今津猫紛争：みーこの逆襲と大先生の思い出（コロラド先生の平穏）

今津猫紛争:延岡猫戦争が終結して1年と少し。私は大阪にいたのだが、阪大名誉教授の大先生の身の回りに10年居る事となった。場所は西宮今津の先生のご自宅だが、玄関には貧弱な茶色い犬が居た、そして、家のなかに奴が居た、ロシアンブルーが混ざった小さな猫。家の猫臭さ。生まれて3カ月か？

2013-03-27 00:59:34

何と、大先生宅は戦前から猫屋敷だったのだ、阿蘇山の噴火が見たくて5高をエスケープした武勇談があったが、その後九州の実家(疎開中?)に戻って、家を猫屋敷にしたそうだ。名この名前は、代々"みーこ"オスもメスもみんなみーこ。私が出会ったのは、最終代みーこだった。

2013-03-27 01:03:02

このちびねこめー。延岡の恨みを今津で晴らしてやるーというとんでもない邪な心でみーこに接触した。まだ子猫だ、ひょいと持ち上げて、十分な大きさのある段ボールに放り込み、上に本をのせた。みーこは空気穴からミーミーミー。2時間後、T君が救出した。やだ、みーこさん、なんでこんな所に居るの。

2013-03-27 01:07:00

さて、このようにえげつなく苛められたみーこはどうなったか。私は良く大先生のお宅に泊まる事があったが、デカ猫となったみーこは、外のパトロールの後必ず僕の布団に乗っかるようになった、凄く重い。襖は自分で開けられるのに、必ず人に開けさせた。ニャッニャｯと開けろと請求する。自分でやれよ。

2013-03-27 01:11:05

更に許しがたいのがキャットフードのカリカリを口元まで運ばないとたべないのだ。はい、みーこさんご飯だよ。ニャッニャッ。カリカリを口元までもってこい。誰も居なけりゃ自分でカリカリしている。究極には、魚屋の魚を盗むけど、絶対自分ではたべない。刺身もたべない。たべるのはカリカリだけ。

2013-03-27 01:13:31

そのくせ、俺が目を覚ますと、むしだのはちゅうるいだのを持ってきた。このみーこファイナルは、何時の間にか居なくなった。大先生と、酷い猫だねーと嘆きあったのももう昔の事。

2013-03-27 01:15:50

みーこで僕は猫好きになったので、以後、猫戦争は起きていない。

2013-03-27 01:16:44

家内はみーこのことは知らない。ヨボヨボ犬のチェリーは知っているそうだ。

2013-03-27 01:19:49

このチェリー大先生が南海沿線から今津に引っ越してきたとき、引っ越し中の家に遊びに来た"飼い犬"で、阪大生が餌をやるから居ついてしまった。元の飼い主宅は分かっているので返そうとしたが犬が断乎拒否して大先生宅に居ついてしまった。もともと野良らしく、15歳を優に超えたじじーだった。

2013-03-27 01:24:07

こいつが散歩のとき、ヨロヨロこける事があるのよ。そして、深夜に外に出せとアンアンアン。うるさいったら仕方ない。たまらないので首輪を外すヒが続いた。そして、ある日、チェリーは10年以上ご無沙汰していた元の飼い主の家に勝手に帰って行った。大先生曰く、不忠犬チェリーだね。

2013-03-27 01:27:13

その後、大震災で大先生宅は中破。周りの家に至っては倒壊していた。みーこは当然帰らず、家は大阪ガスが全力で建て替えてくれた。いくつかの貴重な記録は我が家に移った。お救いしたのだ。チェリーは、推定20歳を超えていたが、側楽元気にヨロヨロ元の飼い主宅に居た。

2013-03-27 01:30:20

当時、大先生の家から徒歩10分の所で、阪神高速が倒壊していた。しかし、考えてみればあれだけの打撃で数日後には川西平野と和歌山から今津まで電車でゆけたのは凄い。(多分、3日後だった。)

2013-03-27 01:32:10

みーこのお陰ですっかり猫好き。ねこがお尻をくっつけてくる。

2013-03-27 01:34:24

大学の近所の喫茶の主、ヒデヨシ君は、死ぬまで私の膝が定位置だった。ただし、家内が一緒だと、家内の膝に行った。この女好きのデカ猫め。

2013-03-27 01:42:21

このように、戦前から続いた猫屋敷もついにどーぶつがいなくなり、家の中の獣臭さも消えたのだが、阪神大震災で家はクチャクチャになり、武庫川団地に避難後、大阪ガスが再建し、やっと落ち着いた。しかし、僅か4年ほどでお亡くなりになり、再建なったご自宅で落ち着けたのは1年ほどだった。

2013-03-27 01:51:43