昔、自宅のボロアパートで友人のお土産にもらったクサヤを焼いたら本当に近隣から通報された

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

俺は昔、自宅のボロアパートで友人のお土産にもらったクサヤを焼いたら本当に近隣から通報された経験がある。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

玄関先で「この部屋です」と声がする。次の瞬間ドアノック。そこには通報人の若い女性と警官２名が居た。警官「あんた何してんの」　俺「クサヤ焼いてます」　全員「それかああああ！」　おまわりさんも注意する事ができず「換気扇回してね」「回してます」「いや、やっぱり回さないで」「ああ　はい」

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

警官が帰ったあと、通報した女性も少し困った表情で軽く会釈をして退場。結局クサヤを焼き続ける俺は窓を開けられない。換気扇もたった今禁止令が出た。一番の危機は【明日彼女が来る事になってた事】だ。俺はとりあえずコンロの火を止め、クサヤを諦めた。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

くさい。くさいよ。アホみたいに２匹まとめて焼いたからその匂いたるや。玄関に張ってある表札を「ＷＣ」に書き換えようと思ったくらい。その夜は匂いだけは１００％便所の部屋で寝た。翌朝、仕事に出る前に１０ｃｍくらい窓を開けた。２Ｆのベランダ側だから大丈夫だろう。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

仕事が終わった。２０：００に彼女が来る事になってる。時計を見ると１８：３０。俺はドキドキしながら鍵を開け部屋に入った。おそるおそる匂いを嗅ぐ。俺はおもわず呟いた。「うんこじゃん」

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

通報上等。もう１時間しかない。俺は窓を全開にして、換気扇を回した。窓に向かって扇風機も回した。とりあえず薬局に行く。当時は消臭スプレーなどなく、仕方ないので分かる人には分かると思うがエアーシャルダンのジャスミンを買った。帰宅した俺は迷うことなくエアーシャルダンを発射した。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

エアーシャルダンはトイレ用の芳香スプレーだ。アンモニアやメタン臭を消す構造なのか普通の部屋でスプレーすると結構すっぱい匂いがする。俺がその事に気づいたのはエアーシャルダンが無くなりかけた頃だ。俺の部屋の臭いはカオスと化し阿鼻叫喚の魑魅魍魎、奇奇怪怪の妖怪屋敷へと変貌していった。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

完全に取り乱した俺は「もっと強い臭いで消すしかない」と思い、もう一度薬局に走り蚊取り線香を買った。自宅に帰り、３本に火をつけた。どうかしてたんだ。終わった。俺の部屋は結局、生ゴミみたいな臭いになった。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

一番の問題は彼女と「マリオカートで遊ぶ」という約束をしてた点だ。外出できない。あと２０分。どうする俺。「ピンポーン」「え！」俺は青ざめた。「少し早いけど来ちゃった」付き合い始めて１ヶ月の彼女の声だ。俺は死人みたいな顔をして玄関を開けた。彼女がオシャレをして立っている。

もりちゃん（CV:毒蝮三太夫） @mollichane

もうダメ。今こうやって思い出しただけで涙で液晶が良く見えない。その後どうなったかは皆さんの想像にお任せする。一つだけ言える事は、その彼女は今の嫁さんではない。分かるね？何が起きたか分かるよね？俺が学んだ事はただ一つ。友達の中に気に入らないカップルが居たらクサヤをあげるという事だ。