高城悠紀さん@yannyanyaの「辛気くさいときこそ華やかに。お金使ってきます」

高城悠紀 @yannyanya

私はバブル期を過ごした者だから言えますが、景気が良かったときに特定の誰かを狙って殺せの何のとやっていたのは本当に一部に限られていて、子どもまで得意げにそんなものに参加するなど聞いたことがありませんでした。景気が良かった時は休日は遊ぶもの。新入社員はまずGWにハワイに行くとかね

高城悠紀 @yannyanya

自分のお楽しみを追求するのが大事で誰かを差別なんかしてる暇はない。だから本当にこの日本の状況、景気が関係していると思うのです。つくづく、早いとこ景気回復してくれやと思います。皆が純粋に、お楽しみのためだけに、旅行したり美味しいもの食べたりできたらいい。早くそうなってほしいです

高城悠紀 @yannyanya

さて。おととい「それから」を再読して長井代助による結婚観、漱石による見も蓋もない芸者の実情についてあらためて考えていたが、何でそんなことにいちいち引っ掛かったかというと、私はわりと今までの人生で「芸者」、それも「だった」という女性たちと数多く出会ってきたせいかもしれない

高城悠紀 @yannyanya

最初の出会いは学生時代のホテルの清掃のバイトで、東京のいわゆる高級ホテルとされるところだった。そこには高齢の女性と中国人留学生が長年働いていたようで、私は年末年始の繁忙期のみの短期バイトで入った。チェックアウト後の部屋の片付けと清掃が仕事でクリスマス時期も働いたので大変面白かった

高城悠紀 @yannyanya

バブルの頃なので、大変若い者もクリスマスには高級ホテルを利用する。彼らのチェックアウト後の部屋は、あなた方どんなパーティーしたんですか、というぐらい派手派手しく汚れていた。ホールケーキの食べかけやらシャンパンが無造作に残されていた。基本二人で利用しているはずだから大変豪勢に見えた

高城悠紀 @yannyanya

そんな部屋を私と高齢の女性が二人で掃除した。二人なのは最初のうちだけ、覚えたら一人でやるのよ、とその人は「ホテルの部屋の清掃のコツ」を教えてくれた。このコツにより、私は現在に至るも、どんなホテルを利用しても真っ先にやることがある。「清潔ではなく綺麗に見える」がそのコツであるので…

高城悠紀 @yannyanya

親切な人だったと思う。私は年上の人にいろいろ教えてもらうのが好きな方なので、余計可愛がってもらったのではないか、と思う。女性の仲間にはちょっと意地悪な人がいて、その人から私が薬品をわざとかけられたときは、それ以降その人と私が近くにならないよう配慮してもらったりもした

高城悠紀 @yannyanya

あれはどういうきっかけだったのか。「私たち芸者だったんだよ」と唐突に彼女が言った。「ここで長く働いてるの、みんな、芸者。新橋にいたの」。みな顔見知りで歳をとったからここで働いている、と言った。どう返していいか分からず「そうなんですかー」としか言えなかった

高城悠紀 @yannyanya

「芸者であった」ことを明かすことが、彼女にとってどんな意味があるのかは、彼女しかわからない。ただ、作業着に身を包んで人の汚したものを時間に追われて黙々と片付けていく仕事と、たっぷりと化粧を施しきらびやかな着物で身を飾る仕事にはかなりの差があるのは確かで、私は前者の彼女しか知らない

高城悠紀 @yannyanya

私はその後の自分の人生で、派遣先や勤めていた会社のご近所や、ときにはたまたま入った喫茶店で「ねえ、私ね、◯◯だったんだよ」と、私に語りかけてくる女性たちに、何度も何度も出会うことになることを、まだ、知らなかった。私は、たくさんの女性たちの話を、その後も聞き続けてきた

高城悠紀 @yannyanya

辛気くさいときこそ華やかに。お金使ってきます

高城悠紀 @yannyanya

昔のスーツは肩パッドばりばりだし、そうでなきゃ身体のライン丸わかりのボディコンで、ボディコン着て渋谷歩いたら写真撮らせてくださいって週刊誌が声かけてくる。処女あて企画だったと思うがまだやってるんでしょうか、この中で処女誰だっていうグラビア。数がいるから声がかかる