ぼくがかんがえた屍者の帝国

現場猫教授 @Dr_crowfake

「「レゴランド」が「要員007」の再活性化を行った」ナルバレックはそう淡白に告げた。しかしその一言だけでシエルは全てを理解する。「転生を繰り返すあの男は、存在自体が神への冒涜です」「だから君を呼んだ。命令だ。「要員007」を殺しきれ。それができるのは君と第七聖典だけだ」

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「しかし英国は国教騎士団の勢力圏です」「彼の今回の活動は協定外地域だ」「どこですか、それは」「ザンジバーランド。そこで虐殺を繰り広げ、勢力を拡大する死徒に、CISは手を焼いている。アルビオンはロシアに恩を売りたいのだろう」「では」「まとめて殺しきれ」

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ザンジバーランド。CIS、中国、インド、中東と接し、新たなグレートゲームの焦点となっているその国で、虐殺の種を巻き、屍者の帝国を築こうとしている死徒。それを倒すために送り込まれた不死者にして天啓「要員007」そして死徒と彼とを共に抹殺するために送り込まれる埋葬機関第7位シエル。

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「早速だがセラス。君にはザンジバーランドに飛んでもらう」王立国教騎士団長、インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツは、セラス・ヴィクトリアに云い放った。呆けた表情をするセラス。「どこですかそれ」インテグラは書類を投げ渡した。「2時間で頭に叩き込め」

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「やだーど田舎じゃないですかこんなとこ行きたくないです！」地図を見てセラスは抗議するが、インテグラは意に介さない。「命令だ」「アッハイ……」セラスは肩を落とす。吸血鬼になってからこのかた、理不尽に付き合わされ続けてきた。いまさら一つ増えたところでどうってことはないと諦観する。

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「お前は人ならぬもの、人をはるかに超えたものの血族だろう。今更何をと戸惑う？」「でも……」とまどうセラスにインテグラはオーダーを下した。「円卓会議の決定だ。吸血鬼も、立ち塞がるものも、全てなぎ倒せ」「――わかりました、騎士団長」セラスは頭を下げ、2時間後には輸送機に乗っていた。

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ということで、シエル先輩と007と王立国教騎士団最強の吸血鬼セラス・ヴィクトリア（アーカード不在期）とザンジバーランドを「屍者の帝国」として支配する「ノーライフ・キング」のバトルロワイヤル！　いやがおうもなくボンクラ！（白目

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ああそうそう「レゴランド」とはSIS本部ビル、「要員007」とは世界で一番名前が売れてるスパイ、ジェームス・ボンドのこと、「王立国教騎士団」とは平野耕太「HELLSING」に出てくる吸血鬼狩り機関、「埋葬機関」とは奈須きのこ「月姫」が元ネタ。っていちいち注釈をつけるべきですか。