「PC遠隔操作事件が明らかにした取調べの実態」の中で印象に残った話
これからシンポジウム「PC遠隔操作事件が明らかにした取り調べの実態」 (@ 弁護士会館) http://t.co/v6ty9YNidg
2013-03-25 18:21:31これから本日弁護士会館にて行われましたシンポジウム「PC遠隔操作事件が明らかにした取調べの実態」の中で印象に残った話をいくつか連投します。
2013-03-25 21:30:03高崎暢氏(日本弁護士連合会副会長)の挨拶「PC遠隔操作事件で明らかになったことが2つある。1.犯罪をしていない人が自白に追い込まれるがある。2.身近な人が冤罪に巻き込まれることがある。冤罪を無くすためには取調べの可視化が必要。」
2013-03-25 21:33:47高木光太郎氏(青山学院大学大学院教授(法心理学))の話「虚偽自白の問題では被疑者の異常な心理状態ばかりがクローズアップされるが、そうではなくて、「取調べ」という被疑者の置かれた環境が異常でなのであり、虚偽自白はその異常な環境に対する正常な心理反応である。」
2013-03-25 21:38:23高木「例えるなら、普通に下着姿で街を歩いていたら異常だが、火事で家が燃えている中から下着姿の人が飛び出してきてもそれは異常ではなく正常な行為。火事の最中に「どんな服着て外に出ようか」なんて考えていたらそちらの方が異常。「取調べ」というのはまさにそんな状態。」
2013-03-25 21:40:47高木「「異常な環境」について。まず一般人にとって逮捕取調べそのものが異常な環境。日常生活からの突然の遮断。身に覚えのないことに対する質問の繰り返し。身柄拘束状態からの離脱が出来ない。生活の全てが監視下に置かれている。」
2013-03-25 21:45:02高木「加えて不適切な取り調べ技術がある。暴力・強圧は論外だが、「お前はくだらない奴だ」というように感情的に揺さぶりをかける情動圧力や、被疑者の反論を奪う情報圧力などでプレッシャーをかけていく。」
2013-03-25 21:48:39高木「日本には取調べの体系的な教育システムはないが、英米にはある。英国には取調べに関する詳細なマニュアルや研修があるし、取調官の能力に応じて担当できる事件が違う。」
2013-03-25 21:50:48高木「取調べ可視化の効果について。1.暴力・強圧的な取調べの抑止、2.取調べの過程のチェック、3.取調べ技術のチェック。」
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