校正者として働く・実際・その2

日本エディタースクール @EditorSchool

2月の説明会で、スクールの校正者養成専門コースhttp://t.co/QGdE62QHRbを修了し、現在校正者として仕事をされている方に、校正者として働く実際についてお聞きしました。こちらでもその内容をつぶやいていきます。校正の仕事に興味のある方のお役に立てばと思います。

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【校正者として働く・実際】今は出版社2社と校正プロダクション1社から仕事をうけて、フリーランスとしてやっている。出版社からは教養書と、資格・学参系の書籍、プロダクションからは商業印刷物やコミックなどの仕事をいただいている。

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【校正者として働く・実際】昼間は主に、プロダクションの方の仕事で出張校正を、そしてそのあとの夜や土日で、書籍の在宅校正を行なっている。

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【校正者として働く・実際】在宅校正では1冊（300～400ページほど）を2週間ほどで、1字1字の厳密な原稿引合せをしている。出張校正では、印刷工程から出てきたばかりものを、3～4時間のうちに仕上げるといったふうに、非常に短期のものもある。

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【校正者として働く・実際】商業案件では、会社名、商品名、価格、地名など事実確認を行いながら、正しい情報を入れるよう心がけている。また、コミックの校正もやっている。初めはセリフの文字校正するので精一杯だったが、慣れてくるとイラストも含めての校正ができるようになった。

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【校正者として働く・実際】家には仕事のために辞書を置いている。紙のものが2冊と電子辞書。ネットでの辞書も活用し、複数の辞書を使って調べる様にしている。「辞書の使い方」という授業で辞書についてはいろいろ教えてもらったので、そこから自分の使いやすいものを選んだ。

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【校正者として働く・実際】講座を修了し、校正技能検定の結果を待ちつつ、就職活動を始めた。スクール宛の求人から、出版社の在宅フリーの会社をまず受けた。この会社からは、「スクール修了生で、校正技能検定に受かっているなら」と、実技試験などの選考もなく仕事をもらえることになった。

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【校正者として働く・実際】社員の仕事も探したが、経験者募集が多い。それなら今はアルバイトでもフリーでも、数をこなし経験を積み、また経験者募集の求人があれば対応できるようにしようと思った。忙しくもあるが、いろんなものをやっているのは楽しくもあり、校正の仕事自体楽しいので苦ではない。

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【校正者として働く・実際】ただ、やはりフリーで怖いのは、次の仕事がもらえないこと。心構えとして、基本だが、少なくとも単純ミスは絶対にしないようにする。また仕事をうけたあとで体調を崩すなどすると大変なので、自己管理は重要だし、また、不調なら仕事をうける前に断る勇気も大切。

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【校正者として働く・実際】以前に編集をしていた人に、ひとつのことをきわめるのも大事だよ、と言われた。いろいろやってなんでも対応できるようになるのもいいが、得意な方向を見定める必要もある、今いろいろやっているのは、そのためもあると思う。

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【校正者として働く・実際】授業では6ページ分を90分くらいが目安だった。はじめは、見直す時間が欲しくて早めに終わらせたかったが、講師に、実際の仕事は何百ページといった単位なので、あとでもう一度見直すことは考えないよういわれた。その1回で、1文字1文字をしっかり見るようにしている。

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【校正者として働く・実際】報酬は時給や日給のもの、1字あたりで計算するもの、案件によっていろいろ。専門的な内容や経験によって変わってくると思う。まだフリーとして半年だが、生活できるくらいの稼ぎは得ている。

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【おまけ・スクールでの学習が役立っていること】組方ルールや校正記号の勉強はもちろん、「こういう所で誤植があった」というような、先生達の経験の中からの気をつけるポイントなどを伺ったことが様々な案件を行なうえで役に立っています。（つづく）

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（つづき）校正をする上で利用しやすい辞書、本、サイトなどいろいろとお話を聞けたのもよかったです。また、漢字の読み書き等をたくさん授業で行なったので、今まで間違えて覚えていたものや、知らない字の多さを痛感し、校正していく上で今後も勉強していかねばならないと思いました。