ここ一万年で温暖化したという論文はデータ選択が恣意的だった件
論文要約
今は例外(Exceptional Now)
産業革命以後、気候は温暖化してきているが、それ以外の完新世の時期と比べてどの程度気候は温暖化しているのだろうか? Marcottたちは(p.1198)世界中から得られた様々な陸地や海洋に基づいた代用データを用いて、最近の11,000年以上の地球の平均表面気温の記録を構築している。気温のパターンは、世界が最終氷期を脱した時に気温上昇し、完新世中期までの温暖化の状態であり、そして次の5000年の間、冷温傾向となり、小氷期の約200年前前後に最低の温度になったことを示している。気温はそれ以来確実に上昇しており、全完新世の90%の期間の地球の気温よりも現在の気温は高くなったままに、われわれはほっておかれている
紹介記事
地球の気温、過去1万1000年の大半より高い - http://t.co/RXRj4kU92x http://t.co/ahf2s7doxz
2013-03-08 13:46:28【本日公開】1万年の気温変動を推定、「100年前からの急増」がより顕著に http://t.co/aCYXC37lLW #wired_jp
2013-03-12 22:25:13批判
Watts氏ブログに記事があります。http://t.co/XzJSv3MPKR サイエンス論文を読みましたが、質は低く、ホッケースティック曲線よりも悪いです。M.マンすら「新しいことはない」と評している由。@kenkon_itteki1
2013-03-09 19:19:58サイエンス誌に最近出たMarcottらの「第二のホッケースティック曲線」論文は、データの年月を「ずらして足して」できたことを、マッキンタイヤ氏が明らかに。http://t.co/Urf8So4O3d 元のデータをそのまま使うと図1の赤線になり、20世紀は気温が「低下」。
2013-03-17 15:22:43The Marcott-Shakun Dating Service google翻訳
第二ホッケースティック曲線を最近のサイエンス誌に発表したMarcottらは、海水温データを示す海底コアの時間軸を、現在の方に1008年間ずらしたり、過去の方に191年間ずらしたりしてから平均していた。http://t.co/Urf8So4O3d 早い論文撤回が必要。
2013-03-17 15:30:39@Itoh_Kiminori すみません、20世紀に気温が上昇したとするように意図的にある種のデータ加工(日付の改ざん?)がされたことまでは分かりますが、Alkenonって何でしょうか?
2013-03-17 15:42:24アルケノンは、植物プランクトンが持つ脂質の一種で、生育温度で「不飽和度」が変わることを利用して、過去水温の指標にします。例えば、http://t.co/y8lpbTpcZ3 のような論文を見てください。@s33tt
2013-03-17 18:03:10@Itoh_Kiminori 有難うございました。ざっと目を通しただけですが、私にとっては納得できる(今まで知らなかった)アプローチです。
2013-03-17 22:06:52Marcottらの第二ホッケースティック論文(Science, 8 March 2013: Vol. 339 pp. 1198-1201)が出てわずか9日、マッキンタイヤはトリックを見抜いた。http://t.co/Urf8So4O3d 呆れたり、感心したり。
2013-03-17 18:19:29「第二ホッケースティック」論文のMarcottらが引用した北大・山本正伸氏グループの古気候データでは、20世紀の気温は低い→ http://t.co/QssDdVHBch の図参照。ところがMarcottらは引用したものの、(結果的に)解析に含めなかった。
2013-03-18 17:23:02Marcottらの「第二ホッケースティック」は、ネーチャー誌が褒め(http://t.co/q1eS3fAV18)、サイエンティフィック・アメリカン誌が褒め(http://t.co/UCBmxp1NrT)、著者達はヒーロー扱いだった。しかし、その名声は10日も持たなかった。
2013-03-18 19:51:11