarieato

と言う訳でやり直し、米軍には揚陸前の事前偵察や障害物除去の為の水中処分課程ちうのがあります、第二次大戦時の戦訓を反映したコースなのですが、所謂特殊部隊コースと考えて良いようなコースです。

2010-09-05 14:22:01
ooi@n_m @izumosobarieato

この水中処分課程という奴、ぶっちゃけ「水中コマンド部隊」養成コース、そう、アザラシ共を育てるコースの前身とも言われるコースで、第二次大戦中、上陸策戦時の事前偵察が不十分だった事による戦訓から来たモノでかなり厳しいモノです。

2010-09-05 14:23:55
ooi@n_m @izumosobarieato

そこで海上自衛隊は米海軍に爆発性武器処分課程(EOD)への留学を要請します、爆発物の取り扱いや潜水課程なんかが主目的のこのコースは海上自衛隊の目的にかなうものでした。しかし、当時の米海軍には爆発性武器処分課程(EOD)の同盟国海軍への留学枠がありませんでした。

2010-09-05 14:26:43
ooi@n_m @izumosobarieato

どうしたモノか悩む海上自衛隊に、米海軍はダイバーと爆薬に関する課程のあるコース、水中処分課程への留学枠ならある、と助言します、後のSEALS課程にも相当すると言われる水中処分課程、海上自衛隊に選択する贅沢が許される事もなく、その課程に要員を送り込むのでした。

2010-09-05 14:27:41
ooi@n_m @izumosobarieato

かなり厳しいコースであり、ダイビングから爆発物の取り扱い、陸戦から隠密上陸、酷環境下に於ける揚陸等厳しい訓練が続き、実際に海自からの留学生に殉職者も出る程だったと言う事です、そして卒業した要員が帰国して、海上自衛隊の水中処分員養成に携わる事になります。

2010-09-05 14:28:51
ooi@n_m @izumosobarieato

なお、暫くしてから米海軍の水中処分員養成に同盟国海軍向けの枠が作られる事になり、その後海上自衛隊からの留学はそちらのコースを履修する事に成ります。

2010-09-05 14:30:18
ooi@n_m @izumosobarieato

結局、海上自衛隊の水中処分隊は性格上EODの流れを組むモノでしたが、少なくとも一人はシールズ並みの猛訓練をくぐり抜けた猛者だった事は確かです。

2010-09-05 14:32:59
ooi@n_m @izumosobarieato

ちなみに、海上保安庁の特救隊など、ダイバーチームは発足当時海上自衛隊水中処分隊の指導を受けていた事でも知られています。

2010-09-05 14:34:26
ooi@n_m @izumosobarieato

ちなみに、あるマンガで海上自衛隊の隊員がシールズの訓練を受けたとありますが、ネタもとはこの水中処分課程留学かも知れません。

2010-09-05 14:36:04
ooi@n_m @izumosobarieato

なお、この隊員はその後水中処分員、水中処分隊隊長、掃海群司令を歴任しております、ネタ元は「日本の掃海 航路啓開史編纂委員会編」でした。

2010-09-05 14:40:51
ooi@n_m @izumosobarieato

と言う訳で、だれも見ていないだろうこの時間帯に色々と呟いてみますた。

2010-09-05 14:42:36
ooi@n_m @izumosobarieato

海兵75期の方々の戦後史みたいな本はないのかしら、と呟いてみるテスト。

2010-09-05 14:44:34
ooi@n_m @izumosobarieato

ちなみにさっきは大ざっぱに言いましたが、水中処分課程とはUDT(Underwater Demolition Team)養成課程でして、ホンマモンの水中コマンド養成コースです、当時台湾からも留学生が派遣されていたとあります。

2010-09-05 20:25:27
ooi@n_m @izumosobarieato

どの様な課程か、と言うと、現在のシールズの前期課程に概ね相当するようです。日本語版Wikiだとhttp://bit.ly/2o79Yu で、日本の水中処分員についてはWikiのhttp://bit.ly/dDhnLO に記述があります。

2010-09-05 20:31:32
ooi@n_m @izumosobarieato

水中処分員に関してはWiki内に「1957(昭和32)年 機雷や不発弾の処分技術習得のため米海軍UDTra(Under Water Demolition Training)課程に隊員を派遣」とあります。

2010-09-05 20:35:10
ooi@n_m @izumosobarieato

実際には「1964(昭和39)年米海軍EOD(Explosive Ordnance Disposal)課程に隊員を派遣、技術輸入の本格化」から水中処分員の性格が決まり、5年後の「1969(昭和44)年海上自衛隊第一術科学校にて水中処分員の養成開始」で部隊としての運用が始まると。

2010-09-05 20:40:23
ooi@n_m @izumosobarieato

ですから、別段コマンド部隊を作るつもりもなかったし、たまたま必要な技術を習得する過程がコマンド部隊課程しかなかったので、別に海上自衛隊がUDTを作りたくて米軍のUDT課程に隊員を派遣したわけではない事はお解りかと思います。

2010-09-05 20:45:34